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平成29年5月22日(月曜日)
午後2時から午後5時まで
新座市役所本庁舎2階 全員協議会室
根岸茂夫、岩崎信丈、蔵持重裕、宮瀧交二 (全6名中4名)
教育総務部長 渡辺哲也
生涯学習スポーツ課副課長スポーツ・青少年係長 小糸克己
生涯学習スポーツ課生涯学習・文化財係長 長瀬大輔
生涯学習スポーツ課主任兼学芸員 斯波 治
生涯学習スポーツ課主事兼学芸員 川畑隼人
生涯学習スポーツ課主事兼学芸員 笹川紗希
生涯学習スポーツ課主事兼学芸員 筒井麻由
生涯学習スポーツ課主事 泉崎葉子
1. 開会
2. 挨拶
3. 議題
4. 閉会
公開(傍聴者0人)
なし
午後2時開会
委員長挨拶
委員:安島氏とともに文化的景観講演会を行った。「雑木林」が本来の武蔵野と誤解している人が多くいるが、「ススキ野原」が本来の武蔵野であり、近世以降、人の手によって新田開発が行われたというのが事実だ。講義は、それを理解いただけるような内容とした。
委員長:雑木林の形成に至るまでの経緯を知ることは、平林寺境内林伐採への理解にも繋がる。市民にもぜひ知ってほしい。
資料4に基づき、事務局が説明する。
<審議内容>
委員長:文化財補助事業について、法台寺板石塔婆群の収蔵展示室の修復の進捗についてはいかがか。
委員:どのように修復していくか、図面を作成中だ。今後は、5月中に教育委員会に図面を提出し、着手する予定である。
委員:歴史民俗資料館について、同館を充実させることが長年の懸案である。講座スペースも含め、館内が手狭である上、建物の老朽化が懸念される。長い歴史を持つ建物であるため、本委員会にもお力添えをいただきながら、工事等に着手していきたい。
委員:「充実」とは具体的にどのようなことをするのか。展示物を増やすだけではなく、時には減らすことも重要である。入館者に分かりやすく、ポイントを押さえて展示をすることが大切ではないか。
事務局:それについては、以前から「展示が見づらい」との意見があった。平成28年度から、同館に学芸員が配属され、展示替えを進めており、展示台をかさ上げし、見やすい目線で展示したり、照明を明るくするなどした。同時に定期的な展示替えを試みている。今後も見やすい展示を心がけ、改善を検討していく。
委員:歴史民俗資料館での講座について、体験型の講座を増やしてほしい。例えば、実際に土器に触るような講座があればよいのではないか。
事務局:子どもたちに体験をしてもらうということについては、本年度、中央公民館と歴史民俗資料館で連携して土器づくり講座を企画している。
委員:力石のひとつを歴史民俗資料館に置いてはどうか。力石がどれだけ重いのかを、実際に体験してもらえるのではないか。
委員長:その場合、安全性を考慮して、持ち上げられない重さの力石を展示した方が良い。万が一、持ち上げた石が脚に落ちてしまったら怪我をする。
(1) 力石について
資料5に基づき、事務局が説明する。
<審議内容>
委員長 :調書のまとめ部分(最後の2段落)について、細かい文脈の修正をしていただきたい。また、フォント等の統一基準について、事務局に調整していただきたい。調書については、事務局に一任してよろしいか。
委員一同:了承
委員:力石を指定化するまでの流れを教えてほしい。
事務局:6月21日の教育委員会の定例会の中で議案として上程し、答申されれば、指定できる。指定日については、未定である。
委員:以前、文化財の調査成果等を冊子にしてほしいと申し上げたが、これまで作成した調書はないのか。
事務局:ほぼないと思われる。例えば、古文書は市史編纂の際の調査資料をそのまま市指定化に向けた調書とした。
委員長:新座市の文化財を写真入りの冊子にして作ってはどうか。そのために台帳を調査し直すべきである。それを機に、現在ある文化財を調査し、現状を把握する。その情報を市民に公開すると良い。短期間では難しいため、何年間かかけて、行えればよい。
委員:6~7年かけて冊子にしていただきたい。もし、盗難や災害に遭った場合、デジタルデータや調査資料があった方がよい。学生の実習も兼ねて、大学に協力していただいくのもよいだろう。
(2) 指定化候補の選定について
資料6に基づき、事務局が説明する。
<審議内容>
委員長:平林寺薬師堂について、市最古の建造物であるなら、優先度としてはAである。業者に依頼し、早めに調書を作ってもらってはどうか。
委員:野火止用水古絵図を指定化できないか。
事務局:指定に向けては、所有者の同意が必要だ。
根岸委員長:それに加え、他の物と比較検討した方が良い。野火止用水古絵図は佐藤委員宅にもあるのでないか。また、新井水車構造物については、現状保存を含め、何段階かを想定した保護を検討する必要がある。野火止用水陣屋堀築堤遺構については、徐々に崩れていることが懸念される。
事務局:調査については、緊急を要するだろう。
委員:調査費用を予算要求し続けることも大事である。来年の当初予算要求に計上していただきたい。
委員:島原の乱供養塔について、実測はしたか。
事務局:行っていない。
委員:平面図を作成し、銘文を確定する必要がある。
委員長:島原の乱供養塔に先立って、大河内・松平家歴代廟所の調査が必要ではないか。所有者がきちんと整備しており、関東圏では、あれだけ大名御所が残っている場所は無い。
委員:調査体制を組みづらいのであれば、研究室の授業の一環として、大学に協力を頼んではどうか。
委員長:今後の文化財指定化に向けては、候補の優先順位を毎回確認しながら、何を指定に向けて調査するのかをしっかり決める必要があるだろう。
委員一同:了承
第2回文化財保護審議委員会を8月21日(月曜日)に開催する。
下記のとおり、事務局が口頭で報告した。
・日本遺産の認定見送りについて(資料9)
平成29年度申請した日本遺産について、認定が見送られた。
・埼玉県近代和風建築の調査報告書について(資料10)
平林寺、睡足軒について、掲載されている。
・埼玉県文化財功労者について
小林英郷前文化財保護審議委員が受賞。5月26日の授与式に 事務局が代理出席する。
※ 大和田二・三丁目発掘調査現場を視察し、現地で閉会した。
午後5時閉会