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平成29年 市長年頭挨拶

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年1月13日更新

年間スローガン

 「市民と共に実現する ずっと住みたいまちづくり 新たな市政の第一歩を踏み出そう!~新庁舎の完成に向けて市政総点検~」

 1月4日(水曜日)に、市民会館で行われた市長年頭挨拶の概要を掲載します。


    年頭挨拶の様子 

 皆様、おはようございます。また、改めまして明けましておめでとうございます。昨年中は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 本日は年頭訓示に当たりまして、森田議長、石島副議長を始め、市議会議員の皆様にも御参集を頂きました。
誠にありがとうございます。また、岩城先生を始めとする埼玉県南西部消防音楽隊の皆様にも新年早々お越しいただき、本席に花を添えていただきまして厚く御礼を申し上げます。
 本日は職員表彰ということで、功績を上げられた方々の表彰、永年勤続の表彰もございます。誠におめでとうございます。この表彰を契機に、自分自身をますます鼓舞していただけるよう、よろしくお願いしたいと思います。
 さて、私は、昨年の7月10日の新座市長選挙におきまして、47,157票という票を頂き当選させていただきました。そして、7月26日から私の任期がスタートした訳でございます。ちょうど5か月を過ぎたところで、まだまだ未知の世界と言いますか、市長職としての様々な経験をさせていただいている状況でございます。
 また、前職でありました須田健治市長は6期24年間務められ、大変ベテランの市長の後を引き継ぐということで、なかなか前市長のようにはうまくいかないかもしれませんが、一生懸命働いているつもりでございますので、どうか皆様も今後とも一緒に市を盛り上げていただきたいと思います。

 さて、昨年を振り返ってみますと、いろいろなことがありました。
 日本の国政を見ますと、第3次安倍内閣でありますが、一億総活躍社会、アベノミクスということで、経済再生を標榜とする内閣であります。株価の上昇、また、円の値動きに一喜一憂する中で、日本の富が増減している状況が続いています。景気浮揚のための様々な施策はありますが、市民一人一人、あるいは国民一人一人はその豊かさを実感できていないのが現実であると思っております。
 また、世界を見ますと、大きな情勢の変化が起きています。例えば、イギリスのEU離脱、アメリカの大統領選挙におけるドナルド・トランプ氏の当選など、イギリスもアメリカも保護主義的な様相を呈し、自国の発展が第一という方向に転換をする流れにあるようで、世界経済のグローバル化に一本くさびを打ち込まれたような気がいたします。
 日本は、当然その影響を受ける訳であります。明治時代から、民主主義、資本主義を標榜してきましたが、日本という国は基本的には三つの要素でしか変わることができないと考えております。島国で、国民性も大変穏やかですので、変化を望まないのでしょう。農耕民族でもありますし変化に対応が難しいという中で、外圧、パニック、スキャンダル、この三つの要素でしか日本は大きく変化してこなかったというのが事実だと、歴史を見れば分かると思います。
 外圧というのは、江戸時代の鎖国を解いたのも外圧でございます。また、戦争。悲惨な戦争でしたけれども、その後日本が高度成長をする中でやはり繊維摩擦、鉄鋼摩擦、自動車摩擦があり、これからはIT摩擦などがあるでしょう。それからアメリカからの圧力。TPPもそうですが、全部外圧によって日本は変化をしています。
 パニックというのは、地震や天災です。阪神淡路大震災によって、全ての建物の耐震診断をしなければいけない、補強をしなければいけないということで、急に日本が皆その方向を向いてしまう。そして、東日本大震災があり、原子力発電所の事故も発生しました。原子力政策、電力政策をどうするか、またパニックによって日本は変わっていきます。
 スキャンダルというのは、政治家が中心ですが、汚職の問題があります。歴代を見ればリクルート事件など、政治の汚職、スキャンダルによって政変が繰り返されてきました。
 この三つの大きな要因で日本は変化をしてきました。そういう意味でイギリスやアメリカの保護主義の傾向というのは、今後、日本の変化の大きな要因になると思いますので、しっかり注視していく必要があると思います。
 アベノミクスも、デフレスパイラルからの脱却という経済政策の処方箋がない中で、資本主義社会における景気浮揚策を見付け、また、これほど豊かになった国の景気を更に伸ばしていくことは大変な仕業だと思います。やっていることは1920年代から変わっておりません。1929年に世界恐慌がありました。そのときは、アメリカの経済学者のケインズが経済政策を考え、ルーズベルト大統領が実践したニューディール政策が行われました。
 結局のところ、この資本主義において景気を浮揚し、景気の循環を作る経済政策というのは三つしかありません。まずは公共投資、それから減税、そして金利の操作でございます。今も同じような処方箋を使っている訳です。いろいろな手当を出しています。高齢者の手当、障がい者の手当、子どもの手当もそうです。手当を出すことで、お金をどんどん投下している。それでも景気は上向かない。これは厳しいと私は思っております。昔は公共投資をすれば建築業界から広がり皆さんの収入が増え、様々な消費につながっていくというもくろみでしたが、もくろみは外れました。では今は何を考えているかというと、公共投資として未来の投資を可能にする施策に対して莫大な資金を投下する。これは、リニアモーターカー、あるいはスーパーコンピューターです。これに巨額を投資していくと日本が世界に輸出をする素晴らしい商品になると思いますが、労働力人口に満遍なくその富を分配できるかは疑問です。しかし、投役立てる先がない、だからなかなか景気が浮揚しない、これがお正月に考えた私の考えですが、そういったことで大変苦慮しているのが今の日本ではないかと思います。

 昨年は、我が市でもいろいろなことがございました。
 2月に新庁舎の工事に着手いたしました。ようやく着工にこぎ着つけまして、今年の10月には完成し、来年の今頃は新しい庁舎への引っ越しということになります。この時期に45億円を割る金額で受注できたということは、大変幸せだと思っております。いろいろな自治体の首長に話を聞きますと、オリンピックに相当資材や人材が引っ張られ全ての単価が値上がりするため、建設するとしてもオリンピックの後ということで、2020年以降に建設する自治体はこれからもっと増えていくと思いますし、これから新しく着工するというのは本当に少ないと思っております。そういう意味で、新座市は一番良い時期に良い価格で落札し、新庁舎を建設していると思っております。
 また、4月20日には長年、前市長が心血を注ぎ、本当に頑張っていただいた地下鉄12号線延伸の答申が出ました。16年前は点線で武蔵野線方面としか書かれなかったものを、光が丘、大泉学園町、そして東所沢というところまで意義がある路線として位置付けられました。これも大きな成果だと思います。今後の対応につきましては、関係自治体、埼玉県、東京都、あるいは国土交通省にしっかり働きかけていくことが大変肝要なことであると思っております。
 そして、9月5日には大和田二・三丁目地区の土地区画整理事業の認可が正式に下りまして、11月末に仮換地指定を終え、12月1日から工事に入りました。想定換地を行うことで進出企業もほとんど決まっており、平成32年度には完成する予定でございます。工業団地を作ったけれども進出企業がないというのが通例でしたが、卓越した手腕の下に進めた事業であり、平成32年度を目指して突っ走っていくものであります。ある程度の借金はしますが、財政のバランスを考慮する中で、この時期は仕方がないと思っております。
 そしてまた、9月末には長年の懸案でありました東久留米志木線の用地取得についても、地権者の方から合意を頂きました。今年は工事も本格的にスタートして、来年の3月には新座市分は完成、東久留米市の新道につきましては、来年の7月頃に完成という話を聞いています。これも大きく前進した訳であります。
 そしてまた、昨年末に2020年東京オリンピック・パラリンピックのブラジル国が事前キャンプ地として新座市を指名するだろうという、大きなお話を頂きました。大変有り難い話が多かった年でございます。
 そんな中、実は悪いこともありました。8月22日の大雨による水害。内水氾濫があるなんて予想だにしませんでしたが、今後の施策に大きく付け加える事態だと思いました。これも先ほど私が申し上げました、日常の変化から考え方を変えるというパニックが起きたということだと思います。また、10月に発生した東京電力の電力火災。新座市に東京電力の高圧電線があるなんて知りませんでしたけれども、そこから火災が発生し東京都が広範囲にわたり停電になった訳ですから、大変な被害でありました。

 昨年の私の政策は、公約で「住んでみたい ずっと住み続けたい 魅力ある快適みらい都市新座」ということを掲げさせていただきました。これは、新座というブランドイメージを、新座の良いところを売りたいと思うところでございます。
 一つの指標でございますけれども、東洋経済新報社が、毎年住みよさランキングを発表し、まちのランキング付けをしています。813都市中、新座市は総合順位385位になっております。中の上ですけれども、これには五つの指標があります。まず一つ目が「利便度」、交通・鉄道の面です。二つ目が「富裕度」、財政力ですね。新座市はお金がないと言いますけれども、200位を切っていて、富裕度はなかなかいい。三つ目が「安心度」、これは災害に強いことや海が無いこと、新座市は地盤が強くて地震に強いと言われています。四つ目が「住居水準充実度」、一人当たりの居住面積を測る訳です。五つ目が「快適度」、環境などいろいろな面があると思います。この五つの指標で判断をされています。これを上げることで新座のブランドのイメージ、新座の知名度を上げていく。そうしないと新座に住みたいな、新座に住んでよかったな、と思ってもらえませんし、住んでいる人には、「私は新座市に住んでいるんだよ」とニコニコ、そしてまた堂々と自信を持って言っていただけるようなまちにしたいと思っております。
 そういう意味では、福祉施策は大変進んでいる市だと思っております。お金がかかっている部分はありますけれども、大きくブランド力を上げているものだと思います。医療福祉に関してもお金を投じておりますけれども、「新座ってがん検診が無料だね」、「新座って18歳までこども医療費が無料だね」、これは本当にブランドイメージが高い、大きな部分だと思います。続けていくかはお金の問題もありますけれども、頑張っていきたいと思っております。
 今年、私のスローガンといたしましては「市民と共に実現する ずっと住みたいまちづくり 新たな市政の第一歩を踏み出そう!~新庁舎の完成に向けて市政総点検~」とさせていただきました。「市民と共に実現する」、これは市民が主役のまちづくりであり、どこの自治体もそうですが、主権在民ですから市民が主役のまち、これは必要だと思います。そして、「ずっと住みたいまち」、これは先ほど申し上げました各指標を上げること、これも必要だと思います。そして、「新たな市政の第一歩」というのは、今年10月に新庁舎が完成いたします。旧庁舎から新庁舎に引っ越しをする。皆さんも経験があると思いますけれども、新しく自分の家を建て替えると、新しい家に住んだらこれをしてみよう、昔のものは捨てて新しくこういうことをやってみよう、あるいはこういう新たな考えをしよう、そういう立場になると思います。なかなか人間の考えは変わりませんけれども、物理的に変化をする訳でございますから、是非これに併せて考え方も変えていただきたいと思います。今年、来年は良いチャンスですから、市政を総点検していただきたい。一人一人が市役所を総点検していただきたいと思います。
 そういった中で、細かい施策ではありますけれども、当然、今実施している施策をしっかり進めたいと思います。優先順位をつけるならば、まずは新庁舎をしっかり完成させていく。また、今年は、志木駅南口の地下自転車駐車場と大屋根の実施設計を行っておりますので、何とかこれも着工したい。また、大和田二・三丁目の区画整理もしっかりと工事を進め、遅滞なきようにする。そして同時に、新座駅北口の土地区画整理、これもしっかりと進めたいと思います。先ほども申し上げました東久留米志木線につきましても、しっかり進めたいと思います。
 都市整備だけではございません。子ども・子育ての支援という意味で、待機児童が400人もいる状況を放っておく訳にはいきません。ただ、この人口減少時代、ピークになるであろう時期をある程度想定をしていかなければいけませんけれども、保育園の新設、あるいは小規模保育室の充実を含めまして、しっかり対応したいと思います。
 また、高齢者福祉におきましても地域包括ケアシステムが平成30年からスタートします。大変難しい仕組みでありますが、しっかり対応してまいりたいと思います。第3次の地域福祉計画、あるいは社会福祉協議会の地域福祉活動計画も策定中ですので、これもしっかり進めたいと思います。
 また、観光都市づくりもしっかり進めたいと思いますので、皆さんはしっかりとこれに対応するようお願いしたいと思います。

 年末年始の休み中、職員の自己申告書を頂きまして、817名の正規職員分、82名の再任用職員分、全部で899名分を読みました。不満のある人は一杯書いてありました。悩みもしっかり書いてありました。全く不満の無い方がほとんどでしたが、不平不満はどこの世の中でもあります。900人近い方、また、臨時職員や非常勤職員を含めますと約1,400人の方が働いていますので、いろいろな人の集まる集団であります。
 しかしながら、皆さんは市民の皆様のために職員となった訳ですので、市民第一。まずは我慢、辛抱、忍耐で乗り切っていただければと思います。不平不満は書いてあるとおりだと思いますし、私どももしっかり対応が必要であると思います。職場環境というのは大切だと思います。ワークライフバランスなど、改善をしていかなければならないと思います。それはトップである私の責任でもありますし、各部署の責任者がそれを担う訳であります。
 前から好きな言葉がありまして、連合艦隊司令長官だった山本五十六氏の名言でございます。知っている方も多いと思いますが、披露したいと思います。一つ目が「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、誉めてやらねば人は動かじ。」二つ目が、「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。」そして三つ目が、「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」。部長、副部長、課長は、ここからはこの職員に任せられるというところまで、人を把握することが大切です。管理職の方は、この名言を肝に銘じる必要がありますし、私自身も肝に銘じている訳であります。今年一年、頑張っていただきたいと思います。

 今年は酉年でございます。酉は運勢・運気・商運を取り込むということで、縁起の良い年でございます。また、長年懸案だったこと、準備をしてきたこと、あるいは目標に向かって走ってきたことが熟する時だと、実のなる年だと言われています。新座市も新庁舎が完成する、果実が実る時期でございます。どうか皆さん一人一人が、市民の皆様のため、皆さんの御自身の家庭のため、そして自分自身のためにも、しっかりとこの一年間新座市で働き、しっかりと頑張っていただくよう心からお願いを申し上げまして、市長年頭の訓示とさせていただきます。
 皆さん、本年も一緒に頑張ってまいりましょう。ありがとうございました。 

                           ※総務課にて概要反訳