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学校給食費の改定をします
安全で安心な給食のために~給食費の改定についてご理解をお願いします~
新座市では、令和5年4月(令和5年度当初)から給食費が変わります。
物価が上昇していること(牛乳の価格上昇、世界情勢による食材の価格高騰)、そういった状況でもお子様の食育のために多種多様な食材を味わってほしいこと等が、価格改定の理由です。
家計が大変だということは、よく理解しておりますが、お子様が楽しみにしている食事ですので、給食の質と安全安心を確保してまいります。
何とぞ、ご理解を賜りたく存じます。
令和5年4月(令和5年度当初)からの給食費
小学校:ひと月当たり4,500円
中学校:ひと月当たり5,300円
新座市の学校給食は、安全で安心な給食を提供しています
- 全校に設置した給食室で調理した給食を提供しています。
- 加工品は基本的に使用しません(ハンバーグ・コロッケなども学校の給食室で原材料から調理)。
- 主に国産の材料を使用し、地産地消の推進や、豊かな食体験の機会として多品目の食材を使用しています。
学校給食費を改定した理由
- 物価が上昇していること(牛乳の価格上昇、世界情勢による食材の価格高騰)
- 給食は食育としての面があり、多種多様な食材を味わってほしいこと
- 献立の多様性や質、児童生徒の成長に必要な栄養価を維持していく必要があること
- 国産食材の調達や地産地消の推進など、安全安心で栄養バランスのとれた豊かで魅力ある給食の提供を目指したいこと
給食物資選定方法と物価上昇に対応する工夫
- 総合食品(穀類、油脂、砂糖、種実類・豆類、魚類、海藻など)は、年2回納入業者から見積りをとり、価格を比較・検討しています。
- 生鮮野菜や果物は、新座市内の農家、新座市内や近隣の八百屋から仕入れています。また、旬の果物は提供回数を減らすなどしています。
- 精肉は、国産の肉を新座市内や近隣の精肉店から仕入れています。衛生面・品質を確保しつつ、価格の比較的安い、鶏胸肉やひき肉の使用回数を増やすことで、たんぱく源を確保しています。
- 牛乳は、新座市では完全給食(給食内容がパン又は米飯類、ミルク及びおかずである給食のこと)を実施しており、成長期の栄養源としての観点からも必ず提供します。
食材 | 平成21年度 | 平成30年度 |
令和4年度 |
H30→R4年の 物価上昇率 |
H21→R4年の 物価上昇率 |
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(1)精米 | /10kg | 2,866円 | 3,141円 | 2,742円 | 87.30% | 95.70% |
(2)子どもパン | /50g | 44円 | 47円 | 55円 | 116.00% | 125.90% |
(3)小麦粉 | /kg | 250円 | 255円 | 260円 | 102.00% | 104.00% |
(4)しょうゆ | /9L | 1,850円 | 1,850円 | 2,050円 | 110.80% | 110.80% |
(5)なたねサラダ油 | /一斗缶 | 3,550円 | 4,800円 | 9,300円 | 193.80% | 262.00% |
(6)だし昆布 | /kg | 3,000円 | 3,400円 | 4,200円 | 123.50% | 140.00% |
(7)野菜類22種類平均 | /kg | 508円 | 699円 | 686円 | 98.10% | 135.00% |
(8)魚8種類平均 | /40g | 38円 | 44円 | 49円 | 110.10% | 126.70% |
(9)肉4種類平均 | /kg | 950円 | 995円 | 1,238円 | 124.40% | 130.30% |
(10)牛乳 | /200cc | 44円 | 52円 | 53円 | 102.30% | 121.30% |
物価上昇率平均 | 116.80% | 135.20% |
安全で安心な給食の維持のために
現在の給食費を維持し続けた場合、児童生徒の皆様に提供できる給食に様々な影響が出てきます。
- デザートや果物類を出すことが難しくなります。
- 栄養価が下がり、基準の栄養素を維持できなくなります。
- より安価な食材を選択せざるを得なくなります。
本来であれば、小・中学校ともに1,000円程度の値上げが必要となりますが、各小・中学校の献立の工夫により、小学校500円・中学校600円の価格改定が妥当であると判断しました。
また、食事の量的な違いから、小・中学校で改定する価格に差を設けました。
ご負担をおかけし大変恐縮ではございますが、学校給食の質と安全の確保のため、給食費の価格改定について何とぞご理解いただきますようお願いいたします。
新座市の給食費の変遷
Q&A
Q1.価格について、牛乳が圧迫しているようにみえます。牛乳に変わる代替はありませんか。
A1.ございません。
牛乳は、文部科学省が示す成分表におけるカルシウムの基準値が、他の食材と比較すると高いです。牛乳をやめて他のものを提供すると、その方が価格が高くなります。他自治体では給食に牛乳以外を提供する学校もありますが、栄養士が献立を作成する際に難しい面もあるそうです。牛乳はカルシウム源となっています。
そのため、継続して提供する方向で考えています。
Q2.現在の価格高騰により家計が圧迫されている中で、給食費の値上げをするのですか。
A2.家計が大変だということは、よく理解しております。
ただ、14年間給食費は変わっていません。使用する肉を変えたり、デザートを調整したりしてやりくりすることによって、1人当たり予算4,000円ないし4,700円の中で、最善を尽くし安全を求めて実施してきました。
児童生徒が楽しみにしている食事ですので、給食の質と安全安心を確保してまいります。