本文
令和元年8月8日(木曜日)
午前10時から正午まで
市役所本庁舎2階 203会議室・204会議室
坂本佳代子、川俣真吾、奥山ひとみ、高野通尚、石川達也、比良亜希子、大野聡、岡田博美、斎藤はつえ、鈴木泉、本田真智子、安里由香利、小林則子、相川祐輔、佐野雅之、一之瀬昌明(合計16名)
障がい者福祉課長橋本孝、同課副課長兼障がい者支援係長横倉一昭、同課調査認定係長小山朋子、同係主任野口誠、同係主事山下仁志、同課障がい者支援係主任齋田浩一、同係主任櫻井靖巳
1 開会
2 挨拶
3 議題
(1) 「障がいのある人もない人も共に暮らせる新座市をつくるための調査」について
(2) 相談支援部会からの報告
(3) 子ども部会からの報告
(4) (仮称)精神障がい者支援部会について
(5) その他
4 閉会
1 会議次第
2 「障がいのある人もない人も共に暮らせる新座市をつくるための調査」へのご協力について(身体手帳所持者用・療育手帳所持者用・精神手帳所持者用・難病患者用・障がい児用・身体手帳所持者用(文字を大きくしたもの)・療育手帳所持者用(ルビをふったもの) 計7部)
3 令和元年度相談支援部会報告及び今後の予定
4 関係機関との協議への同席について(依頼)
5 子ども部会報告及び今後の予定
6 地域移行・定着支援部会(仮称)の活動について
7 令和元年度第2回新座市地域自立支援協議会意見シート
公開(傍聴者 0人)
なし
委員20名のうち過半数の16名の出席があったため、新座市地域自立支援協議会(以下「協議会」という。)の会議の開催は成立する。
資料2のとおり、「障がいのある人もない人も共に暮らせる新座市をつくるための調査」を実施するので、協議会の意見を伺いたい。
始めに、3年前の前回調査から大きく変更した点を二つお伝えする。
一つ目は、前回は身体、精神、知的の三つの障がいの種別で同一の調査票を使用していたが、今回は三つの障がいそれぞれの調査票を用意し、区別する点である。また、対象者の障がい種別ごとに調査票の色を分ける予定である。
二つ目は、障がい児用の調査票を送付する対象者に、手帳は所持していないが障がい福祉サービスを利用している児童を加える点である。
続いて、前回の協議会で頂いた意見への対応について報告する。
一つ目は、視覚障がいの方に対してどのような配慮を行うのかについては、点字と音声の調査票の作成をボランティアに依頼し、障がい者福祉課の窓口に設置することとした。このことについては、送付する調査票に記載し、周知する。
二つ目は、市内介護保険関係の事業所に対してもアンケートを行うことを周知を行うのかどうかについてであるが、今回の調査から、周知をすることとした。
続いて、レイアウトを変更した調査票を二つ作成したため、意見を伺いたい。
これは、7月24日に開催された施策委員会からの意見により作成したものである。
一つ目は、文字が小さいという意見により、従来の調査票よりフォントサイズを大きくしたものである。
二つ目は、療育手帳所持者用の調査票にルビを振った方がよいという意見により作成したものである。
意見や質問はあるか。
文字のサイズについてであるが、あまり見た目が変わらない印象を受ける。文字を大きくしたいという要望を出す人は、もっと大きくすることを期待しているのではないか。また、この文字のサイズでルビを振ると見づらくなってしまう。
療育手帳所持者用のアンケートについては、保護者が記入する場合が多い。保護者にとっては、ルビがあると逆に見づらいのではないか。
本人が書く場合もあるので、あった方がよいと思う。
これ以上文字を大きくすると、ページ数が増えてしまい、業者との調整が困難になる。ルビを大きくするのであれば本文を小さくするなどしなければならない。現状では、このフォントサイズが限界である。
フォントサイズを変えられないなら、フォントを変えれば見やすくなるのではないか。何かしら工夫の余地はあると思う。
見た目があまり変わらないという意見もあるが、フォントサイズは少しでも大きいほうが見やすいと感じる。
また、誤りがある。精神障がい者保健福祉手帳所持者用の調査票の2ページの問3の設問の「療育手帳」の文言を「精神障がい」に修正してほしい。
そもそも、知的障がい者向けの調査票は、ルビを振ればよいというわけではなく、アンケートの文章を分かりやすくする必要があるのではないか。
知的障がい者本人は、アンケートの内容を理解できないことが多いと思う。
本人が記入するというよりは、保護者などが本人の意見をくみ取って、代筆をする必要があるのではないか。
代筆をしたことがあるが、例えば問11で本人が「自分でできる」と回答したことでも、実際はできていなかったりする。本人の回答をそのまま反映させることにも難点はある。
ルビについてであるが、表紙の最終行のフォントであれば見やすいように感じる。
補足をする。表紙はフォントサイズ12ポイント、本文はフォントサイズ11ポイントである。それもあって表紙の方が見やすく感じるとは思う。
フォントの工夫については検討の余地があるが、そもそもルビを入れるか入れないか、方針を決めなければいけない。
一つ提案であるが、療育手帳所持者用の調査票に、「代筆をする場合は、できる限り本人の意思をくみ取って記入してください」といった内容の文言を追加したらどうか。
その文言はぜひ追加していただきたい。
また、もう一つの案として、送付する調査票はルビを振らずに、ルビを振った調査票は希望の申出のあった者に改めて配付するのはどうか。
ルビを振るのは合理的配慮として必要だと思う。
ルビを振るか振らないか、振らないのであればどういった配慮が必要か結論を出さなければいけない。
ルビを振った調査票を希望する者に別に配付する場合、その旨の案内を調査票本文に盛り込むと、見落とす可能性がある。別紙で案内すればよいのではないか。
また、ページ数が増えすぎると、記入するのが億劫になる。コストの問題だけでなく、回収率を上げるためにも、ページ数が増え過ぎないように注意する必要があるのではないか。
別紙で案内するという案について、何か意見はあるか。
別紙を封入できるかどうかについては、業者への確認が必要である。別紙を封入することが難しければ、本文中の案内の文言を強調するなどして工夫したい。
前回のアンケートでは、本人回答と代理回答の比率はどうだったか。本人回答が多かったのであれば、ルビ入りを送付してほしい。
市民から、アンケートへの回答が面倒であるという声が届いている。アンケートの回収率が低下しないように注意しなければならない。
ルビを振っていると、配慮がある印象を与えられるのでよいのではないか。
次回のアンケートでは、ルビを振るだけでなく、文章を簡単なものに変更することで、内容が分かりやすくなるように配慮した方がよい。
多数決を採る。療育手帳所持者用の調査票にルビを振ることに賛成かどうか、挙手をお願いする。
(賛成10人、反対5人)
多数決の結果、療育手帳所持者については、ルビを振った調査票を送付することとする。文章の内容を簡単なものにすることついては、今後の課題とする。
調査票のどのあたりが分かりにくかったか、今後意見を出してほしい。
最後に追加で意見をしたい。問12に「受診できる病院が見つからない」という選択肢を追加してはどうか。
また、問9の選択肢に、成年後見人に関する内容を追加してはどうか。「支援をしてくれる人」というニュアンスの選択肢を盛り込んでほしい。
成年後見人については問18で言及している。また、問9は地域で生活するために求める支援を伺う設問であり、成年後見人が果たす役割である金銭管理の支援などについても選択肢に盛り込んでいる。あえてここで成年後見人について言及しなくてもいいのではないか。
承知した。
問12については「受診できる病院が見つからない」といった内容の選択肢を追加することとしてよいか。
(異議なし)
追加することとする。
相談支援部会の活動について報告をする(資料3参照)。
第2回部会が明日開催されるため、第1回部会で提示された問題点について協議をする予定である。
続いて、資料4「関係機関との協議への同席について」を御覧いただきたい。
第1回自立支援協議会で承認された就労評価票の様式である、通称「新座様式」の使用について、関係各機関との調整を進めていくこととなったため報告する。
今年度のこれまでの活動報告及び今後の活動について報告をする(資料5参照)。概要は資料のとおりである。
第1回児童発達支援部門報告にある事例検討会については、参加者の入れ替わりもあり、深い議論にまで至っていない印象がある。今後は議論の質の向上を目指したい。
続いて、第4回報告にある連携勉強会について報告する。最近の障がい児の保護者が求めている支援などについて情報を得ることができ、有意義なものであった。社会の情報化が進む中で、障がい児の保護者の子育て観も変わってきている。今後も定期的に勉強会を開催し、情報収集に努めたい。
第5回は、資料のとおり防災について話し合う予定である。
その他の項目について説明する。
イベントについてであるが、子ども部会の取組を世間に知ってもらったり、障がい児への余暇の場を提供するために、イベントに参加したり、イベントを開催したりすることを検討している。多くの意見が出ており、まだまとまっていないので、引き続き議論をしていく。
続いて児童センターとの連携についてであるが、放課後等デイサービス利用者専用にプラネタリウム開放デーを設けていただいたことを報告する。その他、障がい児の家族を対象としたワークショップなども開催されている。障がいの有無にかかわらず、子育てという視点からイベントが開催されているので、今後も連携を図っていきたい。
最後にトライアングルプロジェクトについてである。トライアングルプロジェクトとは、家庭と教育と福祉の連携を進めるもので、現在、近隣市の教員が国立の施設に3年間出向し、モデルケースの構築に取り組んでいるところである。勉強会も開催されており、勉強会に多くの教員が参加するなど、教育現場の関心は高まっている。連携を深めていくチャンスなので、まずは勉強会などで情報収集に努めていきたい。
意見や質問はあるか。
障がい児の家族を対象としたワークショップとはどのようなものなのか、参考までに教えていただきたい。
アフリカの太鼓の演奏を楽しむもので、家族で参加できるものである。発表会も開催されており、地域の方々にも見に来ていただいている。
地域との交流のきっかけになるのは素晴らしいと思う。
トライアングルプロジェクトについて質問がある。家庭と教育と福祉の連携とのことであるが、福祉というのはどこまでを指すものなのか。例えば医療的ケアが必要だったり、精神的な問題があったりして外に出られない児童もいると思うが、そういった児童への支援も含めた、広い意味での福祉という認識でよろしいのか。
文部科学省が掲げている連携イメージは、大まかなものであり、広い意味での福祉を指している。
家庭と教育と福祉の連携を通じて支援が必要な子どもやその保護者に対する支援について検討していくのだが、福祉と教育の連携については、放課後等デイサービスの事業所と学校との連携についての課題検討が始まっている。先ほどお伝えしたとおり、勉強会では、モデルケースを構築し、国に報告することを今後3年間での目標としているとの話しであった。
その中で、家庭から出られない児童など、なかなか表面化しない問題に対しても何かしらアプローチがあればよいと思う。
補足をする。トライアングルプロジェクトは、厚生労働省と文部科学省の連携により始まったものである。そのガイドラインの中で、福祉部局と教育部局の連携の場として、自立支援協議会の積極的な活用が提言されている。これについては、本市では既に協議会に教育部局が参加しており、連携は既に始まっているのではないかと感じている。
もう一つの提言として、教育現場に対する障がいのある子どもに係る福祉制度の周知の徹底が掲げられている。本市協議会では、一昨年度の校長会で放課後等デイサービス事業の説明を行ったと聞いている。以前は事業所の方が学校に来ても、何だろうと感じていたが、徐々に現場の教員達の認知度が高まり、関係が深まってきていると感じている。
私は相談支援事業に携わっているのだが、特に障がいのある子どもの不登校に対する支援に対し難しさを感じている。
そのような課題を解決するために、プロジェクト内で四つの目標を掲げている。
一つ目は相談窓口の一本化、二つ目はガイドラインの作成、三つ目は保護者同士の交流の場の創設、四つ目は専門家による相談支援体制の充実である。
委員の方のこれまでのつながりがあって、プロジェクトのことを知ることができているのだと感じている。子ども部会を中心に調査研究を続けていただきたい。
時間をかけて、関係者が連携を深めていくとよいと思う。
新部会の概要を資料6のとおりまとめてあるので、御覧いただきたい。
資料の補足をする。「2 構成員について」だが、市内の精神科を持つ病院にも参加を依頼する予定である。
「3 部会の活動について」だが、40名程度というのは、退院促進をするに当たり現実的な対象者数であると考えている。
新部会の名称であるが、資料6にあるとおり「地域移行・定着支援部会」としてよいか。
(異議なし)
この名称で決定する。
退院支援などの活動に興味がある委員については、是非活動に御参加いただきたい。
補足であるが、構成員については、市内の精神科病院に参加してもらえたとしても、精神科の往診を行っている市外精神科クリニックには依頼する予定である。
意見や質問はあるか。
質問が二点ある。一つは、構成員についてもう少し詳細を伺いたい。もう一つは、資料6の「4 今後の具体的な動き」に書かれている講義とはどのようなものなのか伺いたい。
構成員についてであるが、医療機関にはこれから依頼をするところである。保健所には概要を伝えたところであり、前向きな回答をいただいている。
講義についてであるが、部会に参加していただいた方を対象に実施する予定である。
部会の運営の核となる委員の選出をこの場でお願いしたい。
新座市精神障害者家族会やすらぎの会、保健センター、訪問看護ステーションあおば、新座市民生委員・児童委員協議会及び保健所から積極的に御参加いただきたいと考えている。
何か意見などはあるか。
障がい者のグループホームが増えてきている。今後新たに2つのグループホームが建設される予定であると伺っている。来年度以降にでも、これらの事業所の連携を図れるような場、連絡会議のような場を設けるのはどうか。
それについては、今後協議をしていく必要がある。必要があれば、新部会の設立も検討してはどうか。
新規のグループホームの入居対象者はどうなっているのか。
身体障がい者、精神障がい者及び知的障がい者が対象であると伺っている。
市内の状況が大きく変わる。次回以降に協議を進めて行きたい。
他に意見や議題はあるか。
(意見なし)
意見がないことから、閉会とする。
正午終了