31 これまで概観してきたように、新座市は東京都心からの良好なアクセスを有しながら、豊かな自然にも恵まれたまちです。新座市はこれまで、こうした自然と調和した都市基盤の整備を図ることで、誰もが住みやすいと感じるまちの実現に努めてきました。 今後も、人口減少や少子高齢化の急速な進行、環境問題に対する世界規模での取組の必要性、自然災害や未知の感染症などのリスクなど、新座市を取り巻く社会状況が変化していく状況にあっても、将来にわたって持続し、発展するまちを目指して市政を推進していく必要があります。 市政を推進するに当たっては、子どもから高齢者までの全世代を対象とした取組を進めることはもちろんですが、SDGs※の達成も目指し、より長期的な観点からまちづくりに取り組み、まちの持続可能性を確保していくことも求められます。 このような視点を踏まえた上で、新座市を取り巻く社会状況や市民意識調査結果なども考慮しながら、今後10年間にわたって新座市が特に取り組んでいくべき「まちづくりの基本的な課題」を次のとおり整理しました。 全国的な傾向と同様、新座市においても少子高齢化が進行しており、年少人口、生産年齢人口が減る一方、老年人口が増加しています。さらに、合計特殊出生率※については、人口を維持するのに必要な水準である2.07を大きく下回っているのが現状です。こうした傾向は今後も続くことが予測される中、新座市がこれからも活気あふれるまちとして発展していくためには、子育てや子どもの成長をまち全体で支えていくことが重要です。 このため、今後も子育てと仕事の両立への支援や地域ぐるみで子育てを支援する環境づくり、児童相談の充実などに努め、子育てがしやすく、子どもがのびのびと育つまちづくりに取り組む必要があります。 また、教育については、地域との協働で子どもたちの豊かな成長を支えていくとともに、Society5.0※にも対応できる子どもを育成するために、ICT※の更なる拡充やICTを活用した問題解決力の養成、グローバル人材の育成に向けた外国語教育の充実など、将来を見据えた教育環境の整備も求められます。子育てと子どもの成長を支えるまちをつくる第6節まちづくりの基本的な課題
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