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第72回教育懇談会の概要

ページID:0072151 更新日:2018年7月3日更新 印刷ページ表示

日時

平成29年10月24日(火曜日) 午前10時から午前11時45分まで

会場

中央公民館 講義室

参加者

13名

懇談会座長

金子教育長

出席委員

鈴木委員長、小泉委員長職務代理者、宮瀧委員、金子教育長

司会進行

安光教育総務課主事補

担当部課長

渡辺教育総務部長、今村教育総務部副部長兼教育総務課長、金子生涯学習スポーツ課長、富岡中央公民館長、廿楽中央図書館長

梅田学校教育部長、杉原学校教育部副部長兼学務課長、戸高指導課長、川南教育相談センター室長

事務局

西教育総務課総務係長

1 教育委員会委員長あいさつ

 本日は、御参集いただき感謝する。教育懇談会は、教育行政について広くみなさまからの意見、要望、提言を反映する場として年3回開催している。中学校区2校を単位として、学期ごとに実施しており、今回は第五中学校区、第六中学校区を中心にしている。限られた時間ではあるが、忌憚のない意見、要望、提言を出していただきたい。

2 新座市の教育についての説明(教育長)

 今回の教育懇談会は第五中学校・第六中学校区の保護者のみなさま、地域のみなさまが対象ということで、今年の大きな変化としては石神小学校の大規模改修がある。いろいろな形で御迷惑をおかけしたが、10月末に完了予定になっている。
 また、市内の給食室の改築も進めている。学校給食においては、強化磁器食器と環境ホルモン等の影響が全くないと言われているペン食器を使って実施している。そのため、給食室が手狭になっている。アルマイトの食器であれば重ねて保管できるため、温風保管庫のスペースをあまりとらないが、強化磁器食器やペン食器にはそういったスペースも必要となってくる。そのため、現在給食室の改修を行っている。今年、大和田小学校と新堀小学校の改修を行った。保護者のみなさまが調理室を御覧になる機会はあまりないと思うが、廊下から少し見ていただきたい。
 現在学校では校務システムを導入している。これは通知表や各名簿をコンピュータで一括管理できるものである。昔はゴム印で押していたものをコンピュータで処理をし、データで保管・表示ができるシステムで、大きく変わってきたことの一つだ。
 そのほか社会教育の観点からは、ぱわーあっぷくらぶを土曜日の授業としてそれぞれの小学校で開設し、様々なジャンルのクラブで現在は894名の児童が参加している。これも教育委員会の事業の特色である。もう一つ、子どもの放課後居場所づくり事業、ココフレンドの事業を進めている。現在まで、東野小学校、石神小学校、東北小学校、新堀小学校、第四小学校、野寺小学校、栗原小学校、新開小学校、大和田小学校の9校で実施した。これは平成32年度までに全校に設置予定である。
 生涯学習の関係では、平林寺の前にある睡足軒の森で、春・秋にお祭りを開催している。今年は、春の文化の祭典を5月に、夏の夜の集いを8月に開催した。また、11月23日から12月5日まで紅葉のライトアップを行う予定である。時間があれば出かけていただきたい。
 大和田二・三丁目区画整理事業が進んでいる。これは、大和田の交差点から清瀬に向かう道の間で大がかりな区画整理を行っているものである。そこで、縄文時代の土器や平安時代の住居跡等の発掘調査をしている。それらをみなさまに御覧いただく機会もつくっていきたい。
 公民館でも様々な講座を展開している。市民ニーズに合った講座を企画していきたいので、開催してほしい講座があれば意見を頂戴したい。また、図書館でも様々な講座を行っているので是非参加してほしい。一昨年度、中央図書館は文部科学大臣賞を受賞した。それほど多彩な事業を展開している。中央公民館の近くには歴史民俗資料館がある。目立たないところにあるせいか来館者は少ないが、新座の様々な歴史を展示しており、昔の暮らしを知るには大切な施設である。是非子どもと御利用いただきたい。
 最後にもう一点、新座市が導入しているコミュニティ・スクールについて話をする。普通は先生方が中心となって学校を経営していくが、コミュニティ・スクールは「学校運営協議会」を設置し、そこに地域のみなさま・保護者のみなさまに入っていただき学校を総合的に支援する取組である。新座市は平成25年から始めて、野火止小学校、陣屋小学校、新座中学校、そして第五中学校区の4校にもコミュニティ・スクールを導入した。来年度からすべての学校にコミュニティ・スクールを導入することを予定している。

3 懇談会の概要

市民

 (1)小学校の特別支援学級を低学年と高学年に分けてほしい。先生の手が低学年の児童にかかっていて、高学年の児童が必要な支援を受けられていない。

 (2)特別支援学級の児童が中学校へ進学するときに学校を選ぶことはできるか。

教育相談センター室長

 一つの学校に通常学級と特別支援学級の両方があることが望ましいことから、新設の準備を進めている。学級は、人数が増えれば二学級にするが、現時点で来年度の人数を確定することはできないため、現段階では知的・情緒で一学級ずつになると予想される。人数が増えて二学級に分かれた場合のクラス編成に関しては学校に任せている。今回貴重な御意見を頂いたので、教育委員会でも把握し、学校とも相談させていただく。

教育長

 これは特別支援学級の児童だけでなく通常学級の児童も同じで、一人一人の状況にきめ細やかに対応していく必要がある。児童が持っている力は様々であるから、個別の指導計画を立てて進めていく。特別支援学級は特に個別の状況に応じて指導を進めていかなければならない。そのために定数を減らしてやっている。教育委員会としては特別支援学級を全校に設置したいと考え、県と協議をしながら進めている。進学に関しては、機械的に進めるのではなく、子どもの人間関係なども考慮しながら進めていく。指導の面に関しては、今後調査していきたい。

市民

  (1)中学校の部活動終了時刻を早めてもらえないか。

  (2)部活動の休みが少ないようなので、考えてほしい。

  (3)生徒数が多い学校は希望した部活動に入ることができない。部活を増やすなど、全員が楽しめるようにしてほしい。

  (4)部活の連絡にSNSを使うことはやめてほしい。

教育長

 (1)・(2)について、何事も適度が大事で、やりすぎて生徒の体調が悪くなるというのはあってはならないことである。部活動のあり方については、教職員の負担軽減の面から文部科学省も協議をしているが、新座市教育委員会としても教職員の負担軽減のプロジェクトで検討している。教職員が部活動に割く時間が非常に多くなっている。お盆とお正月しか休めない状況はあってはならない。負担軽減という観点から、改善が必要である。長野県は土日の部活動を禁止している。部活動は学校教育の一環として行っているので、一定の制約をつくっていく必要がある。
 (4)について、学校の情報はスクールメールなどを使うように指示している。これからも徹底するよう指導していく。
 こういった保護者からの意見もコミュニティ・スクールの導入により学校の運営に反映させることができるので、それぞれの学校で地域の方や保護者からの意見を頂戴していけたらよい。

指導課長

 大会前など、かなりの時間を部活動に使っていることは掌握している。生徒の健康が第一なので学校へ改善を呼びかけていく。夏と冬の終了時刻を変えるなど、対策をとっているところではあるが防犯面やゆとりの面、体調面に配慮し改善していきたい。

市民

 (1)教職員が忙しいのはわかるが、部活動をあまり見ていただけていない。顧問が帰ったあとに怪我などがあったときはどう対処するのか。

 (2)外部コーチを入れるなど、部活動にもっと力を入れてほしい。

教育長

 外部コーチの導入については、この先も進めていかなければならない。今年は23名と少し増やしたが、まだ足りていない。スポーツエキスパート事業として予算化して、様々なスポーツ団体と協議をして進めている。
 練習も、根性主義ではなく合理的な方法を指導し、理解させることを徹底していく。

指導課長

  (1)の怪我の対応に関しては、本来担当者がいるべきなので、そのように指導していく。放課後の部活動であっても学校内のことなので、怪我をした場合には保険の適用もある。

委員

  勝つ喜びや、それに向かっていく努力を経験するためにも部活動は重要だと認識している。その中で、強くなりたいと思う生徒がいたときに、指導できるような体制を整えておく必要がある。「強くない生徒は来なくていい」という風潮もあるかもしれないが、部活動は学校教育の一環であるので、そういった部分も見直す必要がある。

委員

 文部科学省も、やみくもなスパルタ式の練習を問題視している。少しずつ社会の認識も変わってきていて、子どもたちに必要な練習をさせようという動きもある。ひたすら時間をかけて練習すれば勝つ、という認識から変わってきている。また、結果がでないとしてもやり遂げた自信というのは将来のためになる。

市民

 (1)今年は栗原小学校創立40周年で、昨年度までに積み立ててきた約100万円を使いイベントの準備をしている。そして、次の50周年に向けて予算案を見直しながら積み立てを行っている。県のPTA連合会に5万5千円を支払っているが、それが保護者や子どもたちに還元できているのか話し合った結果、県Pへの加入を継続するのか、退会するにはどういった手続が必要なのかという話になった。しかし、これまでPTAに長く所属している方や学校に相談したところ、新座市としては上部組織への所属を推奨していると伺った。その理由を教えてほしい。

 (2)新座市市民公益活動補償制度が保護者のパトロールなどにも適用されることになれば助かる。PTAの活動で学校に出向くことが多いので、学校の行き来や作業中の事故も対象になったらありがたい。

教育総務部長

 教育委員会ではPTAで組織する教育委員会連合会の支援をしている。県のPTA連合会への加入に関しては、1校を除いた22校が加入している。市の方針というよりは、社会教育団体であるPTAの連合会の考え方で、できれば県との連携という意味から加入していただきたい。市から加入を強制しているということはない。上部組織である県全体のPTAの活動として、研修会や講演会を開催し、各市町村のPTAにそれらの情報を共有している。教育委員会としては連合会の立場を尊重していきたい。
 新座市市民公益活動補償制度は市内でボランティア活動を行う個人、団体を対象にした保障制度で、新座市独自のものである。新座市がボランティア制度を推進し、市民の皆様と協力して市政を推進していくという観点から設けた制度である。基本的にはボランティア活動であればコミュニティ推進課で登録できる。条件があるので個々で相談していただきたい。

教育長

 埼玉県のPTA連合会に加入するかどうかはそれぞれのPTA保護者会連合会で決定をしていると思うからそこで協議をしていただきたい。県のPTA連合会はどんなことを市のPTAに戻してくれているのだろうか。例えば、教員採用試験の面接は県のPTA連合会の方々からも出ていただいている。保護者の意見を代表する役割を担っている。県のPTA連合会に加盟することで私たちの意見も生かされていると認識するとよいだろう。

学校教育部長

 PTAの活動については、現在世間でも注目されている。どういった形で加入するのか、加入後の活動はどうなっているのか、改善できる部分がまだある。PTAに協力するかどうかではなく、地域の子どもたちのためにどうすることがよいのかを教育委員会でも考えていきたい。お金に関しては保険と事業費の内訳などを細かく示してもらう必要がある。それによって保護者が安心できる。

市民

  (1)現在、連絡網は紙でなくメールなのか。どのようにメールがくるのか。

  (2)給食費はいくらで、未納率はどのくらいか。

  (3)福祉の面から子ども食堂を手伝うことがあるが、それについてどう考えているか。実際に子ども食堂を必要としている子どもはどのくらいいるか。

  (4)いじめが起こったとき、どう対処しているのか。

指導課長

 (1)について、連絡網は個人情報保護から配付していない。学校からスクールメールを配信している。例えば悪天候などで登校時間を遅らせるときなどに学校から保護者へメールを配信し、情報共有をおこなっている。また、不審者が出たときなども緊急連絡としてスクールメールを配信している。

学務課長

 (2)について、給食費の未納率は0.02%前後と低い。就学支援制度や児童手当などにより、ほぼ全員が支払っている。給食費は小学校がひと月4,000円、中学校が4,700円である。これは食材費に充てており、施設設備費及び人件費は市の財政で賄っている。平成20年度から給食費は変わっていない。消費税の増税が予定されているので、給食の質が落ちないようにその時期にまた給食費について検討する。

教育総務部長

 (3)の子ども食堂についてだが、子どもの貧困対策事業だと把握している。教育委員会としては、就学援助制度及び入学準備金・奨学金の貸付を通じて支援をしている。子ども食堂に関しては教育委員会が直接実施をしているものではない。貧困家庭の子どもに食事を提供することや孤食をしている子どもに家庭的なふれあい及び大勢で食事をする場を提供することは、支援としては非常に有効だと考える。青少年問題協議会の中でも、子どもの貧困対策として子ども食堂についての意見も出ている。社会福祉協議会が中心となって社協支部で順次子ども食堂についても取り組んでいる。実施場所としては地域の集会所が主だが、8月には大和田公民館でも実施していた。2月にも実施する予定だと聞いている。教育委員会としては公民館など実施場所を提供することで協力していきたい。民間の団体が独自で子ども食堂を実施している例もある。対象者についてだが、本来は生活保護家庭など貧困世帯を対象とするのが良いが、個人情報の問題などがあるため、基本的には幅広く声をかけて自由に来てもらうというやり方のほうが良い。

教育相談センター室長

 (4)のいじめの対応についてだが、子どもたちの変化に気づけるように毎月いじめのアンケート調査をしている。各学校で、いじめはどの学校でも起こり得るという認識を持っており、早期発見・早期対応を第一に考えている。いじめが起こった場合の具体的な対応としては、まず事実関係を正確に捉えるために双方から意見を聞く。より丁寧に対応するために個別で行うことが多い。国や県は、いじめが起こった場合には3ヵ月間は見届けることを周知している。各学校にもそれが伝わっているので、3ヵ月は見届けてから解消という形をとっている。

市民

 (1)小学校の副担任制について、選任の基準は何か。校長の判断だと聞いたことがあるが、それについてどう考えているか。

 (2)今回の教育懇談会で議題にあがったものについての報告はあるのか。どのように回答してくれるのか。

指導課長

 (1)の小学校の副担任の選任について、学校によってはコミュニティ・スクールの関係で地域の方にも学校運営に携わっていただきたいという考えで選任を行っている場合がある。コミュニティ・スクールの主旨の一つに公正・公平な運営というのもあるので、選任について意見があれば言っていただきたい。

教育総務部長

 教育懇談会の議事録は、ホームページに掲載している。今回の懇談会で回答できなかったものについては後ほど個別で対応させていただく。全ての要望に対して報告を行っているわけではないので、今後の教育行政の動きを見ていただきたい。

教育長

 本日頂いた意見は今後の校長会及び教頭会で協議していきたい。すぐ対応できるものはすぐに対応していく。時間を頂くものもあるが、順次対応していく。
 副担任の選任については、制度としては教育委員会が試験を行い雇用し、学校に配置しているが、場合によっては地域の方にも手伝ってもらう必要がある。西堀小ではめんどり隊が、低学年の生活指導を手伝いに来ている。このように、これからコミュニティ・スクールの導入で地域の方と一緒に学校をつくっていくことになり、学校の中だけで教育が完結することはなくなるだろう。

市民

 (1)文化部の選択肢が少ない。文武両道を考え、あえて文化部を選ぶ生徒もいるはずなので増やすことを検討してほしい。

 (2)全員が部活動に入ることを強制する必要があるのか。

教育長

 生徒指導の観点から全員が部活動に入ることになっている。今後のことについては校長先生と協議していきたい。文化部の充実は課題の一つと捉えている。英語関係の部活動などがあればAETの先生の活動の場にもなるので、検討していく。

委員長

 子どもたちは一人一人違う考えを持っているので、運動部に偏らず文化部も充実させる必要がある。また、部活動に入らないという選択がその生徒を活かすことになるのなら、その選択肢があってもいい。今後、校長会を通して検討を進めていく。

市民

 小学生は防災対策として防災頭巾を備えているが、中学生は頭を保護するものが何もない。防災対策はどうなっているのか。

教育長

  中学校では防災頭巾は備えていない。現状を把握し、協議していく。

4 教育委員の感想

委員

 先日、視察で熊本へ行き、震災時の対応について話を聞いてきた。避難所として体育館を開放した学校の校長先生が口々におっしゃるのは、日本の教育の素晴らしさを感じたという内容だった。日々の集団生活を通して身に付けた、ルールを守ることや他人を思いやることがいざというときに表れていたそうだ。学校、家庭及び地域が協力して勉強以外のことも教育していくことが大切である。今回の懇談会で部活動についての議論も多くあったが、スポーツをやる意義を学ぶ良い機会だと捉えている。努力すれば報われることを知ることができれば、一生の財産になる。ルールを守ることもスポーツを通して身につけることができる。本日多くの課題を頂きましたので教育委員会として対応していきたい。

委員長

 本市の教育大綱の基本理念として「はぐくもう 豊かな心 ~だれもが自分らしく幸せに生きるために~」を定め、その下で教育行政を行っている。一人一人の子どもが満たされる教育をどう進めていくべきか考える上で、今回の教育懇談会では貴重な意見を頂くことができた。特別支援や部活動のあり方、いじめへの対応についても意見を頂いた。それらについてじっくり考えたい。また、PTAのあり方についても提言を頂いたので、関係機関へ話し合いを深めるように進めていきたい。また、防災対策については重要なことなので、提言を頂いたことに感謝する。今後も何かお気づきの点がありましたら教育委員会へ話していただきたい。

5 あいさつ

 本日は、御多忙の中、御参会を頂き感謝を申し上げる。多方面にわたる御意見、御提言をいただき感謝する。また、短い時間の中であったので、思いを伝えきれない方もいると思うが、頂いた御意見は教育行政に反映させたい。
 秋が深まり寒くなってくる。御参会の皆様には御自愛を頂き、なお一層の御健勝を祈念し、閉会の挨拶とさせていただく。


教育懇談会