【記者発表資料】教職員アンケートを基にした学校の新たな働き方改革「ウィークエンド架け橋プラン」の実施について
日時
令和4年11月以降試行、令和5年度本格導入
場所
新座市立各小中学校 ※半数以上の学校導入予定
主催関係者
新座市教育委員会
新座市立小・中学校長会
内容
今夏、新座市では教職員アンケートを実施した。心理統計(因子分析)により分析した結果、新座市の教職員が望む働き方改革は、次の4つの着眼点であることが明らかになった。
(1)組織・運営の改善(ワーク)
(2)デジタル化の促進(ワーク)
(3)授業以外の教育活動と研修の在り方の見直し(ワーク)
(4)年休取得のための環境整備(ライフ)
(1)、(2)、(3)(ワーク)は、引き続き学校が中心となって取組を深めるが、着眼点ごとに学校間の情報交換が有効に行えるよう、教育委員会が中心となって組織を整えていく。
(4)(ライフ)については、新たな働き方改革策として「ウィークエンド架け橋プラン」を提唱し、各校の実情に応じて実践していく。
目的 経緯
これまでの働き方改革の中心は仕事(ワーク)であり、年休の取得(ライフ)は、働き方改革を支える補助的な位置づけに過ぎなかった。今回の調査で独立した着眼点として「(4)年休取得のための環境整備」が見いだされたことは意味深く、この着眼点に特化した教職員目線の取組を行うこととした。また、ノー残業デーは、金曜日が望ましいとする意見が、現在多くの学校で実施されている水曜日とほぼ同じ40%を超えたことから、潜在的には「金曜日にゆっくりしたい」という心情が働いていると捉え、金曜日に年休の取得を促進する「ウィークエンド架け橋プラン」を立案した。金曜日から週末の職務外の生活(ライフ)を充実してもらうことで、一層「ワークライフバランス」の均衡を図ることを提唱している。
「ウィークエンド架け橋プラン」の実施は、働き方改革の実態が学校ごとに異なることから、それぞれの学校の判断に委ねられるが、半数以上の小学校で、今年度中の試行を予定している。令和5年度からは、時間割の変更なども行い、より効果的な取組となるよう検討していく。中学校については、部活動の地域移行が大きな課題となっていることから、状況の推移を見極めて導入を検討していくが、複数の中学校では、すでに段階的に導入していくことを決定している。
なお、「ウィークエンド架け橋プラン」の実施にあたっては、余暇がより充実したものとなるよう株式会社JTBに協力を依頼した。同社からは、取組の趣旨に賛同いただき、快諾を得ることができた。同社はすでに教職員向け専用プランのチラシを作成しており、希望する教職員がいつでも利用することができるようになっている。
効果
・同僚への気兼ねや請求することへのためらいがなくなり、年休の取得率が向上する。
・年休を取得しなくても会議等がないので、学級事務、教材研究等に専念できる。
・働き方改革への取組が評価されることで、ブラックと揶揄される教職イメージの払拭につながり、教職にエントリーする若者が増える。
・翌週の職務の計画や金曜日夕方からの余暇の計画が立てられるので、時間的・精神的な余裕が生まれる。そのため、週末の過ごし方が大きく変わり、仕事にも良い影響を与える。
添付資料
・新座市立小中学校における働き方改革の方向性と取組について (別ウィンドウ・Wordファイル・37KB)
・「新座市立小中学校ウィークエンド架け橋プラン」教職員向けチラシ (別ウィンドウ・PDFファイル・1.58MB)
・JTB作成リーフレット (別ウィンドウ・PDFファイル・1.82MB)
連絡先
学校教育部学務課
電話 048‐477-6869
特記事項
「ウィークエンド架け橋プラン」は、心理統計による数値をエビデンスとして政策立案(EBPM)されたプランであり、今後の効果が期待できる。