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平成29年度第2回いじめ問題対策審議会会議録

ページID:0066414 更新日:2018年6月15日更新 印刷ページ表示

開催日時

平成30年1月25日(木曜日)
午後1時40分から午後4時00分まで

開催場所

新座市立陣屋小学校

出席委員

荒井恵美子、池田恵子、坂本広太、長沢明好、小林朝美 全5名

事務局職員

教育相談センター室長   川南真一

教育相談センター指導主事  真田 朋美

会議内容

1 開会

2 あいさつ

3 協議

(1) 平成29年度第1回審議会議事録の承認

    (2) いじめ重大事態発生時の対応マニュアル案について              

    (3) 新座市いじめ防止基本方針を踏まえた実効策等について        

  4  閉会

公開・非公開の別

公開

その他の必要事項

なし

協議の内容

委員長 次第に沿って進行していく。まず前回の議事録について、事務局から説明していただく。

事務局 (資料1 平成29年度第1回審議会議事録について説明)

委員長 何か質問等あるか。ないようなので、承認とする。

事務局 議事録については、いつもどおり市のホームページに掲載することになる。

委員長 次に、いじめ重大事態発生時の対応マニュアルについて、事務局から説明していただく。

事務局 (資料2 いじめ重大事態発生時の対応マニュアルについて説明)

委員長 何か意見等あるか。

事務局 現状、他県等では第三者委員会が立ち上がるとニュースにもなっているが、幸い新座市ではそのような案件は挙がっていない。今年度の集計では、1年前と比較すると小学校ではいじめの認知件数は減り、中学校では増えた。大きくなっているというより、きめ細かく見ていただき、挙げてもらっている。積極的な認知が小学校から中学校に浸透してきている。昨年度までとの違いは、いじめの解消まで3か月経過を見ることを周知し、3か月で解消かどうかを学校で見極めていただくようにお願いしている。解消については、こちらでも報告をよく見て学校に確認し、大きな案件は出ていない。学校段階で重大事態かどうかこちらに随時報告してもらいながら、こちらで状況を確認している。

委員  マニュアルで12ページの「おおまかな調査機関の予定を立てていき、100人の児童生徒への聞き取りを1時間2人で行い、1日あたり8時間で42日調査をする」ことになるが、これは誰が行うのか。現実的に調査をするだけで大変になる。調査機関が立ち上がって、42日間は調査をするのであれば、膨大な時間が必要である。

委員長 これは、100人に聞き取りが必要なのか。

事務局 これは、例示である。100人に行うとこの状況であるとまとめているものであるが、これについてはもう少し検討していく。

委員  一クラスであると30人ぐらいか。調査機関の人数が決まっていて、100人に調査をするのが必要であれば人数で割ることになる。調査日数が決まっていて、それまでに終わらせるのであれば何人必要であると考えるのか。予算等にも関わる。

事務局 こちらで確認し、目安として事例を示したものにすぎないので、次回確認をしながら説明する。

委員長 実際に誰が行うのか。難しいところである。

委員  調査人数を増やそうと思えば、増やすことは可能なのか。

事務局 実際に市で行うことであれば、聞き取りとして関われるとすれば事務局側になる。委員は現在のメンバーで、県は報告の立場であり、聞き取りに関わることはないことを想定すると市教委で行うことになる。教育委員会の中でも指導主事の立場の者になると考える。指導主事となった場合、教育相談センターでは3人、教育支援課では7名、計10名の確保はできる。学務課には3人おり、人事を担当している。意味合いは異なるが指導主事であるので、場合によっては対応できる。

委員長 聞き取りをした資料をどのように残すのか。言ったことを議事録のように全て残すのか。そうではなく、まとめるとなると、話を聞いた人の主観も入ってくる。本来は、審議会のメンバーが直接全部聞けば、揃えることができる。しかし、聞き取り人数が増えれば、それは難しくなるので、どのように記録をして整理するのかを指針があった方がよいと思う。一語一句残した上でまとめると、「あの時、なんと言っていたか」を聞き取りに参加していない人や聞き取った人が確認することに使うことができる。自分たちが聞いた話ではないことになると、割と細かく書くことになる。そうすると、かなり時間がかかる。誰かが報告書の骨格となるものを作成した上で、検討することになると思う。その元になる資料をどのように整理して、どのように報告書の骨格となるものを作っていくのか、準備として決めておいた方がよいと思う。

事務局 無いよりは、ある方がよいと思う。まとめ方は少なからずあると思うので、次回までに考えを示すことができるようにまとめていきたいと思う。

委員長 次に、新座市いじめ防止基本方針に基づく実行策について事務局から説明していただく。

事務局 本日の授業者から、道徳の授業について説明いただく。

委員  実態として、授業の中では「劇に参加する」「参加しない」ところで色々な意見が出てくるとよかったが、「可哀想だから」という子が多かったので、もっと葛藤できるとよかった。子どもたちの中で、友達のイメージができている。授業の前と後で、友達に対する意識が変わったかというと、あまり変わっていなかった。研究授業では、普段よりも発言が少ない。緊張してしまう実態のようだ。

事務局 先生が指名して答えられない子がいるわけでもないし、先生の日頃の学級経営の様子である。よく意見も出る学年である。道徳は、心の揺れ動きで葛藤させる。心情円盤を使って、もう少し揺さぶるところまでいけると、さらによかった。他の教科と違って教え込むのではないため、今日の授業を通して、実際に行動でどう出てくるか見ていく。2、3分後に変容しているものではない。一般的な授業の展開ではあったが、子どもたちの今後の変容について、次回、授業者から話を聞いていきたい。様々な立場の方の目線で見た貴重な御意見をいただきたいと思う。基本的に道徳は資料があり、本日はこの資料を使わせていただいた。来年、教科書があり、その中で行っていくことになる。

委員  授業の中身で言えば、皆、「可哀想」や「助け合う」が多かったようで、優しい子だと感じた。

委員  今日の教材の登場人物が女の子なので、手を挙げている子が女の子が多いのだと見ていた。でも、「友達とは何だろう。」と先生が投げかけた時に、男の子を指すと必ず答えていた。「友達とは何だろう」は考えれられるが、資料の状況設定が男の子には考えづらいように感じた。「本当の友達とは何だろう。」と先生が問われた時に、「助け合える」「仲良くできる」とは別に、「注意をする」と言ったことが、大人同士でも難しいところに、よくその発言が出たと感心した。先生が最後に学校行事に組み合わせていたところで、行事を通して子どもが先生とともに「頑張った」と思うためには、指導中の先生方の言葉掛けが子どもの満足感に現れてくると思う。指導中に叱咤されながら取り組み、最後に先生から「クラスがまとまったね。」と言われても、子どもたちは練習中に褒めてくれないのに最後にまとめられたと捉えてしまう。普段の先生の子どもに対する言葉掛けがとても大事だと思う。会議前に辞書を戻した子どもがいて、高く積んでいて崩してしまった時に、先生が「大丈夫、ちょっと重たかったかな。」と言っていた。素敵な言葉掛けだと感じた。子どもたちが家庭の中で大事にされて、温かい言葉掛けをされて育ってくれば、このような教材の中でそれが役立つ。そのような環境にいられない子どもたちには、学校での先生の言葉掛けの温かさにより心が培われていけばよいと思う。先生が「このクラス、大好き。」と言ったら「イエイ。」と答えた子がいた。あのような声が増えてきたら、さらにクラスがよくなると思う。

委員  クラス皆でいいものをつくるという価値が、当たり前に共有できているところが素晴らしいと感じた。実際に資料のような場面があったら「塾あるから行きません」という児童もいるのではないか。普段からモチベーションがかなり高いのであれば、素晴らしいことである。これをベースと考えると、ここから外れてしまう子ども、うまく乗れない子どもに関しては、かなりきついと思う。

事務局 学校によって地域差があり、「塾がある」等を言うことは決して珍しくない。今、塾に行っている子も多く、ひと昔前に比べれば、資料のようなクラスレク等を行おうと思ってもやりにくい学校も少なくはない。

委員  この資料のように、「お店の手伝いをする」などの前提が成り立つのか、資料を外れて練習の時間を工夫するなど考える子が出てもいいが、道徳は文章に沿ってということで、皆、発言されていたと思う。ロールプレイは、難しいのか。

事務局 揺さぶりがあるので、そこでロールプレイでやる場合も出てくる。道徳の授業は、色々な意見を言ったからと言って、それを否定するものではない。どのようにしたらよいかを主題に迫っていくことになる。

委員  いじめ防止の中で、皆で何かを達成するのはなかなか難しい場合がある。皆で行うことを苦手とする児童にも強要してしまうのか、どのようなところからいじめになるのか。しかし、本日の授業は、素晴らしくまとまっていたと思う。

委員長 同じ方向に向いている感じはした。

委員  「仲良く」を重視していけるよいと思う。

委員  日頃から喧嘩もあまりないので、このような授業であったと思う。

委員長 この話から、練習に出られない「みゆき」はどう思っているのか、不満げにしながら何も言わないところは気にならないのかと思った。「本当の友達とは何だろう」というところで、多くの子が本当の友達は注意するのかと思って意外であった。むしろ、「みゆき」がどう思っているのか、どうしたいのか、それを「劇を成功させたい」のと「みゆきの思い」をどのように一緒にするのか考えるとよいのではないか。心の円盤も半分ずつにする必要はなく、「仲間外れにもしない」「劇も成功させる」が本当は理想型であるが、出ないのだと感じた。心の円盤は二者択一でいいのか、そう聞かれれば答えざるを得ないと思う。

委員  登場人物がどう思っているか、国語の授業のような感じなのか。

委員長 「さつき」の気持ちがどうかを先生が聞いているところがあったので、そこでは「みゆき」の思いは取り上げないでよいのかと思った。

委員  皆さんが言っている「注意」とは、最後の「こうすることだよね。」というのが注意なのか。そうであれば、鋭いと思う。資料の中では、それ以外で注意している場面はない。

委員長 「本当の友達は、間違えていることをしていたら注意してあげる」より、私はどうしてそうなったか話を聞いてあげたいと思う方である。注意をされたら、自分の価値観に沿わせる、むしろ「いじめ」になってしまうのではないかと考えてしまう。

委員  大人の考えと5年生の考えとで、求めるところが違うと思った場面があった。

委員長 むしろもっと「みゆき」がどうしたいのか話をする意見が出ないで、注意をするが出たのが不思議である。この話から「本当の友達はどんな人か」を聞かれても考えづらいと思う。

事務局 授業の流れとしては基本で、そこまで入り込んでしまうと45分で終わりきらない。その展開の中で本日は心の円盤を使ったが、実際にロールプレイを行うと感情的な部分が入ってくる。揺さぶりは二者択一が多いので、二つに分かれなくても、一部分はこのような気持ちもあるなど表し方で分かりやすく使用している。

委員  もう少し感想を引き出していくとどうか。しかし、話から離れてしまうだろうか。

事務局 最終的には自分におとすところであるので、後半の部分をもう少し重要視して時間を取って考えを深めることはできると考える。

委員  5年生では、「この話をどう思うか」というオープンさでは、あまり意見が出てこないのではないか。もう少し、細かく取り上げる必要がある。

   資料を作って、教科書を作って、このような話がふさわしいと感想におとして、需要していくのは入れ込んでいかなければならないのだろう。「このような教室を作りましょう」という理解になってしまうのではないか。

委員長 その日その場のクラスの意見の流れがあって、それが正当となってしまうと、そこに沿わない気持ちを実は持っていても、黒板に書いてあることでまとめてしまうのもどうだろうと思う。

委員  もう少し、登場人物それぞれの感情や状況を確認する時間を短くして

   そもそもどう思うかに重きを置いても、多様な意見ということではよいのではないか。

事務局 多様な意見があるということは、道徳においても認めることであって、否定は基本しないことが前提である。

委員  登場人物の意図や状況を考える国語の勉強のようなところで、時間がかかっているのではないか。

事務局 道徳は、「こうあるべきだ」と教師が提示をしない。「それは、どこに書いてあるか」というような内容になると、国語の読解になる。資料は先生が読んで、場面が想定できるように場面絵を貼って、状況をイメージしながら考えていくのが道徳になる。資料を改めて読み直すなどは、国語になってしまう。また、揺さぶる中で「自分はこうだ」と様々な意見が出る。だからこそ、来年度から道徳でどのように評価するか難しいところである。本日は、いじめの未然防止で行っているが、時代の多様化とともに意見も多様化してきている。本日の内容からすぐに「いじめ」とつながらないところもあるが、そこにつながる部分に関しては「ここは、押さえるべき」と教師が指導するときには押さえて臨む。本日の授業では、最終的に「協力する」「注意ができる」等は出てきたので、確かに大切なことである。教師側で、方向性は持つ必要がある。

委員  検討違いの感想が出る場合もあるのではないか。

事務局 あまりかけ離れていると流れを修正することはあるが、それも理にあるという場合はまとめることが必要である。

委員  理にあるか無いかの判断は、難しい。ある程度、規範を示すのも大切ではないか。

委員  今回の話では、「みゆき」を仲間外れにしないようにしつつ、劇を成功させたいと考えのもと、「劇をやめよう」という考えはないのだろうか。

委員  この状況をどうするかという展開ではなかった。

委員長 「みゆき」を劇に出すか、出さないかという展開であった。全員を劇に出すのかという視点を押さえている子も、もともといたのではないか。

   色々な設定を考えてしまうところである。

事務局 道徳は、資料を通して行う。先に規範意識を押さえて行うとなると、道徳ではなく、学級活動である。学級活動であれば、「こうだ」と示した中で、事後の活動で見ていくことはできる。

委員  規範といっても、メリットやデメリットがあり、完璧な理論はない。そうすると色々な見方の意見が出て、結局まとめることができない。

事務局 学級活動であれば、自己決定の場が必要である。決めたことを事後どうであるか検証する流れになる。本日のテーマの「本当の友達はどうであるか」であれば、自分としてどのようにしていくかとまとめ、事後に検証していくことになる。さらによりよくするにはどのようにするか、できていなければどうするのかを考えさせていく。これも答えがあるわけではない。ある程度の方向性は見えてくるが、個々の手立ては異なるものである。いじめの未然防止と考えた時に、場合によっては教科でもできるだろうし、道徳や学級活動でも行うことができる。

委員  道徳は、意見がどうかというより、体験する方が様々な意見が出ると思う。

事務局 頭で考えているだけではなく、実際に動いて見えてくる場合もある。そこでロールプレイングが有効的であるということも出ている。今後、教科化にもなるので、手立てや指導法も考えていきたい。学級活動は、皆で決める時間もあるが、食育、健康、友達関係など教科の枠では補えない部分を学級活動で取り上げることも一部入ってきている。

 委員長 学級活動でも道徳でも、子どもたちが「今は、いじめに関する教育をしている」と考える時間があればいいのではないか。本日も「本当の友達」とふんわりした内容であったが、「仲間外れはいけない」というよりは「このようなことがあると気持ちが悪い」という感覚を持っているということがよく分かったのでよかった。

事務局 学級の中で実際に「いじめ」が認知されると、子どもたちも感じる。このようなことがあって、資料を取り扱う場合もある。

委員長 次に、第3回いじめ問題対策審議会の日程について、事務局から説明していただく。

事務局 (第3回いじめ問題対策審議会の日程を説明)

委員長 他に何かあるか。ないようなので、協議は以上とする。

 

4 閉会


いじめ防止対策審議会会議録