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令和6年12月19日(木曜日)午後1時30分から午後3時15分まで
市役所本庁舎 4階 庁議室
委員長(市長) 並木傑
【教育委員会】
教育長 金子廣志、教育長職務代理者 鈴木松江、委員 小泉哲也、委員 宮瀧交二、委員 森家明味
増田総合政策部副部長
【政策課】加藤課長、伊藤副課長、河東主査
1 令和7年度教育行政推進施策(案)について
2 教育委員会事務局からの報告
(1) 学校施設等の長寿命化等大規模工事の取組について
(2) 給食費について (3) 不登校、いじめの現状と課題について
【出席関係職員】齋藤教育総務部長、杉原学校教育部長、金子教育総務部副部長兼生涯学習スポーツ課長、森山同部参事兼教育総務課長、河村学校教育部副部長兼学務課長、小俣同部参事兼教育相談センター室長
資料1-1 令和7年度新座市教育行政推進施策(案) (別ウィンドウ・PDFファイル・283KB)
資料1-2 令和7年度新座市教育行政推進施策(案)見え消し版 (別ウィンドウ・PDFファイル・413KB)
資料2 新座市教育大綱 (別ウィンドウ・PDFファイル・702KB)
資料3-1 学校施設等の長寿命化等大規模工事の取組について (別ウィンドウ・PDFファイル・997KB)【別紙】 (別ウィンドウ・PDFファイル・80KB)
資料3-2 給食費について (別ウィンドウ・PDFファイル・337KB)
資料3-3 不登校、いじめの現状と課題について (別ウィンドウ・PDFファイル・6.86MB)
資料1-1、資料1-2に基づき、説明を行った。概要は以下のとおり。
・ 令和7年度新座市教育行政推進施策(案)については、令和6年度の教育行政推進施策を基に、令和7年度実施予定事業への追加・修正を全庁に照会し、作成した。
・ 令和6年度からの変更点については、資料1-2の注釈のとおりである。
・ 「基本目標2 生きる力の育成と質の高い学校教育の推進」の「3 豊かな心を育む道徳・人権・福祉教育の推進」についてであるが、社会的なモラルの低下、児童生徒を巻き込んだ犯罪の増加など社会状況が変化する中、基本的な生活習慣の確立、家庭における道徳教育の充実などが必要となるが、学校教育と家庭教育の両方を充実させる必要がある。
家庭教育に関して、保護者に働き掛けは現状どれくらいあるのか。今までしてきたことで足りなければ保護者を集めて講演会を開催することも必要ではないか。子ども達に対するアプローチだけでなく、保護者に対しても子どもの生活習慣の改善に努めてもらうなど進めていく必要がある。
・ 保護者教育として実現可能性を探ったところであるが、保護者側の傾向としては、平日に学校側に呼び出されることに拒否反応が示される場合があり、保護者からのクレームにつながる可能性もある。行政で方向性を示してもらえると有り難い。
・ コロナ禍では、動画配信が普及したため、オンラインによる講演会なども選択肢として考えられる。
・ (教育長)家庭教育を充実させるためには、行政から方向性を示すべきという意見もあるが、現在教育は激動の中にある。子どもには様々なタイプの子どもがおり、そういう子を長い目で見ながら、うまく成長するためにどういうケアが必要なのかを含めて啓発していく必要がある。今はそれがすごく足りないと思う。
行政からの必要な情報は、啓発文書の配布や、動画による配信、集まって講演会みたいなこともできればよいが、講演会の開催は保護者の負担となっている状況である。
とにかく、行政が発信していくことを怠ってはいけないとは思う。変化が激しい時代だからこそ、SNSなどを通じて発信していく必要があると思う。
・ (市長)行政から情報を発信したとしても、保護者がそれらを確認し、情報の受け手としてのフィードバックをもらわないと、情報発信の成果が分かりづらい。
・ 「SNS等の正しい使い方や危険性についての啓発」と「SOSの出し方教育」については、関連性があることから、事業を並べて記載した方がよい。
・ 「基本目標2 生きる力の育成と質の高い学校教育の推進」の「8 体験的学習・キャリア教育の積極的な推進」についてであるが、職場体験は色々な大人と触れ合えるから、子ども達にとって良い影響を与える取組と考えるが、今後は実施しなくなるのか。
→ 職場体験は今までコロナ禍で実施できておらず、今年度も受入体制が整っていなかったことから実施していない。
・ コロナ禍で実施していなかった部分もあろうかと思うが、実際の職場現場での体験は貴重である。
・ 他の自治体では、職場体験授業は行われている。
・ 子ども達に将来なりたい職業は、Youtuber、ゲームクリエーターなどカタカナが多くなっているようである。
・ 発達段階に応じたキャリア教育も大切であり、小学生と中学生でのキャリア教育は違うものと考える。
よって、「発達段階に応じた」という文言は、事業の位置付けとしてあった方が良いのではないか。
→ (教育長)職場体験学習の実施方法について、担当課に改めて確認の上、推進施策への記載方法についても検討させていただく。
・ 「基本目標2 生きる力の育成と質の高い学校教育の推進」の「12 安全教育の充実」についてであるが、地域防災訓練へ児童生徒がもっと参加していただけるよう推進をお願いしたい。
新座市消防団の女性団員は救命救急の資格を取得しており、普及・推進の観点から、地域防災訓練に根付いた取組を行っている。
・ 「基本目標3 心豊かで健全な青少年の育成の推進」の「1 青少年の健全育成の推進」についてであるが、青少年が自由に集える場を設置できないか。
→ 小学生から高校生までを対象に新座市青少年育成推進員会などの関連団体への支援や、基金を活用した発表の場の支援を行っている。また、土曜日に開催する「新座っ子ぱわーあっぷくらぶ」や平日にはココフレンドなど、ソフト面の支援を行っている。
青少年の居場所づくりとして、ハコモノを設置するということはすぐにできることではないが、公民館を始めとした既存施設での活用については考えられる。
居場所づくりについては、教育委員会のみならず、市長部局においても、児童センター、公園施設、放課後児童保育室が行う取組の中でも居場所づくりを検討していく必要がある。
新座市青少年問題協議会においても、子どもの居場所づくりについては意見を頂いているところであり、これらの意見を参考にさせていただきながら、居場所づくりの充実に努めたい。
・ 「基本目標4 生涯学習・スポーツ・文化芸術活動の充実と地域の歴史・伝統・文化の継承」の文化財や生涯学習についてであるが、子ども達に興味・関心を持ってもらうと共感につながってく。自分達も文化財等を大事にし、文化財等の取組を手伝おうと思う。
よって、興味・関心を植え付けるという意味で良い種まきになる。
また、「8 地域の歴史・伝統・文化の積極的な継承」には、平林寺及び野火止用水の記載があるが、「旧川越街道」も大事だと思っており、旧川越街道を通じて、埼玉の文化が広がり、交流が深まったと考えられる。
・ (市長)旧川越街道が通っている川越市、ふじみ野市、富士見市、三芳町、志木市、新座市、和光市、板橋区などとの地域連携した取組も考えられる。
・ 本日頂いた意見に併せ、令和7年度予算編成作業の結果を踏まえた修正案を事務局で作成し、改めて委員に意見照会を行う。その後、事務局において最終的な取りまとめを行い、令和7年度教育行政推進施策を決定する。。
資料3-1に基づき、説明を行った。
・ (市長)新座市は、小学校17校、中学校6校で合わせて23校ある。朝霞市は、小学校10校、中学校5校で合わせて15校ある。人口に違いがあるため、単純比較はできないものの、朝霞市は比較的、大規模校が多い印象である。
市では、現在公共施設再配置計画、立地適正化計画及び地域公共交通計画の策定作業を進めており、これらの計画を令和7年度までに策定する予定である。少子化や将来的な財政負担を見据えて、学校の在り方について、検討していく必要がある。
・ (教育長)学校の統廃合等については、児童生徒の通学距離等の問題も出てくる。
・ (教育長)学校施設における大規模工事は、建設業界の働き方改革も進んでおり、工事期間を長めに設定して、余裕を持った工事スケジュールにしておかないと、応札できる業者がいなくなるため、夏休み期間中の工事であれば、夏休み期間を1週間程度長くし、冬休み期間を短くするなどの対応をしている。
・ 資料3-1【別紙】において、学校名が黄色に着色されているのは何を意味するのか。
→ 黄色に着色している学校は、大規模工事を既に1度実施している学校である。
資料3-2に基づき、説明を行った。
・ 給食費の改定については、新座市給食連絡協議会の意見を参考にしながら改定しているが、月額500円上げるだけでも保護者からの反発は大きい。
・ (市長)昨今、首長選挙では給食費無償化を施策として打ち出す候補者が多い。
・ 給食費については、他自治体の金額(保護者負担額)を比較しながら、丁寧な説明をすれば、保護者の理解も得られるのではないか。
→ (教育長)給食費の改定については、エビデンスを示しながら提示しないと保護者からの理解は得られないことから、改定する際には丁寧に説明していきたい。
資料3-3に基づき、説明を行った。
・ 不登校支援策の取組に関してであるが、「ふれあいルーム」や「とことこぷらすのへや」は市の北部にはあるものの、市の南部の片山地区にはない。市の南部にもこういった施設の設置について検討してもらいたい。
・ いじめについては、好意で行ったことも、相手の児童が心身の苦痛を感じるものであれば「いじめ」になるということは、これまで耳にしてこなかったものである。
このことについては、教師側も意識すべきであり、子ども自身も理解しなければならず、道徳の授業等で啓発していく必要があると感じる。