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「盗っちゃダメ―!」おもわず子どもたちの間から、声がもれます。今回は、大和田小学校のぱわーあっぷくらぶで開催された、「新座警察署少年非行防止ボランティア連絡会」による「非行防止教室」を取材しました。
この団体は、埼玉県公安委員会の委嘱を受け、警察職員等と一緒にカラオケボックスなど、繁華街でパトロール活動を行っている団体です。「非行防止教室」は、特に小さな子どもたちを対象とした非行防止の啓発活動として、一昨年から始めました。
教室は、子どもたちが理解しやすいように劇形式となっていて、小学生の主人公が友人に誘われコンビニで万引きをしてしまうところから話が始まります。客席で観ている子どもたちはそれを必死にやめさせようと声を上げます。反応も様々で、「警察に捕まっちゃう!」とヒヤヒヤする子や、「防犯カメラがあるから無理だよー」と思いがけない指摘もありました。20分程度の寸劇でしたが、身を乗り出し、夢中になって観ている子どもたちの姿が、一緒になって劇を作り上げているような印象をもちました。
今回が5回目の公演とのことでしたが、子どもたちの反応が毎回違うため、アドリブを入れたりと練習通りには進まないそうです。しかし、アドリブとはわからないほどの息のあった演技に驚かされました。
「子どもたちの反応によってセリフを変えるから、あわせるのが大変!でもそれが楽しい」「はじめは恥ずかしかったけど、今は病みつきになっている。」とメンバーたちは素敵な笑顔で話してくれました。今後の意気込みを伺うと「もっと舞台装置を充実させたい。それに、内容のレパートリーを増やしていきたい」と熱意にあふれ、輝いて見えました。
劇の後には、普通では接することの少ない新座警察署の少年補導員の方から、まとめの話があり、「自分を大切にしてもらいたい」という言葉がとても心に残りました。
会長の宮本さんからは「この活動をいろんな所で行い、ひとりでも多くの子どもに関心を持ってもらいたい。」と頼もしい言葉。
この「非行防止教室」は、曜日などの制限はありません。子どもが集まるイベントや小学校、保育園、幼稚園など、開催を希望される方は、新座警察署生活安全課少年係(048-482-0110)まで問い合わせください。
平成25年6月1日 記:ボランティア・地域活動支援室