本文
令和7年1月27日(月曜日)
午後2時から午後3時20分まで
新座市役所本庁舎3階 301・302会議室
平野方紹委員長、石井英子副委員長、新井啓司、木村靜江、荻原伊佐夫、井ノ山正文、並木則康、眞田幸子、大島孝之、布川英之、松前節子、八代剛、山田なぎさ、横山創、宮崎廣志、中島智子 (16名)
障がい者福祉課長阿南、同課副課長兼給付係長加藤、同課副課長兼調査認定係長小山、同課給付係主査佐藤、同課給付係主任吉敷、同課給付係主事坂口
一部公開
(介助者2人、手話通訳者2人、傍聴者0人)
なし
午後2時
委員長
共に暮らすための新座市障がい者基本条例啓発パンフレットに関し、完成後の配布・活用方針について事務局から説明した。
委員の皆様から、御意見を頂くこととして、議事を進行した。
委員長
第2回施策委員会で皆様にも御覧いただいた、パンフレットの改訂案について、数多くの意見が寄せられた。現在、それらを踏まえてパンフレットの完成に向けて作業を進めている状況である。
パンフレットを作成することが目的なのではなく、共に暮らすための新座市障がい者基本条例の理念について、市民の皆様に理解してもらうことを目的としている。
これを踏まえて、完成後のパンフレットの活用方法について委員の皆様から御意見を頂きたい。
委員
パンフレットの作成に当たり、大学の学生へ意見照会を実施したとのことだが、その際、学生たちは市の条例を読み込んだ上で条例の趣旨を理解してくれていたのか。
事務局
意見照会の際に、学生に対して条例に関する資料を配布しており、それらを確認していただいているという認識である。
委員
私たちもそうだが、条例を読むだけではすぐに内容を理解するのは難しい。学生への意見照会に当たっては、条例の資料をただ配布するだけでなく、市の職員と学生たちが一緒になって条例を読み込んでもらいたかった。
事務局
学生に協力をお願いする際には市の職員が大学のキャンパスへ伺い、条例の趣旨について説明させていただいた。
委員長
学生たちの間でも議論を重ねた上で、様々な意見を出してもらったと聞いている。
委員
パンフレット配布後、読んでもらえなかったということがないように、例えば小中学校へ配布する際には、パンフレットの内容について簡単な説明があったりすると、パンフレットを読むきっかけになると思う。
委員
子どもたちは、福祉教育の一環で障がい者の方のお話を直接聞く機会もあるのだと思うが、その場限りではなく、日頃から互いの違いを認め合う地域社会の在り方について考えることが大事だと思う。
福祉教育の先にあるものとして、このパンフレットが継続的に使われるような取組が必要だと思う。
委員
このパンフレットはただ配布するだけなのか、それとも学校の授業の中で活用されるものなのか伺いたい。
事務局
学校での活用方法については、パンフレット完成後に教育委員会と調整を行い検討する予定である。
委員
私の法人では、図書関連の事業を展開していて、バリアフリー図書を学校や図書館に設置するという取組を行っており、そういった本を通じて障がいへの理解を深めてもらいたいという思いがある。
今回作成したパンフレットが教育の現場に届かないと意味がなくなってしまうので、今後どのように活用するのかが重要であると思う。
委員
市内小中学校にパンフレットを配布してもらえるのはありがたいと思う。
社会福祉協議会では、市内の障がい者の方に御協力いただいて、アイマスクや車いすを実際に体験する福祉体験学習というものを実施しているのだが、体験に先立って多くの学校で障がいに関する事前学習も実施しているので、その際、このパンフレットを活用してもらえると良いと思う。
委員
このパンフレットを市内小中学校に配布すると伺ったが、学校へ何かを配布するとなったときに特別支援学校が漏れてしまうことがよくある。市内には、所沢おおぞら特別支援学校、和光特別支援学校、和光南特別支援学校、所沢おおぞら特別支援学校新座柳瀬分校へ通っている生徒もいることと思うので、市外に所在する特別支援学校等に対してもパンフレットを配布してもらいたい。
委員
障がいのある人とそうでない人の出会いの場作りを今後も頑張りたいと思っている。
障がいのある人が感じている困りごとに対して、どんなお手伝いをすると障がいのある方も暮らしやすくなるのだろうかということを、子どもたちに幼い頃から理解してもらえるような場作りを、ボランティアの立場から取り組んでいきたいと思う。
委員
パンフレット完成後は、障がいの当事者団体の方でも読み合いたいと思う。
委員
完成後は学校へ配布してもらえるということで、教育現場として早速活用したいと思っている。
小学校においても、4年生が社会福祉協議会や北部第二地区地域福祉推進協議会の皆様から協力をいただきながら、福祉教育として体験活動をメインに取り組んでいる。また、前任校においても、校内で実践できるバリアフリーやユニバーサルについて、子どもたち自身で考えてもらうという取組も行っていた。
こうした取組の中で今回のパンフレットのようなものがあると、障がいに対する理解がより深まると思う。
子どもたちは、パンフレットを受け取った後、各家庭に持ち帰り、そこから保護者に話が広がることも期待できるので、子どもたちへの啓発を市から行ってほしいと思う。その際、市職員や社会福祉協議会の方に学校に来てもらって出前講座や障がい当事者の方のお話を併せて聞く機会があると、パンフレットの効果もより高まると思う。
委員
障がいのない立場からこのパンフレットを見ると、条例を分かりやすく紹介しているものだと思った。
パンフレットは学校に配布するとのことだが、民生委員にも配布するのか。
事務局
民生委員にも配布予定である。
委員
誰にとっても分かりやすいこと自体がバリアフリーであり、民生委員の中には新座市の基本条例についてあまり意識していない方もいるので、こうしたパンフレットを活用して勉強できるのは良いことだと思う。
民生委員の組織の中には、障がい福祉部会というものがあり、そこに所属している民生委員は障がい福祉について勉強していたりするのだが、コロナ禍以降、障がいのある方と実際に話したり情報を得たりする機会が少なくなってしまった。このパンフレットを基にして障がい福祉について、皆で学んでいければ民生委員の活動にも活かせると思う。
委員
私は、各学校で実施している福祉教育の一環として子どもたちに手話を教える活動をしているのだが、昨年の実績は小学校3校だけであり、数としては少ないものだと思っている。また、私自身は中学校における手話に関する活動の実績はこれまでになかったのだが、このパンフレットを配布することで障がいに対する理解を深めてもらえるのではないかと思う。
委員
パンフレットを作成すること自体は良いことだと思う。
同じ保育園・幼稚園に通う子どもの保護者同士で、障がいのある子どももそうでない子どもも同じ小学校へ進学しようよと声を掛け合えるような環境づくりに資するパンフレットを作ってほしいし、障がいの有無にかかわらず共に学ぶことについて皆で一緒に考えていけるような、地域の学校や幼稚園、保育園であってほしいと思う。
委員
共生や多様性について考えるときに、同時に分断という考え方も出てきてしまう。障がいを他人事ではなく自分事として考えられるようにするために、教育現場でどのように取り組んでいくかによってパンフレットの活用方法は変わってくるのだと思う。
委員
私たちは、障がい者の就労を支援する機関を中心に定期的に会議を実施している。もしパンフレットを配布してもらえるのであれば、そうした会議の中で、新座市の取組について私たちから発信することもできると思った。
委員
パンフレットは幼稚園や保育園にも配布するのか。
事務局
配布予定である。
委員
保育園では、障がい児について検討する委員会もあるので、その際、このパンフレットを活用できれば良いと思った。
市の基本条例について、町内会を対象に出前講座を実施してもらうことは可能なのか。
事務局
町内会として講座の受講申込みをしていただければ対応可能である。
委員
私の方からも出前講座の申込みについて町内会へ声を掛けてみるので、そのときはよろしくお願いする。
このパンフレットが地域住民や幼稚園・保育園の職員、保護者の間に少しでも広まると良いと思う。
委員
私自身も障がいについての理解をより深めなければいけないと感じた。
先ほど、民生委員へのパンフレットの配布について話が出たが、民生委員はいろいろな方とのつながりがあるので、民生委員全員にこのパンフレットが行き渡るように配布してもらいたい。
委員長
皆様貴重な御意見をありがとう。パンフレットの活用方法について様々な御意見を頂いたので事務局の方で検討してほしい。
議題2については、個人情報保護の観点から非公開とする。
委員長
本日は令和6年度最後の委員会であり、令和6年度末をもって委員の皆様の2年間の任期が満了ということになる。令和5年度は第6次新座市障がい者基本計画等に関する審議を行い、令和6年度は共に暮らすための新座市障がい者基本条例啓発パンフレットに関して審議を行ってきたものであるが、2年間を振り返って委員の皆様から感想を頂きたい。
委員
この委員会に出るたびに自分の勉強不足を感じさせられる。委員会後に提出している意見シートについても内容にまとまりがなく申し訳ないと思っているが、いろいろと勉強させていただいた。今後も勉強を続けたいと思っている。
委員
これまでの委員会を振り返ると、私から意見を述べるというよりは勉強させてもらうという立場で参加させてもらっていたものだと思う。
委員
私も勉強させていただいた。
委員
来年度は、市役所での職場体験を再開してほしい。職場体験を実施できるようにするためにはどうしたらよいのか議論したい。
委員
私は任期の途中で前任者から委員の職を引き継いだのだが、皆様の話を聞くことができて良かった。今後も勉強を続けたい。
委員
委員会に出席するたびに、委員の皆様の様々な意見に触れて、たくさん学ばせていただいた。
地震などの災害時には、障がい者が特に苦労しているという話も聞くことがある。私の普段の活動の中でそういったことについて考える機会もあるため、今後も勉強したい。
委員
私も前任者から委員職を引き継いだのだが、共生社会の実現に向けてということで、この委員会では非常に重要な内容を議論しているのだと感じた。
委員
委員に就任した当初は、量の多い会議資料を読むのに苦労したが、事務局に対応してもらって感謝している。
委員会の中で、自分の意見を発言する機会もあり、良い経験になった。
委員
委員会を通して多くのことを学ばせてもらった。障がい者施策に関して、プロセスを大事にするという市の姿勢は重要だと思うし、新座市に住んでいて良かったと感じた。
委員
私の勤務先では、障がい者の就労や福祉事業所の問題といった特定の分野について検討する場が多く、市の計画のような大きな話に携わることは初めてであったが、この委員会のような規模で議論を行うことは重要で意義のあることだと感じた。
委員
いろいろな立場の委員の皆様の意見を聞くことができ、貴重な機会だったと思う。
委員
今年度作成した、条例啓発パンフレットをどのように活用するのかが重要であると思う。
委員
市の条例制定から20年が経過する。第1条に規定されている、条例の目的とするところについて、それが具現化しているのかどうか自分に問い返している。
互いの違いを認め合う地域社会になっているのか、そうした文化は育っているのかを考えたときに、お互いがどのように過ごしていけばよいのか。自立という言葉には、人の手を借りながらの自立という意味もある。
学校教育の中で、キャリア教育についてどのように考えたらよいのか。障がい児者のためだけではなく、当事者と共に過ごすにはどうしたらよいのか。不登校の児童の問題もそうだが、互いの違いを認め合う人間関係がなければ様々な問題が生じてくる。
非常に不寛容な時代だと思っている。
そのような中で、互いに支え合っていくことを前提とした上で、市の条例の意図や思いがあるものだと思っている。また、それを形にするための手段が施策だと思う。
今後、これらについて一緒に考えることができればありがたいと思う。
委員
障がい者福祉に携わる者として、この委員会に参加させてもらえてありがたいと思っている。
様々な経験をさせていただいたので、今後にいかせると思っている。
委員
皆様の御意見を聞きながら、様々なことを考えさせてもらった2年間であったと思う。
私事だが、年齢を重ねるごとに、より優しい人間になることを目標としている。障がい者だけでなく、高齢者や子どもなど全ての人に優しくすることができたら世の中も変わるのではないかということを考えている。
私の娘のことも十分に理解できていないものであるので、今後も勉強していかなければならないと思っている。
委員長
この2年間を振り返ると、市の計画の策定や障がい福祉サービスの報酬改定という大きな動きがあった。報酬改定に関連するものとして、障がい福祉サービスの事業者の様相も変化してきた。経営状況の悪化により、就労継続支援A型や放課後等デイサービス、就労移行支援の事業所が撤退しているという変化も起きている。さらに、株式会社恵の問題などもあったが、皆様と一緒に話し合いながら過ごした時間は大変貴重なものであったと思う。
この委員会では、参加した委員全員から意見を頂いてきたが、各分野を代表して参加していただいている委員の皆様から意見を頂き、それを共有できたことは大変良かったと思っている。
最後になるが、埼玉県の人口で見ると約20人に1人が障がい者手帳に該当すると言われている。20人に1人と言うとマイクロバス1台分になるのだが、障がい者の存在がなかなか見えてこない。
決して障がい者の数が少ないわけではないが、見てもらえなかったり、理解してもらえていないというのが障がい者の置かれた状況であると思っている。
そうした状況の中で、見てもらえていない部分を見えるようにしたり、障がい者の声を形にしていくことが本委員会の大きな役割であると思っている。皆様にもそのような思いでここまで委員を務めていただいたことを感謝している。2年間本当にありがとうございました。
(このほか、委員からの質問・意見はなかった。)
最後に事務局から、現委員の2年間の任期が満了することについて、本委員会の運営に関し、様々な御協力を賜ったことについて御礼を申し上げた。
午後3時20分