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今回は図書館点訳ボランティアグループ『レインボー』を取材しました。
『レインボー』は、毎月第2・第4木曜日の午後、中央図書館で活動しており、視覚障がい者向けに点訳図書の作成、図書館が毎月発行している「図書館だより」や郷土資料の点訳・打ち出しを行っています。
レインボーのみなさんの集合写真
『レインボー』は平成20年に結成され、結成以来メンバーは変わらず女性7人が活動しています。7色(7人)の虹のように障がい者との懸け橋になりたい、という想いから『レインボー』と名付けたそうです。メンバーは全員、平成16年に図書館で実施した点訳講習会の修了生で、講習会の講師の方には現在でも点訳の監修をしていただいています。メンバーや講師との変わらない結びつきのもと、長期に渡って図書館の障がい者サービスに貢献され、平成29年度には第49回シラコバト賞も受賞されました。
点字は縦3点、横2点、計6点の組み合わせで五十音を表す表音文字です。活動開始当初は、一字一字手打ちで点訳しており、誤字脱字があればやり直しとなるため非常に大変でした。現在はパソコンの点訳ソフトを使用して点訳しているため、編集しやすく、自宅でも作業ができ、完成した原稿を点字プリンターで印刷できるなど、とても便利になったそうです。
点字には独特のルールがあり、点訳する言葉の読みはもちろん、意味も理解する必要があるため、辞書を引きながらの作業になります。メンバーの方は、『大人になってこんなに辞書を引くとは思わなかった。とても楽しく、勉強になっている』と笑顔で話してくださいました。点訳した図書を利用している方の顔が直接見えないため、寂しく思うこともあるそうですが、『視覚障がいのある方に読書の楽しみや情報を届けたい、という同じ想いを持つ仲間とともに、楽しく続けることができています』とリーダーの並木さん。
『レインボー』が作成した点訳版「図書館だより」や行政資料は、中央図書館で閲覧・貸出が可能です(貸出には図書館の利用者登録が必要です)。ぜひご利用ください。
『レインボー』は随時メンバーを募集しています。初級点訳講座修了程度の資格が必要となりますが、興味をお持ちの方は、新座市立中央図書館(048-481-1115)までご連絡ください。
活動中の様子