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平成24年度第1回社会教育委員会議録
会議録
会議の名称
平成24年度第1回社会教育委員会議録
開催日時
平成24年5月31日(木曜日)
午後 2時00分から
午後 3時20分まで
開催場所
新座市役所第二庁舎5階会議室3
出席委員
渕辺吉博議長・加藤良明副議長・土屋賢治委員・利根川太郎委員(新任)・坂本純子委員・荻野記代子委員(新任)・小川園江委員・竹内勘次委員
(計8名)
事務局職員
教育長 金子廣志
教育総務部長 小山忠彦
教育総務副部長 柳原聡
生涯学習課長 池田秋義
生涯学習課副課長兼係長 山口聡
生涯学習課主任 平田香織
生涯学習課主事兼学芸員 川畑隼人
会議内容
- 開会
- 挨拶
- 委員の委嘱について
- 議長、副議長の選出について
- 議事
(1) 平成24年度教育行政重点施策について
(2) 平成24年度教育委員会予算概要について
(3) 平成24年度社会教育関係団体補助金交付について
(4) その他 - 閉会
会議資料
- 次第資料(p1~p16)
- 平成2 3 年度新座の教育
- 生涯学習ボランティアバンクガイド(平成24年度版)
- 出前講座(平成24年度版)
- 新座市民総合大学(平成24年度版)
- 新座っ子ぱわーあっぷくらぶ(平成24年度版)
- 第3 6 回新座市民まつり文化祭の日程及び会場について
- 新座市子どもの放課後居場所づくり事業概要
- 子ども大学にいざ(平成23年度版)
- 平成2 3 年度教育委員会の事務に関する点検評価報告書(平成22年度対象)
- 新座市睡足軒の森開園10周年記念事業「睡足軒の森春の文化の祭典」チラシ
- 『社教情報』No.66(一般社団法人全国社会教育委員連合) チラシ
- 土曜日授業開始の御案内
その他の必要事項
欠席委員: 杉本昌裕委員・荒井マサ子委員
審査の内容(審査経過・結論等)
1 開会(司会: 平田主任)
2 挨拶(金子教育長)
3 委員の委嘱について(平田主任)
委嘱状の交付を行う。委員を代表して、渕辺委員に教育長から委嘱状を交付する。
各委員・事務局の順で自己紹介を行う。
4 議長、副議長の選出について(平田主任)
新座市社会教育委員の会議に関する規則第3 条に基づき、議長と副議長の立候補と推薦を求める。小川委員より、前年度まで議長を務めた渕辺委員と、副議長を務めた加藤委員の再任が提案され、全委員の賛同を得る。
5 議事(司会:渕辺議長)
(1) 平成23年度教育行政重点施策について(川畑主事)
⇒ 資料p5 からp 14に基づき説明する。
<質疑応答>
渕辺議長:
4月から土曜日授業を実施しているようだが、実際に行ってみて、教職員や保護者等からはどのような反応が出ているのか。
教育長:
平成2 3 年に小学校の、平成2 4 年に中学校の指導要領が改正されことに伴い、授業内容が増え、これまでどおりのカリキュラムでは時間数の確保が難しくなった。そこで、土曜日に授業を実施することを決断した。埼玉県の南部教育事務所所管内でも実施例がなかったため、調整は難航したが、実施に漕ぎ着けることができた。4月21日に第1回を実施したところ、保護者の参観が殺到した。12,000人の児童生徒に対し、8,000人くらいの保護者が来ていたのではないかと思う。各学校で授業内容については工夫をしているが、保護者も授業に参画し、運営に関わることができるので、学校と保護者と地域の連携が促進されるのではないかと期待している。
渕辺議長:
実際に授業を行った学校側としてはどうか。
土屋委員:
新指導要領になってから、時間数が足りないというのは現場でも実感している。土曜日授業の保護者の参観率は、4月21日で70 % 、5月19日は6 0 % くらいではなかったかと思う。父親の参観者が多かったのが良い点だった。幼稚園や保育園の方でも動きがあって、園長から職員へ「土曜日授業を利用して、卒園生の姿を見てきてはどうか」という話もあったという。小学校で遠足をする際には、1年生から6年生までを縦割りにして班を作り、6年生が1年生を指導するような形をとっているが、土曜日授業でも同様の交流が促進されると思う。7月7日については、七夕集会を実施して、地域に向けて開放したいと思っている。
渕辺委員:
土曜日授業を受けた児童生徒の保護者としてはどうか。
荻野委員:
子どもが東野小学校に通っているが、4月21日に災害時を想定した引き取り訓練が行われ、平日には都合のつかない保護者も参加できて良かったと思う。5月21日にはトマト栽培の土作りに参加し、6月9日には地域の安全マップ作成の手伝いにも参加する予定である。周囲の保護者からも評判が良く、もっと実施日を増やして欲しいという声もある。問題点があるとすれば、集まった保護者同士の会話が盛り上がってしまったり、未就学児を連れて来たりして騒がしいので、授業に支障が出ていないかが気になった。
渕辺議長:
個人的に、土曜日授業は学力低下への対策として始まったのかと思っていたが、話を伺っていると、保護者や地域との交流という側面が大きいようだ。学力向上への効果はどうか。
教育長:
学力については、時間数の確保と教員の指導能力に拠るところが大きい。時間数については、土曜日授業の実施によって余裕が生まれつつある。教員の指導能力については、新任の教員への研修を実施して、能力の向上を図っている。
坂本委員:
土曜日授業の最終的な評価というのは、どのように測るのか。
教育長:
まずは、文科省が定める必要な時間数を何%達成できているかを計算する。児童生徒の学力については、学力テストを実施して、その結果とこれまでの結果を比較して評価を行う。
市内には私立の中学校が2 校あるが、そこでは毎週土曜日に授業が実施されている。公立と私立の格差が広がってしまうのではないかと危惧しているが、文科省の指導としては本来、土曜日に授業を実施してはいけないことになっている。そこを、保護者参観という形を取ることで、実施することが可能になっている。教職員も本来は休みの日であり、土曜日授業を実施した場合は、教職員の振替休日も確保しなければならない。これは県の規定で、休日勤務日の前8週間か後16週間に振り替えることになっているので、振替休日を夏休み等に充てられるように、土曜日授業の日程を調整している。
土屋委員:
教職員も週休2日に慣れてしまっているので、土曜日授業が実施された週の次の月曜日には、疲れの色が見える者もいる。だが、時間数が増えたことによって、多少のゆとりも生まれているので、できることが増えたという意見もある。
教育長:
東京都武蔵野市や世田谷区、埼玉県川口市で実施しているコミュニティスクールを新座市でも実施し、地域の人が学校運営に参画できるようにしたいと考えている。
加藤副議長:
公民館についてだが、耐震補強についてはどうなっているのか。また、(仮称)ふるさと新座館の進捗状況と、野火止公民館の今後について伺いたい。
事務局:
公民館の耐震診断は済んでいるが、耐震補強となると費用も高額になり、学校等に比べると優先順位は低くなってしまうと思う。野火止公民館については、(仮称)ふるさと新座館に機能を移転し、11月1日から運営開始する予定である。その後、現在の野火止公民館は解体工事を実施し、更地に戻してから、次の取組を検討する。その際、教育委員会としてではなく、市の所有物として検討されるので、現段階では野火止公民館跡地に新たな社会教育関係の施設が建設される予定はない。
渕辺議長:
歴史民俗資料館については、(仮称)ふるさと新座館に機能移転されるのか。
事務局:
(仮称)ふるさと新座館には、野火止公民館と農産物直売所、観光案内所及び多目的室が設置される予定である。歴史民俗資料館については、保健センターや中央公民館の機能を複合させた施設の建設案もあるが、まだ具体的に動き出してはいない。
渕辺議長:
市民や観光客にとっては、様々な施設が一か所に集まっていた方が良いのではないかと思う。
坂本委員:
野火止公民館跡地がしばらく空地になるのであれば、「清瀬市ころぼっくるセンター」のように、子ども達が自由に遊べる原っぱとして開放してはどうか。跡地利用の一案として検討してほしい。
教育長:
(仮称)ふるさと新座館については、240席のホールが完成する予定で、スタインウェイのピアノが設置されるので、文化関係の団体には喜んでいただけると思う。
小川委員:
耐震補強工事を行う市民会館にあるピアノについてはどうなるのか。買い替えて、新しいものを導入するのか。
教育長:
市民会館のピアノは、オーケストラにも利用できる高価なものであるが、ピアノ室がないのが問題である。
事務局:
市民会館改修後は、温度と湿度を完備できるピアノ庫を設置する予定であり、保管状況の改善が期待できる。
(2) 平成23年度教育委員会予算概要について(川畑主事)
(3) 平成23年度社会教育関係団体補助金交付について(川畑主事)
⇒ 資料p15、16に基づき、議題(2)と(3)を併せて説明する。
< 質疑応答>
小川委員:
公民館や市民会館では使用料を払って利用しているが、その使用料は予算の歳入・歳出の中でどの程度の割合で、どのように利用されているのか。
事務局:
平成23年度の予算では、一般会計歳入予算の「その他」の項目が11.1%を占めているが、ここに公民館等の利用料を始め、住民票発行にかかる手数料、コピー機の利用料等が含まれている。一般会計歳入予算に組み込まれると、市全体の歳入と見なされ、そこから歳出予算が組まれる。そのため、公民館等の利用料がそのまま公民館の運営費として使用されるわけではない。
小川委員:
ほっとぷらざは、「午後1」「午後2」といった枠組みで、時間に応じた利用料を払っている。実際に利用していると、次の時間に予約が入っていなければ少しだけ延長したい場合があり、その時、枠組みに応じた利用料を全額払うのは納得がいかない。たとえば、枠組みを1 時間刻みに変更して、貸出時間と利用料の設定ができないか。
事務局:
市が市民から利用料を徴収する場合、その根拠となる条例が必要になる。もし、貸出の枠組みを変更するとなれば、条例自体の改正が必要である。現行の枠組みのままだと、一定時間に満たない利用者に対し、利用料を割り引く等といった措置の根拠となる条例がなく、担当職員の個人的判断に任せると市民サービスに偏りが出てしまう。
加藤副議長:
所沢市の施設を利用したことがあるが、夜間の時間帯が2つに分かれていた。
小川委員:
新座市は夜間の枠組みが1つしかなく、時間が長いので利用料も高い。
渕辺議長:
このような意見が出たということで、事務局は検討してほしい。
(4) その他(川畑主事)
⇒ 資料p16に基づき、今年度の会議の予定を説明する。