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予防接種の副反応について

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年10月1日更新

 予防接種と聞くと副反応が心配なため、ワクチンの接種に対して消極的になる方もおられますが、現在、日本で使用しているワクチンは、世界で使われているワクチンの中でも優れており、副反応の頻度も少ないと考えられています。
 しかし、人間の体の性質は一人ひとり違うため、程度の差はありますが、副反応が生じる場合もあります。大切なことは、ご自身の体のことをよく分かっているかかりつけの医師の診察を受け、相談して、よく理解してから予防接種を受けましょう。

ヒブの副反応

 副反応としては、接種したところが赤くなったり(約44%)、腫れたり(約19%)、硬結(しこり)(約18%)、発熱(約3%)などが見られます。副反応のほとんどは、接種後2日目までに出現し、数日で消失します。

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小児用肺炎球菌の副反応

 副反応としては、接種部位の紅斑(75%程度)、腫脹(はれ)・硬結(しこり)(57%程度)、発熱(33~50%)などが見られます。副反応のほとんどは、接種後2日目までに出現し、数日で消失します。

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B型肝炎の副反応

 副反応としては、これまでの成績では接種を受けた者の10%前後に倦怠感、頭痛、局所の腫脹(はれ)、発赤、疼痛等がみられたと報告されていますが、新生児・乳児についても問題はなく行われています。平成25年4月1日から平成28年10月31日までに医療機関から重篤として報告された例(報告者が重篤として判断するもの)の発生頻度は、10万接種当り0.6となっています。

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BCGの副反応

 BCGは牛型結核菌を弱めた生ワクチンです。接種後10日頃から接種局所に赤いポツポツができ、一部に小さいうみができることがあります。この反応は接種後4週間頃に最も強くなりますが、その後は、かさぶたができて、接種後3ヵ月頃までには治まり、小さな傷あとが残るだけになります。これは異常反応ではなく、BCG接種により抵抗力(免疫)がついた証拠です。自然に治るので、包帯をしたり、バンソウコウをはったりしないで、そのまま清潔に保ってください。
 副反応としては、接種をした側のわきの下のリンパ節がまれに腫れることがあります。通常、放置して様子を見てもかまいませんが、時にただれたり、大変大きく腫れたり、まれに化膿して自然に破れてうみが出ることがあります。このようなときは医師にご相談ください。

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コッホ現象

 結核に感染したことがある人が、BCG接種を行うと、早期(多くは接種後3日以内)に接種した腕の場所が赤く腫れたり、うみを持つことがあります(通常の経過よりも早く赤くなったりします)。これをコッホ現象と呼びます。このような症状が見られた場合は医師にご相談ください。

四種混合(百日せき・ジフテリア・ポリオ・破傷風)の副反応

 接種したところが赤くなったり、腫れたり、疼痛、硬結(しこり)等や全身反応として発熱などを認めることがありますが、いずれも一過性で2~3日中に消失します。時に接種後数日を経過してから接種したところに反応を呈することがありますが、通常数日中に消失します。また、小さい硬結(しこり)が1ヵ月くらい残ることがあります。2回以上の被接種者には、ときによって著しい接種したところの反応を呈することがありますが、これも通常数日中に消失します。

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不活化ポリオの副反応

 発熱や接種したところが赤くなったり、腫れたりすることなどがありますが、これらの症状は通常数日で治ります。重い副反応はなくても、機嫌が悪くなったり、腫れが目立つときなどは医師にご相談ください。

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麻しん(はしか)・風しん(三日ばしか)混合の副反応

 主な副反応は、発熱(1期約18%・2期約7%)、発しん(1期約5%・2期1%)です。その他にも接種直後から数日中に過敏症状と考えられる発熱、発しん、かゆみなどが見られることがありますが、これらの症状は通常1~3日で治ります。
 ときに、接種したところが赤くなったり、腫れたり、硬結(しこり)、リンパ節の腫れなどの反応が見られることがありますが、いずれも軽症であり、ほとんどは数日中に自然に消失します。まれに生じる重い副反応としては、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、脳炎、けいれんなどが報告されています。

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水痘ワクチンの副反応

 副反応としては、軽微な発熱・発疹(一過性で通常、数日中に消失するとされています。)及び局所の発赤・腫脹・硬結等が見られることがあります。稀に接種直後から翌日にかけて、過敏反応(発疹、じんましん、紅斑、そう痒、発熱等)が現れることがあります。重大な副反応としては、稀にアナフィラキシー様症状、急性血小板減少性紫斑病(100万人接種当り1人程度)があります。
 ワクチン接種を受けても約20%は、後に水痘にかかることがありますが、もしかかっても軽くすむとされています。

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日本脳炎の副反応

 副反応としては、接種後2日以内に、37.5℃以上の発熱及び接種したところが、赤くなったり、腫れたりすることなどが認められ、発疹、圧痛もまれに見られます。また、極めてまれにアナフィラキシー・ショック様症状、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、脳炎、脳症、けいれんなどを起こした報告があります。

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急性散在性脳脊髄炎(ADEM)

 ワクチン接種後に、まれに発生することがあるといわれる脳神経系の病気です。麻疹(はしか)、水痘(みずぼうそう)、おたふくかぜ(ムンプス)、インフルエンザなどのウイルスや、マイコプラズマなどの病原体感染の後に起こることもあるといわれていますが、きっかけと思われる感染症やワクチンがなく発症したADEMも報告されています。
 ワクチン接種は毎年たくさんの子どもに行われるので、ウイルスなどの病原体の感染によるADEMや原因不明のADEMがワクチン接種後に発症する可能性もあり、ADEMがワクチン接種によるものかどうかの区別が困難です。ワクチン接種後の場合は、通常接種後数日から2週間程度で発熱、頭痛、けいれん、運動障害等の症状があらわれます。ステロイド剤などの治療により、後遺症を残すことなく、回復しますが、まれに運動障害や脳波異常などの神経系の後遺症が残る場合があると言われています。

二種混合(ジフテリア・破傷風)の副反応

 副反応としては、局所の反応が最も多く、接種後7日までに約31.1%に赤くなったり、腫れたり、硬結(しこり)が見られます。三種混合ワクチン接種後の副反応と同様に、局所反応は数日で自然に治りますが、硬結は縮小しながらも数ヵ月残ることがあります。

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子宮頸がん予防ワクチンの副反応

 副反応としては、接種したところがずきずき痛んだり(約91%)、赤くなったり(約60%)、腫れ(約53.5%)などの局所反応と軽度の発熱(約5.5%)が見られます。いずれも一過性で数日以内に軽快します。
 腕の筋肉に注射するため、接種したところに痛みやかゆみ、赤く腫れたりすることがあります。
 全身的な反応として、吐き気、嘔吐(おうと)、下痢、腹痛、頭痛、疲労感などがあらわれることがあります。接種後、このような症状が見られた場合は医師にご相談ください。

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高齢者肺炎球菌予防接種の副反応

 予防接種の注射の跡が、赤くなったり、腫れたり、痛んだり、硬くなったりすることがあります。また、発熱、悪寒、全身のだるさ、頭痛、筋肉痛などがみられることがあります。いずれも2日から3日のうちに治ります。
 非常に稀ですが、ショック(アナフィラキシー様反応)やじんましん、熱性けいれん、血小板減少などが現れることがあります。

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高齢者インフルエンザ予防接種の副反応

 予防接種の注射の跡が、赤みを帯びたり、腫れたり、痛んだりすることがありますが、通常2日から3日のうちに治ります。また、熱が出たり、寒気がしたり、頭痛、全身のだるさなどがみられることがありますが、通常2日から3日のうちに治ります。また、接種後数日から2週間以内に発熱、頭痛、けいれん、運動障害、意識障害の症状が現れる等の報告があります。
 非常に稀ですが、ショックやじんましん、呼吸困難などが現れることがあります。

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副反応が起こったら

 予防接種の後、まれに副反応が起こることがあります。また、予防接種と同時に、ほかの感染症がたまたま重なって発症することがあります。予防接種を受けた後、接種したところのひどい腫れ、発熱、ひきつけなどの症状がありましたら、接種医又は最寄りの医療機関で必ず診察を受けてください。

  1. 通常見られる反応
     ワクチンの種類によっても異なりますが、発熱、接種したところが赤くなったり、腫れたり、硬結(しこり)、発しんなどが比較的高い頻度(数%から数十%)で認められます。通常、数日以内に自然に改善するので心配は不要です。
  2. 重い副反応
     予防接種を受けた後、接種したところのひどい腫れ、高熱、ひきつけなどの症状がありましたら、医師の診察を受けてください。
     副反応の症状が予防接種後副反応報告基準に該当する場合は、医師から厚生労働省へ副反応の報告が行われます。
     ワクチンの種類によっては、極めてまれ(百万から数百万人に1人程度)に脳炎や神経障害などの重い副反応が生じることもあります。このような場合に、厚生労働大臣が予防接種法に基づく定期の予防接種によるものと認定した時は、予防接種法に基づく健康被害救済の給付の対象となります。
  3. 紛れ込み反応
     予防接種を受けたしばらく後に、何らかの症状が出現すれば、予防接種が原因ではないかと疑われることがあります。しかし、よく検査をすると、たまたま同じ時期に発症した他の感染症などが原因であることが明らかになることもあります。これを「紛れ込み反応」と言います。