164 私たち新座市総合計画審議会委員は、令和元年10月に新座市長から、市が目指すまちづくりの指針となる第5次新座市総合計画基本構想について意見を頂きたいとの諮問を受けました。 理想のまちについて私たちは審議を進めておりましたが、途中発生した新型コロナウイルス感染症は人々の日常や価値観を大きく変え、改めて理想の姿を考え直す必要が生じることとなり、正に時代の転換点にある中での審議となりました。 このような状況にあっても、私たちはそれぞれの立場から慎重に審議を重ね、別冊のとおりまとめました。 また、審議に当たってお示しいただいた基本計画の検討資料を踏まえ、基本計画策定に当たっての附帯意見を付すとともに、新座市の将来に向けた私たちの希望を次に示させていただき、答申といたします。○ 地球温暖化等の環境問題、人口減少・少子高齢化の進行、災害等の危機管理への関心の高まり、デジタル化の加速など、市を取り巻く社会状況は目まぐるしく変わり、加えて、今般の新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、人々の生活様式や価値観は大きく変化しています。こうした状況下にあっても、時代のニーズを的確に捉えながら、新座市が持続可能なまちとして、更なる発展をしていくことを期待します。○ 新座市は、首都近郊に在りながら、自然環境に恵まれており、これがまちの魅力の一つとなっています。こうした魅力を強みと捉え、最大限いかしていくことで、他の自治体にはない新座市の独自性(オリジナリティ)を発揮していくことを期待します。○ 新座市が将来にわたって持続可能なまちとなるためには、新座市が抱える課題の解決に向けて、行政だけでなく、市民・各種団体・民間企業などの多様な主体の力を結集させ、まちづくりを進めていく必要があります。こうした取組を進めることは、まちを活性化させるばかりでなく、市の厳しい財政状況の解決を図る上でも効果的であると考えます。基本構想にある「共創のまちづくり」には、多様な主体と共に新座市の価値や魅力を創り上げていこうとする市の強い姿勢が感じられます。この姿勢を具体的な取組として実践していくことを期待します。○ 計画が円滑に推進されるためには、市民と計画を共有し、市民の理解・協力を得ることが不可欠です。市政情報の発信に当たっては、あらゆる機会や多様な媒体を通じて、情報が広く周知されるよう努めていくことを期待します。○ SDGsが掲げる「誰一人取り残さない」という理念は、市政運営にも共通するものです。市民一人一人が互いの多様性を認め合うとともに、デジタル化が進む中でのICT分野における高齢者へのサポートや、障がいのある方への地域ぐるみの支援など、地域共生社会の実現を目指した包括的な行政システムへの転換を円滑に図っていくことを期待します。 新座市においては、本審議会における様々な議論や意見を踏まえ、第5次新座市総合計画を策定し、将来都市像である「未来もずっと 暮らしに『プラス』が生まれる 豊かなまち 新座」の実現に向けた取組を進めていかれるよう願っています。 新座市総合計画審議会 委 員 一 同第5次新座市総合計画基本構想について資料編
元のページ ../index.html#172