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第69回教育懇談会の概要

ページID:0072147 更新日:2017年2月8日更新 印刷ページ表示

日時

平成28年12月19日(月曜日) 午前10時から正午まで

会場

新座市役所本庁舎2階 全員協議会室

参加者

24名

懇談会座長

金子教育長

出席委員

鈴木委員長、小泉委員長職務代理者、脇田委員、宮瀧委員、金子教育長

司会進行

西教育総務課主任

担当部課長

大熊教育総務部長、渡辺教育総務部副部長兼生涯学習スポーツ課長、上村教育総務課長、池田中央公民館長、廿楽中央図書館長

菅野学校教育部長、保戸田学校教育部副部長兼学務課長、森指導課長、川南教育相談センター室長

事務局

斉藤教育総務課副課長

1 教育委員会委員長あいさつ

 本日は、御参集いただき感謝する。教育懇談会は、教育行政について広く皆さんからの意見、要望、提言を反映する場として開催している。中学校区2校を単位として、学期ごとに実施しており、今回は第二中学校区、第四中学校区を対象にしている。子どもたちにとって、良い教育環境となるように考えていくので、是非、忌憚のない意見・提言を出していただきたい。

2 新座市の教育についての説明(教育長)

 3点について説明する。1点目は、学校関係であり学力、体力の向上である。2点目は、施設、設備についての改善状況である。3点目は、生涯学習、社会教育の全般についてお話しさせていただく。

 子どもたちの学力をどのように向上させるかについては、新座市の喫緊の課題として校長会、教頭会でも、いつも申し上げている。埼玉県では、小学校4年生以上中学校3年生までの全員に、学力・学習状況調査を行っている。国の調査とは異なり、個人のデータが蓄積されるテストであることから、小学校4年生の状況から、5年生、6年生あるいは中学校生になった際に、経年変化を追いながら、その子の学力の状況をしっかりと把握し、弱い部分を補習できるようにしている。まだ開始2年目であるため、十分なデータが蓄積されているわけではない。今後、子どもたちが進級するにつれて、4年生からのデータが蓄積されていくので、個々の問題にメスを入れながら学力の向上を図っていきたいと考えている。学校でも、そのように分析を行いながら、手立てをしっかりと打てるように模索を練っている。
 新しい指導要領が文部科学省で編さんしているが、これからの世の中がどのようになるのか、どのような力が子どもたちに必要なのか、ということを踏まえた学力を付けていく。単に暗記をするのではなく、表現力、思考力、判断力を養えるような、本当の意味での生きて働く学力を作っていくということを、学校では進めようとしている。すでに第二中学校では、アクティブ・ラーニングを実施しており、週刊誌でも取り上げられた。東野小学校は、体力向上の取組について、テレビの情報番組で取り上げられた。子どもたちの学力について、小学校は良い状況である。中学校については、県平均を若干下回っている状況であるため、相当のテコ入れが必要である。他市と比べて、成績上位者の配分はそれほど変わらないが、下位の人数が若干多い。その結果、平均値が下方に引かれてしまう状況である。下位の子どもたちの手立てをどのように行うかが、中学校の課題である。また、小学校の授業の在り方についても、抜本的にメスを入れていかなければならない。これからの授業は、先生の説明で終わらず、子どもたちが活動、活躍するような、主張するような、表現するような授業、つまり、アクティブで、積極的な授業をつくっていく必要がある。文部科学省もアクティブ・ラーニングを盛んに言っているが、中学校の授業も先生が説明し、子どもたちは聞いているだけの授業から脱却する方向で進めていきたい。
 一方で、家庭と学校の在り方について、学力は学校だけではなく、家庭との綿密な連携の中で育まれる。そのため、家庭との連携を図っていかなければならない。保護者の皆さんへは、どのような授業を行っているか、シラバスが配布されていると思う。第二中学校では、ノー・メディア・デーとしてメールのやりとりをしない、テレビは消すなど、意図的、計画的にPTAで進めていると聞いている。テレビが点いたままの家庭では、勉強はできない。時には、スイッチを消してみるという家庭環境も必要ではないか。協力し合って、よりよい教育環境をつくっていくことが必要である。
 地域と一緒になって学校をつくっていこうということで、埼玉県内では先がけて、野火止小学校、陣屋小学校、新座中学校をコミュニティ・スクールにした。校長だけが経営をするのではなく、地域の人たちも学校の経営に参画していただきたい。そして、様々な御意見をいただきたい。応援ではなく、一緒につくっていかなければ、教育は立ち行かなくなると思っている。来年度は、第五中学校区にもコミュニティ・スクールを拡大していく予定である。やがて、全市立小・中学校で実施し、皆さんの意見が学校経営に反映され、共につくっていく学校にしたいと考えている。新しい教育基本法では、教育の第一義的な責任は家庭にあると書いてある。

 次に、施設設備については、計画的に進めている。現在、非構造部材の耐震化を図っている。なお、校舎の耐震化補強は、平成17年に終了しており、体育館も終了している。災害時、学校は避難所になっていることから、避難所として機能するよう、設備を整えているところである。片山小学校では、屋上に設置した太陽光発電の電気を蓄電池に蓄えられるようにした。このことにより、夜間も照明が使用できるようにした。予算の状況を検討しながら、ほかの学校にも設置していきたい。このほか、第三中学校にエレベーターを設置、大和田小学校に4教室を増築する工事を行っており、まもなく完成する予定である。施設設備については、4年前から約70億円超の国・県補助金及び市の予算を投入して改修してきた。トイレについては、各校ともきれいになった。今後も、計画的に進めてまいりたい。

 次に、社会教育については、市内3大学との連携を強化している。市民総合大学は、この3大学で講義が行われているので、応募していただきたい。大学生の若い力を学校で活用するピアサポーター制度は、多くの学生に学校へ来ていただいている。教員志望の学生にとっては、実習の絶好の機会となる。子どもたちも、「子ども大学にいざ」を組織しており、大学に行き、大学の先生あるいは地域の方から学ぶ機会も設けている。応募制であるため、広報をご覧いただき、関心のある方は応募していただきたい。また、立教大学のアクアティックセンターの室内温水プールを活用していただきたい。活用者が少ない。1回500円であるが、快適である。
 図書館や公民館では、様々な講座を実施しているので、広報をご覧になり、御参加いただきたい。図書館(図書室)は中央図書館だけではなく、にいざほっとぷらざにもある。借りたい本がそこになくても、図書館ホームページでリクエストが可能である。
 放課後の子どもの遊び場が少なく、集って遊ぶ機会が少なくなっている。そのため、「ぱわーあっぷくらぶ」を隔週土曜日に実施しているが、来年度も実施していく予定であるので、参加していただきたい。「ぱわーあっぷくらぶ」は、長い期間活動を展開していることから、平成27年12月に文部科学大臣賞を受賞した。子どもの放課後居場所づくり事業は、(第二中学校区、第四中学校区では)東北小学校、東野小学校、新開小学校に開設している。平成29年度は、大和田小学校への開設を予定しており、予算を計上しているところである。予算が認められれば、大和田小学校にココフレンドを開設する。子どもの放課後についても、充実を図っていく。

3 懇談会の概要

市民

 東野小学校に体験農園があるが、学校の近くではないため、子どもたちは苗を植えるとき、収穫の際にしか行くことができない。そのため苗の成長過程を見られるように、近場に体験農園を設置できなか。
 余裕教室がほぼない状態だが、今後の児童の増加を検討すると、教室が不足するのではないか。集会室等の多目的に使用できる部屋もないことから、増築を検討していただきたい。
 校舎の東塔に網戸を設置してほしい。2年生の教室は1階のため、蚊が入ってくる。
 第二中校区に児童館がないので、子どもたちが遊びに行く場所がない。最寄りの施設は本多の児童センターになるが、低学年の子どもたちは行くことが難しい。そのため、大和田地区にも児童館の設置を要望する。

教育長

 学校農園については、以前は学校の近くの土地を借りていたが、諸般の事情により返却することになったため、現在の場所に移転した。適地がないか、探してみたい。

学務課長

 増築の予定はない。ここ3、4年については、(東野小学校の)教室は足りる見込みだが、学年で集会を開催する等、自由に使用できる部屋が無くなる可能性がある。

教育長

 全国の教育長会議に出席すると、「少子化のため子どもがいない」「3校を統合したいが、反対されている」「小・中一貫校を設置して、皆さんに納得していただいている」という話しが多い。本市のように教室が不足するということは、嬉しい悲鳴である。
 東野小学校については、増築するためのスペースがない。北側に増築できそうな場所はあるが、建築基準法(北側斜線)に抵触するため不可である。子どもが増えた場合にどのように対応すればよいか、頭の痛い問題である。児童数の増加をみると、数年間は足りそうであるが、ゆとりある教室が保障できない部分が出る可能性はある。児童数の増加を検討しながら、対応を考えていく。

教育総務課長

 網戸についての要望は認識している。どこの範囲まで対応するか、また、予算を検討しながら検討したい。

生涯学習スポーツ課長

 児童館については、福祉部の所管となるが、市内には本多と福祉の里の2か所に設置されている。北部地区に児童館を設置することについては、以前から要望されている。建設用地については確保されており、大和田公民館の臨時駐車場やゲートボール場となっているところである。市の厳しい予算や、現在の使用状況を考えると、建設には至っていないと聞いている。
 平日であれば、ココフレンドが東野小学校と新開小学校に設置されているので御利用いただきたい。隔週土曜日であるが、ぱわーあっぷくらぶ事業を行っているので、活用していただきたい。児童館の設置については、要望があった旨を所管課へ伝える。

市民

 第四中学校の理科教諭が産休中であるが、代員がいない状態である。1年生と3年生の先生が交代で授業を受け持っている。そのため、先生が(毎回)異なるので、生徒はどこまで授業が進んだか理解しにくい。また、先生同士のやりとりも上手くいっていない。(四中の)懇談会において、評定はどのようにするか担任の先生に聞いたところ、分からないとのことであった。ペーパーテストのみで評定されてしまうと、表現や主張できる等が加点されないのではないか。後任の先生は来るのだろうか。

市民

 同じく子どもが四中に通学している。理科の先生が欠員のため、プリントを行ったり、(代わりの)先生がよく変わるので、どこまで進んだかが分からない。塾に行っている子どもは理解できているようだが、行っていな子どもは右往左往している。
 産休に入ることは事前に分かっているが、代員が決まらないが、市や県の理科の先生は不足しているのか。

教育長

 産休の代員が決まらなくて申し訳ない。

学校教育部長

 本件については、第四中学校の生徒、保護者に迷惑をかけて申し訳ない。理科の状況だが、埼玉県全体で理科の教員がいない。代員となる教員がいない状況である。そのため、各大学への連絡、退職した教員へのお願い、他県へもお願いしているが、理科(教員の不足)については埼玉県だけではない。
 第四中学校の中で理科の先生をやりくりしていたが、ある大学院の学生で教員免許を持っている方を時間講師として、特別に派遣している。県の制度として、県教員を時間講師とする制度はない。そのため、市の予算で派遣している。引き続き、人材確保に努めていく。
 校内の連絡体制については、学校側と話しをしながら、スムーズに行くように指導していく。

市民

 評定は、誰がどのような基準で行うのか。

学校教育部長

 成績は、知識、理解だけで付けるわけではない。4つの観点として、興味、関心、態度、思考判断から付けている。比重については、各学校の独自性がある。教育委員会としては、知識、理解だけではなく4つの観点をしっかりとカバーするように、指導している。比重については、学校と確認し、指導を加えながら行っていく。

教育長

 成績、評定も先生が安定して配置できていないのが原因である。教育委員会も八方手を尽くして探しているが、確保できない状況なので、さらに粘り強く探していく。

市民

 新座小学校では、校舎(教室)の雨漏りがあるので、修理していただきたい。教員用トイレが薄暗くて使いにくいため、改善をお願いしたい。
 ココフレンドがいつ設置されるか伺いたい。また、プールの外トイレに不具合があるようなので対応を願いたい。
 新座小学校の芝生化について、グランド全面ではなく、一部分なのはなぜか。3年間はメンテナンスの補助があるが、その後の費用負担はどうなるのか。芝生養生期間中の対応についても教えていただきたい。
 新しい楽器の導入及び指導員の増員ができないか。

教育長

 教員用トイレについては、平成28年第4回新座市議会定例会で一般質問が出された。便器(の一部)は洋式にしたが、ほかの部分は手を入れていない。改善の必要性は、認識している。
 校庭の全面を芝生化した場合は、芝刈り等の維持管理が大変である。また、養生期間が2~3か月間かかり、その間の校庭の利用ができなくなる。校庭は、学校開放団体や体育の授業で使用するため、芝生が禿げてしまうことや、使用できない期間を生じるため避けなければならない。そのため、子どもたちの憩いの場として、校庭使用の影響が少ない、体育館の前を芝生化することにした。

教育総務課長

 施設の不具合については、学校からの連絡に基づいて対応している。雨漏りがまだあるとのことだが、学校に確認をする。
 職員用トイレについて、女子トイレは洋式が1つ、和式が2つとなっているが、どのような改修を希望しているか。

市民

 便器の洋式化をお願いしたい。PTA活動で、職員用のトイレを使用しているが、2、3年後に新座小が幹事校となるため、多くの来客が見込まれる。そうした際に、トイレがきれいであるとありがたい。すぐに出来ることではないが、気にとめていただき、予算化していただきたい。

教育総務課長

 職員用トイレについては、12月の市議会で一般質問が出されたことから、要望があるかを学校に確認したところ、学校としては特に要望はないとのことだった。

市民

 雨漏りの件もだが、先生たちが奥ゆかしく、自分のことは我慢している。

教育総務課長

(学校からは)職員よりも、子どもたちの方の整備を優先してほしいと言われたが、実際は改善を望んでいるということか。

市民

 トイレの臭いが、3階のPTA室までくる。教育環境のためにも、改善をお願いしたい。

教育総務課長

 トイレのことは理解した。また、便器を和から洋に変更することは、ただ置き換えればよいのではなく、洋は場所をとるため、ブースの変更が必要となる。元々4つのトイレがあったが、洋式化した際に3つになった経緯があるが、現在の3つのトイレを全て洋式化しても、3つは維持できることを確認している。予算を検討して検討したい。
 外トイレの不具合については、確認する。
 芝生化については、県の補助制度を活用して、新座小学校と東野小学校に導入することにした。条件があり、1,000平方メートル以上の芝生化を実施しないと補助の対象とはならない。厳しい財政状況の中で、100%の補助が付くため、1,000平方メートル以上の芝生化が可能な、新座小学校と東野小学校を申請した。芝生の維持管理のために、始めにスプリンクラー設置工事を12月下旬に施行する。芝生を植えるのは、2月下旬から3月初めであるが、その後の管理が大変である。校庭全面芝生化の話しもあったが、養生期間中は使用できなくなる。体育館前を芝生化するが、芝生が根付く6月頃までは養生期間とする。メンテナンスについては、芝刈り機を購入するが、開放団体にお願いしたいと考えている。1月に開放団体の集まりがあるので、そこで協力をお願いする予定である。東野小学校についても同様に考えている。
 楽器の購入については、備品となるが、予算化の際に、修繕等とともに各学校から要望を上げていただいている。財政が厳しいため、全ての要望を採択できないが、必要性を考慮して来年度購入したいと考えている。

生涯学習スポーツ課長

 ココフレンドの設置については、余裕教室があり、子どもたちが活動できる場所があるかである。放課後児童保育室が大規模化しているところは、ココフレンドに移っていただき、大規模化の解消を図っている。こうしたことから、ココフレンドは、放課後児童保育室が大規模化している学校を優先して設置している。教育委員会としては、年間3校に設置をしたいが、財政状況が厳しいため、今年は1校であった。未設置校は9校であるが、順次設置していくので、しばらくお待ちいただきたい。

教育長

 ココフレンドは、全校に配置できるように考えている。トイレについては、改善できるように予算措置を要望していく。

市民

 交通安全母の会の日程が、これまでは年間分出ていたが、今年は半年分であった。後半分は、1週間前に通知が来た。今後は、年間分の予定表がもらえないのか。広報にいざで、小学生向けのイベントの募集があり、応募したいが、土曜日授業があったため、参加できなかったという声もあった。今後の日程調整はどのようにしていくのか伺いたい。

教育長

 交通安全母の会の日程については、教育委員会ではなく、市民安全課が担当しているので、伝えておく。
 土曜日の授業については、夏休みを短縮したことにより、全校一斉に行うことは無くなった。各学校で土曜日参観を実施しているため、日程はまちまちである。

教育総務部長

 学校の年間日程は、早い時期に確定するので、いつ、どの学校が土曜日授業(公開)を行うかが分かる。学校の日程が早く決まるので、その日程を、イベントを企画する所管課へ情報提供し、小・中学生が参加できるイベントは、日程を調整して欲しい旨を要望する。しかし、日程調整が難しい場面もあり、例えば、講師や主催者側の都合、施設の関係により日程を動かせないこともあるので、御了承いただきたい。

教育長

 子どもたちが参加できるイベントの開催日については、関係各課と調整していきたい。

市民

 市内の児童数が増加しているという説明があったが、新座小では減少しており、余裕教室が多数ある状況である。大和田小学校や東北小学校などの児童数の多い学校から、新座小学校や新開小学校へ移せないか、学区の変更はできないか伺う。

学務課長

 学務課は、通学区域検討委員会を所管している課である。大和田小学校、第四小学校、東野小学校のような大規模校の教室不足が心配だという話しをしている。一方で、児童数が減少している、新座小学校、八石小学校、栄小学校については、学区の見直しができないかとの話しも出ている。地理的に、新座小学校の学区へ、他学区からもらい受けることは難しい。

教育長

 ひとつ考えられることは、中野地区である。現在、新開小学校に通学しているが、新座小学校の方が近い。こうした話しは以前出たことはあるが、長い期間新開小学校に通学していると、保護者も新開小学校を卒業したこともあり、話しが煮詰まらなかった経緯がある。
 なぜ、児童数が増えないかを考えると、第四中学校と防衛道路との間は市街化調整区域であるため、家が建てられない。市街化区域に編入されれば、新座小学校の児童数は増加すると思う。いずれにしても、学校の変更は難しい状況である。

市民

 第四中学校において、試験前に図書室を自習室として使えないか。
 木の芽坂を自転車が急スピードで通行し、横断しようとした子どもたちとぶつかりそうになったことがある。道路に凹凸を設置して、スピードダウンできるような手立てはできないか。
 また、通学路に暗い場所があるので、街灯を増設できないか。

教育長

 1点目の学習環境の整備については、同感である。中学校の学力向上の抜本的対策としては、子どもたちが自習できる空間を確保する必要がある。市内には、自習や友達と話せる場所が少ない。学校に、このような場所をつくればいいが、北本市の中学校では、自習室を設置し、講師が派遣されている。中学校に子どもたちが自由に使用できる自習室のようなものを設置することは、予算を伴うが、やらなくてはならない仕事だと思っている。
 木の芽坂は、急坂であるため、自転車が猛スピードで下ってくると大変だと思う。道路に凹凸を設置するアイデアは良いが、音がするため近所迷惑になるそうである。何か工夫ができるとよい。
 通学路の暗い所は、第四中学校でまとめ、提出していただければ、担当課へ要望する。

市民

 大和田小学校の校庭が狭いので、広くすることはできないか。

教育長

 大和田小学校周辺では、新座駅北口区画整理事業が始まっている。校庭の南側に若干広がる予定である。広々とした校庭とはならないが、駅前の1等地であるため、校庭を拡張することは困難である。

学務課長

 運動会のときは、立ち見で見学する状況なので、申し訳ないと思っている。運動量の確保については、ボール遊びだけではなく、鉄棒や縄跳びを取り入れている。体育の授業では、先生の説明が多くならず、活動量を確保できるような授業展開を先生方は行っている。安全面に配慮しながら、運動量を確保するように努力している。

学校教育部長

 大和田小学校の校庭は狭いため、種目は限られる。投力が課題となっており、校舎の壁面に紐を通して、工夫した活動場面を用意している。小さい子が一番つらいことは、じっと座っていることであるため、休み時間は、走り回っている。ボール運動の技術的なことではなく、全身運動活動する中で体力の向上を図っていくことが大切である。

教育長

 埼玉県は、投力が弱い。冬は持久走、縄跳び大会を行い、体力を付けるようにしている。

市民

 先ほど、自習室の話しが出たが、第二中学校では生徒たちの話し合いの結果、1教室を確保した。女子更衣室として使用していた教室が、生徒たちの工夫により不用となったため、生徒たちは自習室に活用したいとして、学校側に訴えたところ、許可された。子どもたちの力で自習室を確保し、朝や放課後の三者面談の空いた時間に勉強しているそうである。私語は禁止にしている。先生は付かないが、自主的に運営している。
  (整備工事が進む)東一丁目バス折返し場について伺う。現在、ガソリンスタンド脇の歩道が、二中生のたまり場となっている。今後、バスの出入りが多くなるので、登下校の安全確保をお願いしたい。
 二中のグランドと校庭の間が公道となっており、地域の方が通行している。環境係が中心に、市の補助を活用して植栽している。部活のときも、生徒は地域の方に挨拶している。公道が「ぼこぼこ」のため、転倒やつまずきが多くなっている。
 地域の方からの声で、二中(ベランダ側)が錆びていると言われた。大規模改修は保留となっていると聞いているが、錆びについては検討していただきたい。
 蛍光灯について、3年生の教室は明るくなったが、1、2年生は暗いので対応をお願いしたい。
 臨採の先生は、1年で変わってしまう。担任や部活の顧問(を持っても)、1年で異動してしまうと、暗黙のうちに生徒も保護者も思ってしまい、いいように作用していないと感じられる。心理的にも良くないと思う。
 ココフレンドのスタッフをしていて感じたのは、ココフレンドに来る児童の学力に差があることである。「分数が分からない5年生」、「勉強が嫌いな児童」、「宿題をまじめにする子もいる傍ら、分数が分からないから勉強したくない児童」がいる。教えようとすると、分からない自分を否定する児童を見かける。夏休み期間中のココフレンドは、保護者にとっては大変よいものであるが、子どもは午後になると帰りたいと言っている。保護者は安心して預けられるが、保護者がいつ迎えに来るかと待つ児童が夏休みは多い。学校の授業がある期間は感じないが、「今日は、お母さんが出かけるから、自分はここに来ている。」という寂しい声も聞かれるので、保護者も子どもと向き合えるココフレンドであってほしいと願う。

教育長

 バス折返し場に関する交通安全について、市の説明会は昨日開催されたが、教育委員会としてはPTAの役員と話しをして、3学期に通学路の説明会を行う予定である。日程は、学校と調整をする。これまでの通学路は、水道タンクの脇を通り、クランクのところを横断して遊歩道に入り、東野小学校へ行っている。クランクのところは、以前は地元の方しか(自動車で)通行しなかったが、現在は抜け道となっているため、地元外の方もスピードを出して通行している。クランクの先が見えにくく、危険なため、指導員を配置して横断している。(バス押返し場では)下水道工事を行っていることから、中央通りを横断して、ガソリンスタンド側を通って、遊歩道に入っている。しかし、歩道が完全に整備されていないため、ウインザーハイム前の道路に歩道を設置する予定である。また、ガソリンスタンドの植栽部分を削っていただき、横断歩道のたまり場ができるような空地を確保する予定である。こうしたことから、安全性は現在よりも高まると考えている。
 第二中学校内の公道部分の凹凸については、点検をして、補修できるところは対応したいと考えている。
 第二中学校(ベランダの)錆びについては、確認する。

教育総務課長

 1、2年生の教室の照度については、測定をして、暗いようであれば対策を講じたい。

教育長

 照度については、文部科学省の基準があり、不足している場合は対処することになっている。晴れの日ではなく、雨や曇りの日に測定をしてみる。
 臨時採用の先生が1年で異動すると困る件について、臨時採用には、いろいろな種類がある。産休や病休の代替の先生と、学級が増えるかもしれないが、増えないかもしれない場合がある。例えば、81人の児童・生徒がいた場合、そのままいくと3クラスになる。しかし、1人減ると2クラスになる。学級編成では、このような微妙なところがでてくる。県は、3クラス分の正規の先生を配置しない。2クラスになるかもしれないため、正規の先生が1人余ってしまうためである。そのため、欠員採用として、臨時採用の先生を充てている。このほか、生徒指導のめに加配するケース、学校全体のマネジメントが大変だとして加配する制度がある。加配は、毎年その学校が対象となるのではなく、県が先生を配置して、概ね完了した段階で加配できる人員が決まる。つまり、加配は、毎年、保障されているわけではない。1年任期となるため、継続してその学校に居られるとは限らない制度となっている。そのため、県は、臨時採用は、1年任期であると言っている。そうはいっても、部活の顧問や担任になっている先生もおり、継続を求める声もあることは、県へ申し出をしている。実際には、残っている(臨時採用の)先生もいる。機械的に、1年で終わりというようなことは行っていない。

学校教育部長

 「引き続き」という部分については、いくつかの条件がある。その条件を協議する中で、許可となる場合がある。しかし、任用は県であるため、市教育委員会で、人事を勝手に決めることはできない。例えば、ある教科はその先生しか担当できる方がいない、各学校の事情というような条件の中で、協議して検討している。

教育長

 学校長とよく協議していただければと思う。

市民

 スクールメールについて伺う。第二中学校(PTA)では、(学校とは別の)メール配信システムを使用して、各種のお知らせを配信している。今年度、スクールメールへの移行を検討したが、止めることにした。スクールメールの登録処理は教頭が行っているが、900人以上の登録処理が新たに発生するため、教頭の事務負担が大きくなるためである。また、配信を学校側にお願いする必要が生じ、先生方の仕事が増えるため、今回は移行を保留とした。配信手続をもっと簡単にできないか。

教育長

 第二中学校は、校務システムのメールがあるので、2系統のシステムがあることになる。

市民

 校務システムのメール配信は、学校側の承認が必要となること及び先生方の負担が増えるため、使用していない。

教育長

 以前は、PTAがメール配信システムを持っていたところが多かった。ところが、校務システムが導入され、無料でメールを配信できるようになってから、移行した学校が多かった。
 スクールメールを活用したメール配信作業の軽減化については、検討する。なお、メールの配信に当たっては、ある程度の基準を定める必要があると思うので、(PTAで)検討していただきたい。

市民

 東北小学校の(樹木の)落ち葉に苦慮している。平成30年に50周年となるが、老木化と高木になっていることから、剪定が大変である。剪定費用を補助していただけないか。近隣では、台風時に倒木しないかを心配している。

教育総務課

 剪定については、通常の剪定より詰めることができないかを検討する。

教育長

 伐採が必要な場合は、伐採する。

4 教育委員の感想

委員長

 今回は、多くの要望が寄せられた。これは、少しでも子どもの環境を良くしたいとの思いであると、受け止めている。予算が前面に出てしまうが、皆さんからの要望と、学校から出された要望を合わせて、必要なものから調整して、対応していきたい。
 いくつかの課題も出された。理科の教員(不足)は深刻であり、確保に努力したいが、皆さんも理科の免許を持っている人材を知っていれば、情報をお寄せいただきたい。
 いろいろな課題を頂いたので、それらを参考に、少しでも充実できるように進めていきたい。

委員

 「あれっ」ということを、皆さんの子に向けているか。子どもたちにとって、親が一番の情報発信源だと思う。多くの要望が出されたが、それと同じように、皆さんの子に目を向けていただきたい。これから冬休みとなるので、家庭でも親子が向き合った、楽しい時間を過ごしていただきたい。

委員

 小・中学生の卒業生は、いつまでも長く友情を育めるように、親としても願っている。子どもたちの気が付かないところで、本日のように保護者や教育委員会が気を配り、児童・生徒が将来同じように母校を誇りに思えるようにしたいと、今日の話しを聞いて思った。

5 あいさつ

 本日は、年末のお忙しいところ、また早い時間から御参会を頂き、まず、心から感謝を申し上げる。皆様から多方面にわたり、様々な角度から貴重な御意見、御提言を頂き、感謝する。
 また、短い時間の中であったので、思いを伝えきれない方もいると思うが、頂いた御意見は教育行政に反映させたい。
 御参会の皆様には御自愛を頂き、これから始まる冬休みは、お子様とかけがえのない時間を過ごされるようお願いし、閉会の挨拶とさせていただく。


教育懇談会