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6月13日(金曜日)に片山小学校で行われた、福祉体験(車いす)学習でのボランティア連絡協議会の活動を取材しました。
福祉体験学習では、小中学校からの依頼に応じて、車いすやアイマスク、高齢者疑似体験などを行います。
当日は、車いすを利用している方からのお話や車いすの使い方など一通りの説明を受けた後、実際に校外に出て、グループごとに車いす体験を実施しました。
ボランティアの方は、児童の安全の確保や、段差や急こう配の際の車いすの運転方法の指導を行いますが、それ以外にも車いすに乗ってみてどう感じるか、どのような点に注意が必要かなど児童に質問を投げ掛け、子どもたちが自主的に考えるよう促していたのが印象的でした。
車いすの説明の様子
体験(指導)の様子
参加した児童全員が車いすを押すことと乗ることを体験しましたが、生活では気付かない道路の段差や歩道の狭さ、スーパーでの棚の高さや通路のスペースなど、感じ取ったことをメモしていました。
児童たちからは、「2~3センチの段差や坂道が、怖く感じる。」「普通に歩く速度が、車いすに乗ると速く感じる」という感想を聞くことができ、取材をしていた私たちにとっても改めて「バリアフリー」という言葉を実感させられました。
「子どもたちがこのような体験をすることは5年後、10年後でも必ず役立つ時が来る。福祉体験教育は、依頼も多く、人集めなど苦労することもあるが、子どもたちの心に思いやりの心を育むことがやりがいでもあり、当会の使命でもある。」と会長の落合さんは力強く語ってくれました。
会員の皆さんからは、「福祉体験学習は、年に30回程度実施しているが、毎回、参加者の反応なども違うため、新しい気持ちで自分たちも学べる。」と活動のやりがいを語ってくれました。新座市ボランティア連絡協議会は、この他にもボランティア関連イベントへの参加や知識・技術向上のための定期的な講習会や研修も行っています。
資格などは必要ありませんので、興味をお持ちの方は、お気軽に新座市ボランティアセンター(電話番号:048-480-5705)までお問い合わせください。
車いすの片付けの様子
平成20年7月2日 記:ボランティア推進室 F