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第68回教育懇談会の概要

ページID:0072144 更新日:2016年10月7日更新 印刷ページ表示

日時

平成28年7月27日(水曜日) 午後2時30分から午後4時30分まで

会場

畑中公民館研修室

参加者

24名

懇談会座長

金子教育長

出席委員

鈴木委員長、小泉委員長職務代理者、脇田委員、宮瀧委員、金子教育長

司会進行

西教育総務課主任

担当部課長

大熊教育総務部長、渡辺教育総務部副部長兼生涯学習スポーツ課長、上村教育総務課長、池田中央公民館長、廿楽中央図書館長

菅野学校教育部長、保戸田学校教育部副部長兼学務課長、森指導課長、川南教育相談センター室長

事務局

斉藤教育総務課副課長

1 教育委員会委員長あいさつ

 本日は、御参集いただき感謝する。教育懇談会は、教育行政を広く皆さんの意見、要望、提言を反映する場として開催している。中学校区2校を単位として、学期ごとに実施しており、今回は新座中学校区、第三中学校区を対象にしている。是非、忌憚のない意見を出していただきたい。

2 新座市の教育についての説明(教育長)

 暑い夏になるので、中学校の部活動では熱中症対策として、水分補給をしっかりと摂るように指導している。保健室には、スポーツ飲料を置いており、何かあった際には、すぐに補給できる体制としている。
 相模原市で発生した事件は、19人が死亡する残虐なものであった。4年後には東京オリンピック・パラリンピックの開催が予定されている国において、障がい者に対する残虐な行為が行われたことは残念である。亡くなられた方に御冥福をお祈りする。本年4月1日に障害者差別解消法が施行されたばかりである。障がいのある人、無い人も、分隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重して共生社会を築いていこうという法律である。人権や個性、思いやりはどこへ行ってしまったかと思える事件であり、テレビを見るとそのニュースがしきりに報道されていた。ニュースの中で語られていることは、犯人の主張ばかりがクローズアップされ、世の中のためにならない人は死んでもいいと(犯人は)言っていると、テレビを通じて多くの人たちへ報道されていることは、残念である。新座市は教育だけではなく、市全体で共生社会を実現するために、これまで努力をしてきた。こうした事件が再び起きないように、私たち教育関係者も児童・生徒に、しっかりとした考えを教育していかなければならないと実感している。
 平成27年度のトピックスは、中央図書館の様々な事業、例えば子どもの読書預金通帳は、子どもたちが読んだ本を記録できる仕組みをつくった。また、大規模改修時に自習室を新設し、子どもたちを含めて(利用者が)自由に読書や学習をするスペースを設置した。こうした運営方針が認められ、6月に文部科学大臣賞を受賞した。埼玉県では2市が受賞したが、日頃から本に親しむ活字文化の復興について努力をしてきた図書館が認められたことは、今後も、皆さんに本をより多く読んでいただけるように、工夫していきたいと思う。
 もう1点は、12月に文部科学大臣賞を受賞した「ぱわーあっぷくらぶ」である。この事業は、隔週土曜日に子どもたちが学校や公共施設に集まり、スポーツや趣味を活かした活動を展開している。これは、土曜日の学校は休みとなる対策として、開始された事業である。700名から800名の子どもたちが身近な会場へ行き、自分の趣味を活かしたり、スポーツに親しむことを、長年続けている。講師になられている方は、地元の方である。大変ありがたいことであり、地域の協力なくしては展開できない事業である。学校週5日制が導入されてから、しばらくの間は同様の事業が各市町村で実施されていたが、数年経過すると続かなくなってしまった。本市の場合は、講師を担う地域の方の御協力により、今年も875名の子どもたちが参加している。近隣の市町村を見ても、これほど大規模に活動しているところはない。
 西東京市の図書館を新座市民が利用することについては、十数年交渉してきたが、ようやく本年4月から利用できるようになった。
 学校においては、県大会、全国大会、関東大会に出場する子どもたちが決定したという報告を受けている。今年も全国で活躍する小・中学生が多くなると思う。

3 懇談会の概要

市民

 災害時の中学生の動きについて、3年前に頂いた資料によると、中学生は助けられる側ではなく、助ける側だという文言を目にした。実際、中学生に聞いてみると、ほとんどの生徒は知らないという。保護者もそのことを把握していない。学校側では、子どもたちに対してそのことを伝え、訓練等を行っているのか伺いたい。中学生といっても、まだ自分たちで動ける年齢ではないので、学校からの指導がないと助ける側といっても、何もできないと思う。小学校では、地域ごとに担当の先生がおり、下校班に付いて回るが、中学校ではこうしたシステムはあるのか。また、自分だけなのか、部活単位で動くのかが分からないまま、助ける側になるといっても、子どもたちは意識がないと思う。
 地域の子ども会が減少しており、私の地区の子ども会も今年限りで終わることになった。ほかに3つの子ども会も今年で最後にしたいと考えているようである。子どもたちは学校だけではなく、地域で育つことが自分にとって大きく成長する機会となると思う。「ぱわーあっぷくらぶ」は、地域の方がボランティアを引き受けていただいているが、活動し続けるのが難しい団体もある。仕事を持っている保護者が多いので、PTA活動を積極的に行えない。他の団体も同様の悩みがあるようであるので、教育委員会の考えを伺いたい。

教育長

 防災訓練については、数年前の市議会において(一般質問に対する)答弁で出された事項であり、中学生は助ける側になって欲しい。これは、災害の規模によるが、例えば、大規模な災害が発生し、家屋倒壊等の状況下では近所で助け合わないと、どうにも立ち行かない。このようなときに中学生は、自身の安全を守ることを優先しなければならないが、多少の余裕ができた際には助ける側にまわって欲しいとの話しであった。

学校教育部長

 防災教育については、東日本大震災から5年が経過し、市議会でも取り上げられた。具体的に中学生がどのように関わり、地域の中で動くのかについての取組は遅れている。自助・共助・互助について、自助の部分は校内の避難訓練が実施されている。共助の部分をどうするのかについて、昨年度から地域防災訓練に中学生が参加し、その中で実際に訓練を受けて、これを広げていく。昨年度は畑中町内会を中心として、第四小学校を会場に、新座中学校と第三中学校の生徒が参加した。今年度は片山小学校を会場に、第六中学校と第三中学校の生徒が参加して実施されると思う。地域の学校単独で実施するよりも、地域の防災訓練の中に中学生を積極的に参加させて、教員とともに活動していく基礎を学んでいく取組を行っている。
 防災教育については、校内の中で意識付けの教育を行っていかなければと感じており、校長会を通して指導していきたい。

委員

 消防団をしている。学校教育部長からの話しにもあるように、地域防災訓練の中で参加することを、消防団としても推進していきたい。すぐに何かを求めることはないが、いざというときに、何かしらの知識や経験があるのと、ないのとではかなり異なる。高齢者が多い中で、3.11のときは「中学生が役に立った」、「助かった」と、助けられた高齢者が言っていたといわれている。そうした部分で、徐々に進められると良いと思う。

教育長

 3.11の津波の際は、多くの中学生が近所のお年寄りの手を引き、あるいはおんぶして高台へ避難したという報告は、いろいろなところで聞かれる。いざというとき、中学生はこのような役割を担っていただけると思うが、訓練が必要だと思う。地域防災訓練等を通じて進めていければいいと思う。
 子ども会連合会について、教育委員会としては補助金を出しているが、現状としては、衰退状況にある。何とか活性化したいとは思う。

生涯学習スポーツ課長

 子ども会連合会について、かつては各地域に子ども会が結成されていた。現在、62の町会があるが、子ども会は14団体まで減少している。今年度活動を終える子ども会もあるようである。背景としては、少子・高齢化により、子どもの数が少なくなっていることである。また、町内会において独自の活動をしているところもある。
 子ども会連合会の活動は、生涯学習スポーツ課から補助金や活動支援を行っている。子ども会連合会の中に、ジュニアリーダー養成講座を設けている。本日も第四小学校のココフレンドにおいて、ジュニアリーダーの中学生と高校生が小学生を教える、一緒に遊ぶなど、ジュニアリーダー養成を子ども会連合会で行っている。このように、(子ども会)活動団体は減少しているが、地域の中で活動している。今後の子ども会連合会の懸案は、各町内会や学校との連携が必要になることである。今年は、役員会の中で課題を抽出し、子どもたちが健全に楽しく地域の中で遊べるように、子ども会連合会としても支援していきたいとの話しが出されている。これからの地域連携について、子ども会連合会に期待している。具体的にどのように進めるかについては、今年度検討したい。地域のボランティア、PTAの皆さんの協力をいただいているが、本市はボランティア活動が盛んである。市民総合大学を立教大学、十文字学園女子大学、跡見学園女子大学(の協力を得て)開校しているが、講座の修了生の方に市政サポーターとして委嘱を行っている。子どもの読み聞かせサポーター、元気アップ広場での介護予防体操のサポート、観光都市づくりのサポーターにお願いして、ボランティア活動をしていただいている。主に、退職をされた方や子育てを終えた方が中心に活動しており、皆さんの協力を得て、子どもたちの健全育成を進めていきたいと考えている。この中で、子ども会連合会も一緒にどのような活動ができるのか、考えていきたい。子ども会が減少していることは、課題として捉えている。

学校教育部長

 防災について、(市では)今年度から9月の第一日曜日を家族防災会議の日を設け、小・中学生用のチェックシートを用意し、防災について家族で話し合う機会を制定した。学校を通して、子どもたちにも説明している。保護者会でも説明があると思うが、よろしくお願いしたい。

教育長

 子ども会連合会の組織が減少していることは、町内会が子ども会のような役割を果たしていると言える。子ども会が活発に活動してほしいとの思いはあるが、学校外組織はどの地域も弱体化している。例えば、ボーイスカウトやガールスカウトの会員数は減少している。学校とは関係なく活動している文化団体、合唱団等の団員数も減少している。学校外の組織が弱体化している要因として、一つは子どもの生活が塾等で忙しく、予定が埋まっていることも考えられる。

市民

 東日本大震災の教訓として講演を聴かせていただいたが、本市の中学生は目を向けていない、意識がないと感じた。ある保護者の子が高校生になり、その高校では学校が遠いことから、入学と同時に避難用のリュックを必ず買わされるそうである。自分が(災害時は)歩いて帰宅しなければならないため、それを持って帰るように指導されている。中学校も距離が遠いので、一人で帰れるか分からない。自分の身を守るものを持たせる必要があるのではないかと(その保護者は)私に話した。(リュックの値段は)3千円から4千円するので、PTA会費から支出するのは難しい。現在(新座中学校PTAで)考えていることは、5年間程度保存可能なカンパンと飲料水を1年生が入学する際にPTAで購入できないかである。卒業まで使わなければ(卒業時に)渡せる、あるいは、新座中学校に避難してくる方や地域の方へ渡すことができる。自分たちは自宅から避難するので、何かを持っていくことはできると思う。このように、活用できるかと思う。
 5月頃に新座中学校長に話したが、学校の備蓄はどのようになっているかを尋ねたところ、ほとんど使える状態にないとのことであった。こうした状況では、カンパンや飲料水を(備蓄していないのは)仕方がないと思った。学校の中に置いておく物については、地域の方々とお話し合いをし、学校に配備してある物や使えるものがこれだけあることが分かると良い。
 昨年の防災訓練に中学生が参加させていただいたことは、良いことだと思う。ある地域で自主防災会として活動しているので、学校側にそれを地域の方から発信していただき、そのときは中学校から派遣する形態としてはどうか。結局は帰って、自身の町内会で活動していくと思われるので、そこに携わるという教育をしていただきたい。
 2点目は、図書室についてである。小学校の図書室はにぎわっているが、新座中学校は利用が少ないが、蔵書は良いと思う。図書整理員に伺ったところ、ハードカバーでないと置けない。小さいサイズ(文庫本)は、置けないと言っていた。中学生の通学距離は長く荷物も重いので、ハードカバーよりは文庫本サイズの方が、子どもたちも借りやすいと思うので、そうした蔵書を増やしていただきたい。

教育長

 防災の御意見である。学校には防災倉庫を設置しているが、学校の管轄外であるため、学校で開けることはできない。学校には、食糧を含む防災グッズは無い。水は、ライフラインが途絶えても、限りはあるが高架水槽を使うことはできる。したがって、学校に子どもたちが長く滞在することは難しい。
 震度5強以上の地震が発生した際、3.11では一斉下校させた。ところが、一斉下校をさせると、保護者が帰宅困難者になると(自宅に)帰ってこられない状況があったため、(現在は)学校に留め置く対応としている。そのため、子どもたちは家に帰らないで、迎えを待つことになるが、それまでの間の食糧は、防災倉庫を開けていただき、子どもたちに提供する。しかし、人数が多い場合は、防災倉庫の備蓄のみで提供できるかは何とも言えない。

委員

 防災倉庫の鍵は、自主防災会の会長が持っている。備蓄(食べ物)は、それほど持っていないと思う。段階的に備蓄して備えるようにしているが、学校の児童・生徒分は難しいと思う。

市民

 カンパンの話しがあったが、カンパンは水を必要とするので、クラッカーを備蓄するという発想に切り替えた方が、皆さんは助かると思う。新潟中越地震では、カンパンは送られたが手を付けてないという例が多かった。

教育長

 十分な食糧を確保できていないが、当面の間の子どもたちの安全を確保し、迎えを待ち、引き渡すことになる。中学生も留め置くことになる。防災は市民安全課の担当となるので、申し伝え、災害時には市民の安全を守れるように進めていきたい。
 図書については、学校で選書している。予算は教育委員会が配分し、選書の基準はあるが、文庫本は(耐久面で)もたない。そのため、文庫本を買う学校はない。新書版の用意はできると思う。購入した本にはバーコードを付し、図書室に配架している。

市民

 登下校時と放課後の交通安全について伺いたい。十文字学園女子大学正門前のT字路の横断歩道において、自動車が多く、スピードも出しているため、横断歩道を渡るのに困るとの話しを聞いている。また、(志木街道の)野火止交差点と新座駅南口交差点の間にある東京信用金庫前に新しい横断歩道ができたが、信号機がなく、スピードを出す自動車が多い。そこを曲がると、ふるさと新座館前を通る道に出られる。ふるさと新座館には「じゃぶじゃぶ池」があるため、子どもたちも遊びに行くが、その道は自動車の通行が多い。江戸沢前の道(新座駅前通り)も通行量が多いので、どうにかならないか。
 朝の通学時間帯において、学校前はスクールゾーンになっているが、スピードを出す自動車が多いので、冷や冷やしている。スクールゾーンの時間であるにもかかわらず(通行するので)、許可書を持っているのかと不信感を持っている。(PTAの)運営委員会では、このような話しが出てくるが、皆さんには、気を付けてくださいとしか言えないので、どのような対策をしたらよいか教えていただきたい。
 今回の教育懇談会の開催時期について、夏休み中は子どもがいるため、預けてから参加することは難しい方もいる。幼稚園等に行っている期間に開催していただけないか。

教育長

 本日の懇談会は夏休み中であり、子どもたちが家に居る中で多くの方に御参加いただき、大変ありがたい。しかし、開催時期については、考えなければならないと思うので、次年度は夏休み期間中に重ならないように、開催時期を検討したい。
 十文字学園女子大学前のT字路は、生垣により見通しが悪い場所がある。十文字学園側に歩道はあるが、子どもたちは反対側を歩いてくるため、横断する必要がある。十文字学園の正門前の歩道は広いが、反対側は狭い。危険性は認識しているので、市民安全課と相談したい。
 東京信用金庫前の横断歩道(野火止用水の流れている部分)は、多くの方が利用している。信号機がないが、この先の新座駅南口交差点に信号機が付いており、距離が短いことから、信号の設置は難しいと思う。なお、信号機の設置は県の公安委員会にお願いすることになる。

教育総務部長

 十文字学園女子大学前の恵山通りの危険性については、今年6月の市議会でも取り上げられた。市議会後、市民安全課では、スピードに関する注意喚起の看板を設置し、速度超過の取り締まりを警察へ依頼したところ、早速取り締まりが行われた。

教育長

 スクールゾーンの取り締まりは定期的に実施されているが、回数は少ない。また、無許可で通行する自動車も多く、抜け道になっている。警察へは、取り締まりを引き続き行っていただくようにお願いする。

市民

 栄小学校校庭の芝生化について、平成22年に校庭の一部が芝生化となった。現在、多くの部分がクローバー(白つめ草)に浸食されており、当初は緑であった芝生化部分に広がっている。維持管理に係る予算が十分に措置されておらず、数年前であるがPTAに対して維持管理の負担のお願いがあった。高額であったことから、断った経緯がある。試験的導入だが、5年以上が経過しているため、今後の見通しについて伺いたい。
 栄小学校は県道に面しているが、最寄りは朝霞駅であり、自衛隊の前を(直線であることから)自転車が飛ばしている。(直線部分の前は)カーブをしており、曲がったところに栄小学校の門があるが、高いフェンスがあるため中が見えない(※校庭側のフェンス沿いに樹木が植栽されている)。自転車に乗っている方が、学校があるとの認識がなく、曲がったところで、門から出てきた児童と衝突するリスクがある。門と反対側であるが、4月に自転車と子どもが衝突する事故があった。すぐに看板が付いたが、十分でないと思う。できれば、(フェンスの内側が)外から見えるようにしてほしい。
 昨年、市内の危険個所点検が行われたが、栄小学校PTAからも危険個所の報告をした。丁寧な回答を頂いたが、毎年の取組なのか伺いたい。
 子どもの遊び場について、ボール遊びができる場が少ない。公園で遊ぶと、苦情が寄せられる。また、ボール遊びを禁止する公園が多い。学校については、土曜日・日曜日は野球チームが利用しているため、遊ぶことができない。栄小学校は、池田小学校と合同の野球チームであるため、栄小学校と池田小学校を交互に使用している。子どもたちは、校庭が空いている日が分からないため、いつ遊べるのかが分からない。できれば、空いている日を(子どもたちに)開放していたただき、周知してほしい。
 児童センターについて、祝日は休館となっている。栄小学校は、福祉の里に近いため、(福祉の里)児童センターを遊び場にしている児童は多い。祝日に来館したところ、休みであったため、がっくりとして帰ってくる。職員の労働条件等の課題はあるが、祝日も開館していただきたい。
 年度末まで(次年度の)クラス数が確定しない。臨時的任用教諭が多いが、1年で異動してしまうので、複数年度いていただきたい。県のきまりがあるのであれば、県へ働きかけていただきたい。

教育総務課長

 県道のカーブ部分の安全対策については、現場を見てから方策を検討したい。芝生化については、平成22年に試験的に実施した。これは、県の補助を受けて実施した事業である。今年度、県の補助が拡充され、他校ではあるが芝生化を予定している。県の職員に栄小学校を確認していただき、現在の状況を把握していただいた。県でも芝生を復活させたいとの考えを持っているが、再度の県の補助は受けられない。そのため、再生方法について、県でも考えるとのことであるためお時間をいただきたい。なお、県では無償の(芝生の)ポットがあるため、活用できないか検討しているため、それを待ちたいと考えている。

生涯学習スポーツ課長

 福祉の里児童センターの祝日開館については、老人福祉センターや図書館等の複合施設であるため、全館一斉に休館している現状である。

教育長

 (福祉の里児童センターは)指定管理者であり、複合施設である。なるべく、祝日の月曜日は開館する方針としている。公民館は開館している。児童センターについては、今後の検討課題とさせていただきたい。
 遊び場については、ボール遊び禁止の場所が多い。ボール遊びが禁止だと、子どもたちは遊ぶ場所がなくなってしまう。学校の校庭以外に広い空間(遊び場)はないと思う。ところが、学校ではスポーツ少年団が野球、サッカーで使用している。また、大人の方がソフトボールで使用しており、子どもたちが使用できない状況である。青少年市民会議では、チームに所属していない子どもたちにも開放する時間帯をつくるべきと言っている。月一回程度は開放できないか、教育委員会でも検討したいので、御時間をいただきたい。
 クラス数は、公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律で定められている。小学校では、1年生・2年生以外は40人となっている。例えば、3年生が4年生に進級する際に41人の場合は、2クラスとなる。ところが、41人~42人の児童がおり、途中で転校してしまうと40人になってしまい、1学級でスタートすることになる。そうすると教諭が1人余分になってしまう。このような場合は、臨時的任用教諭を充てることにしている。学級数が減少しても対応できるような体制を図っている。この(児童数が)確定する日が4月6日である。6日を過ぎればよいが、6日までは確定していないため、仮の教諭を置かざるをえない。そのため、県の制度により臨時的任用教諭を置くことになる。学校によっては、4~5人もいる状況である。また、産休、病休の場合は正規の教諭を配置できないため、臨時の教諭を置いている。確定しない学級数や産休等の教諭がいると、臨時の教諭を配置することになる。このような制度となっていることを御理解いただきたい。しかし、臨時的任用教諭が多くなりそうな場合は、正規の教諭を確保できるように県へ要望したい。
 芝生化については、費用の他にも維持に係わる手間がかかる。芝生は常に刈っていないと、根が横に伸びず、上に伸びてしまう。そうすると、隙間に白つめ草等が入り込んでしまう。刈り込むための手間もかかるため、学校が夏休み期間中は手薄となるが、この期間が一番伸びる時期でもある。伸びる時期に人がいないという矛盾点があり、難しい状況であるが、何とか予算を工面し、PTAに負担をかけないようにしたい。

教育総務部長

 危険箇所点検については、道路課がPTAや障がい者団体等へ依頼して報告をお願いした取組である。今年度の実施については聞いていないが、市民の皆さんから寄せられた情報により対応を図るケースも多いので、市長へのメールに写真を添付して情報提供をお願いしたい。

市民

 スクールメール(第四小学校)について、学校からのお知らせに使用されているが、PTAのお知らせも配信できないか。現在、PTAでは独自にメール配信のシステムを利用しており、PTA会費から年間4万円を支出している。学校の先生に相談したが、配信頻度が多く、至急のメールが分かりにくくなると言われたが、メールの題名を工夫すればよいのではないか。
 親父の会からの要望として、他校であるが、校庭開放をしていただき、テントを張って寝泊まりした事例を聞いたので、我が校でも実施したいとのことだが、可能なのか。

教育長

 実施は可能である。他校では、防災キャンプを兼ねるなどの工夫をしているようである。野火止小学校や西堀小学校などでも実施している。9月初めに、新座小学校でも地域の方が体育館を使用して行うようである。野火止小学校では、希望する6年生が卒業記念を兼ねて泊っているようである。

学校教育部長

 スクールメールについて、他校の運用状況はどうか。

市民

 第四小学校のPTAでは、スクールメール導入1年前から(独自のメール配信を)始めた。スクールメールが導入された際に使わせて欲しいと要望したところ、学校からは災害時の緊急に限ると言われた。

学校教育部長

 メール配信については、PTAで導入する学校が増えたので、市で導入して一本化した。災害時のみの配信ではなく、緊急連絡に使用している。(メールの使用については)校長会でも伝えるが、校長とPTA会長で相談していただきたい。私が校長のときは、校長とPTAの連名で配信していた。

市民

 陣屋小学校はコミュニティ・スクールになってから3年目であり、少しずつ活動が変化してきたことを感じている。今年は、新座中学校もコミュニティ・スクールに指定されたので、中学校からの協力が増えた。これまでも続けてきたが、中学生のボランティアが毎日、学習教室に来てくれている。今年度は、急に参加人数が増えた。中学校から情報が伝わったのか、保護者の参加も大幅に増えた。新座中学校区全体がコミュニティ・スクールになることにより、互いの学校が協力しつつある。コミュニティ・スクールの研修に参加すると、学校に地域の方を呼ぶだけではなく、地域側に学校が協力していかないといけないと感じた。地域で何かあるときに、先生の参加を呼び掛けているが、土曜日、日曜日の催事であると勤務時間外であると言い、断わられることが多いので残念である。先日も、陣屋小学校で2つの町内会による祭りで、和太鼓が披露され参加したが、先生方は2人程度しか参加しなかった。このような機会を活用して、先生方と地域が顔見知りになれば、互いに良いことが増えると思うが、なかなか思いは伝わらない。勤務時間外とはなるが、先生方の意識も少しずつコミュニティ・スクールとして変えていきたいが、どうすれば思いは伝わるか。

教育長

 平成25年4月、野火止小学校にコミュニティ・スクールを導入した。コミュニティ・スクールは、学校運営協議会という組織をつくり、校長と地域の方々が一緒になり学校を経営することである。校長は、学校の経営方針、教育方針を学校運営協議会に諮り、承認を得てから先生方に話すシステムである。校長が一人で学校を経営するのではなく、地域の方々と一緒になって経営に当たるものであり、文部科学省が全国に広めようとしているシステムである。しかし、埼玉県は後ろ向きであり、ほとんど(コミュニティ・スクールは)なかった。平成20年頃から、コミュニティ・スクールの先進地視察を教育委員が行い、(導入は)有効なのか否かを検証してきた。東京都は導入している自治体が多く、三鷹市は盛んであることから、視察に行くことや講師として本市へ来ていただいた。このように、少しずつ勉強を重ねながら、ようやく平成25年度、野火止小学校に(導入を)踏み切った。現在、新座中学校、野火止小学校、陣屋小学校にコミュニティ・スクールを導入している。ところが、今年になって県教育委員会がコミュニティ・スクールを推進しようと言い始めたので、視察に来る市が増えた。他の地域にも広め、保護者が学校の経営にアイデアを出し、提案し、共に学校をつくっていくシステムとしたい。学校は先生だけがつくるのではなく、地域の方々や保護者の方の思いをきちんと反映する学校でなければならない。今後、他の地域にも広めていきたいので、御協力をお願いする。先生がなかなか動かないとのことだが、(動くまでには)時間がかかると思う。これまでは、学校に居れば事が済む環境下であったが、これからは地域の方が学校へ来て、共に進めていく体制になれば、先生方の意識も変わると思う。先進校として進めてきた野火止小学校では、土曜日の行事を行っているが、多くの先生方が参加している。地域の方にも出かけるように、前校長は先生方に話しをしたそうである。

市民

 最近、片山小学校に2度泥棒が入り、民家にも入ったそうである。2度目は未遂に終わったが、共通しているのは、女子の水着が盗まれたことである。どのような対策を図ればいいのか。

教育長

 第四小学校でも、ガラスを割って侵入された事件があった。

教育総務課長

 片山小学校については、窓ガラスの鍵を壊して侵入したようである。そのときは、警備員及び警察官が駆け付けたが、被害状況は分からなかった。月曜日になり、児童から水着が無いとの報告があった。図った対策は、侵入経路の窓ガラスを羽目殺しにして、入れないようにした。学校側では、水着を持ち帰るように指導した。2度目が未遂であるのは、対策を講じたからであると思う。

教育長

 片山小学校に侵入した犯人と、第四小学校に侵入した犯人は、同一人物のようである。犯行手口を見ると、かなりの常習犯だと思われる。学校は警備システムが作動するようになっている。しかし、警備員が駆け付けるまでには時差があることから、学校に水着を置かないように指導したところである。

市民

 個人宅での対策はどのようにしたらよいか。夏休みに入るので、スクールメールで注意喚起をしていただいた。

教育長

 新座警察ではパトロールを強化している。早期の犯人逮捕を望むところである。洗濯物の干し方にしても、こうした人を呼び込まないように気を付け、注意していかなければならない。

市民

 2点伺いたい。1点目は盗難事件についてである。2点目は、あいさつ運動についてである。私は小学生と中学生の子を持つが、中学校のあいさつ運動に参加するために、2人の子より先に家を出て、子どもに鍵を閉めるように言っている。中学校の方が遠いので、中学生が先に出るため、小学生の子が鍵を閉めて出ている状況である。もっと小さな子を持つ保護者もおり、家庭により状況は異なると思うが、我が家では「いってらっしゃい」と子どもを送り出すことが日課であった。中学校のPTAになると、出来なくなった。小学生の子を残して、心配しながら「あいさつ運動」を行うことが納得いかない。近所で盗難が発生しているので、心配である。町会と大きな子を持つ保護者で、あいさつ運動を出来ないだろうか。

教育長

 教育委員会が行うあいさつ運動は、年3回から2回へ減らした。

学校教育部長

 ボランティア活動については、前市長が申していたように、「できる人が、できるときに、できることを、できる範囲で」としている。それぞれの家庭の事情があるので、教員と保護者だけではなく、地域の方々に参加していただく等の工夫をPTA会長と校長を中心として御検討いただきたい。

教育長

 無理をなさらずに、活動していただければと思う。

4 教育委員の感想

委員

 子どもたちが学校生活を安全に、楽しく過ごすために、保護者の意見を聞かせていただいた。公民館で活動していた際に、小学生が赤い顔をしてロビーに入ってきた。少し休みたいと言ったので、休んでいただいたが、しばらくして様子を見たら、いなくなっていたので帰宅したと思う。保護者や先生の目が届かないところで、健康を害する状況が起こることがある。これから暑くなるので、保護者は子どもの健康に留意していただきたい。

委員

 子どもは大きくなると一緒に来てくれなくなるので、付いて来てくれる時に様々な経験をさせていただきたい。その経験が、その子の将来に影響を及ぼすこともある。

委員長

 子どもの安全確保が最優先であると、再確認できたと思う。大地震が発生した際に何をしなければならないか、学校、家庭、行政は今一度考え直したいと考えている。

5 あいさつ

 本日は、大変お忙しいところ御参会を頂きまして、まず、心から感謝を申し上げる。皆様から多方面にわたり、様々な角度から貴重な御意見、御提言を頂き、感謝する。
 また、短い時間の中であったので、思いを伝えきれない方もいると思うが、頂いた御意見は教育行政に反映させたい。
 季節がら御自愛を頂き、より一層お子様に目を掛け、愛情を注いでいただくことをお願い申し上げると共に閉会の挨拶とさせていただく。


教育懇談会