本文
平成25年6月10日(月曜日)
午後2時から
午後4時まで
新座市役所第二庁舎 会議室3
須田健治会長・関根由美子副会長・浅野寛子委員・佐藤重忠委員・木村俊彦委員・金子廣志委員・小松敏彦委員・寺島宏則委員・鈴木真一委員・広瀬正幸委員・長谷川栄委員・山本志づ子委員・前川美樹委員・牛山孝儀委員・山口六男委員・鈴木松江委員 計16名
教育総務部 小山忠彦部長
生涯学習スポーツ課 池田秋義課長・谷口龍一副課長・富樫浩一主査・中森千明主任・藤田智美主事・古田土惠莉主事
別紙のとおり
次第資料
公開
(傍聴者 0人)
芦野修委員・渡辺憲司委員・齋藤宗夫委員・須田邦彦委員 計4名
(司会:藤田主事) 午後2時開会
開会にあたり、会長の須田健治市長、新座警察署生活安全課長鈴木真一氏から挨拶があった。
事務局から、本年4月1日付けの人事異動や団体の役員改選に伴い、一部の委員の方に変更が生じているため紹介した。
任期については、新座市青少年問題協議会条例第4条に基づき、前任者の残任期間となっていることから、平成26年3月31日までである。
(進行:須田会長)
事務局 これまでの会議内容について、資料P2~5に基づき説明。
平成24年度から25年度までの2か年で、青少年の健全育成に関する総合的施策について検討しており、今回の会議は通算で第4回目の会議となる。
平成24・25年度の意見具申テーマは「青少年を取り巻く犯罪から守る」で決定している。
前回の会議については、資料P3のとおり事務局から具体的方策案を3つ提案させていただいた。この方策案に対し、各委員からP4のとおり意見をいただいた。
さらに、事務局案の外に各委員の皆様からP5のとおり具体的方策案を御提案いただいた。
これまでの会議内容及び各委員の皆様の御意見を基に、事務局から改めて方策案を3つ提案させていただく。資料P6~10に基づき説明。
会長 事務局案以外でも御意見等あればお願いしたい。
委員 学校が地域とつながりを持つことが大切である。地域のイベントに中学生が参加し、卒業後も自分の意思で参加してくれる生徒がいる。長い目で地域との関わり方を考える必要がある。学校同士のつながりも大切だが、連絡協議会を発足したところでどこまで続くかが疑問。
クリーンキャンペーンについて、例年夏に実施しているが、夏場の暑い中での作業や、草が多く生えている中でのごみ拾いは活動がしにくいため冬場の実施のほうが活動しやすい。
会長 方策案1について、子どもたちが積極的に地域のイベントに参加できるような仕組みが必要ということである。
市内の特養老人ホームを訪問し、歌を披露するなど高齢者とのふれあい活動を実施したらどうか。青少年の社会福祉活動が少ないように感じる。
委員 方策案2について、最近、インターネットで青少年がお金を騙しとられるという事件をよく耳にする。芸能人との握手会に参加しませんかというような内容のメールが届き、返信してしまうことで高額請求をされることがあるようだ。
スマートフォンを持っている青少年も少なくないだろう。専門の講師を呼び、講演会を実施するのがよい。
委員 インターネットにおける青少年に多い問題には、チケットを購入したが届かない、同級生同士の誹謗中傷等のトラブルがある。青少年に正しい認識をもつよう指導する必要がある。
会長 各中学校において、インターネットの利用安全教室を実施しているのか。
委員 実施している。各中学校において、非行防止教室を開催しなければならないとされている。内容については、インターネットや薬物乱用、喫煙等についての啓発を生徒に行っている。
また、保護者に対しても保護者会等で携帯電話について、契約者は保護者であり責任者であることを認識してもらうよう話をしている。
会長 各中学校で非行防止教室を実施しているのであれば、方策案2のインターネット利用安全教室の開催を新たに方策案として提案する必要はないのだろうか。
委員 非行防止教室は、携帯電話に特化して行っているわけではなく、喫煙や薬物乱用等広い範囲で啓発をしている。
携帯電話については、子どもたちよりも保護者への啓発が大切である。フィルタリングについても、子どもの要求に応じて、契約者の保護者が解除してしまうことがある。フィルタリングの調査は市や県で行っており、県と比較した場合、新座市は、フィルタリングを利用している割合が低く、問題だと考える。保護者対象の講習会が必要だ。
会長 フィルタリングに対する保護者への啓発について、PTAでも実施したほうがよいのではないだろうか。
委員 県のPTAでもインターネット利用について、保護者対象の講習会を開催している。市内では保護者対象の講習会は3校程しか実施してないようである。
会長 そのような教室に参加いただける保護者はよいが、関心のない保護者をいかにして参加させるかが問題である。
保護者対象にフィルタリングに関するリーフレットを配布するのもよいのではないだろうか。
方策案2については、急務に対応すべき問題である。各学校及びPTA等の現場で積極的に取り組んでいくべきであり、改めて青少年問題協議会で市長に提言する内容ではないのではないか。
委員 会長の意見にあった、特養老人ホームでのボランティアは、様々な制限があり難しいと考える。
地域の人のゴミ出し手伝いは良いと考える。子どもたちと地域とのつながりが必要である。プライバシー等の課題もあるが、子どもならお願いしやすいだろう。地域の中で接点ができれば、有事の際も助けを求めやすい。
会長 中学生議会において、地震の際、避難訓練ばかりではなく、助ける側にまわれるという意見をいただいた。
さらに、ゴミ出しもできるという意見もいただき、いつもサービスを受ける側ではなく、できることは積極的に行うという貴重な意見であった。
中学生も含めた地域参加活動や地域福祉活動を、学校に強制することはできないが、子どもたちにお願いできればよいのではないかと考える。
委員 近頃の青少年は、海外の子どもたちに比べて自尊感情が弱いと聞く。社会や家庭の中で、一定の役割や果たすべき役割を持っている子どもたちが少ない。社会との接点も希薄になってきている。自尊感情を高めることで非行問題を克服できるのではないか。
雪の多いある地域で、中学生が登校中に高齢者のお宅などの前を雪かきをする活動が定着しているという。
自分が大事にされたり、あてにされている感覚や経験が少ない子どもたちには、自尊感情を高められるような事業が必要である。
高齢者との接点について、以前、第四中学校において、学校で菊を育て高齢者へプレゼントしたり、時には高齢者宅へ水やりをしに行っていた。意図的に地域と接点を持つようにしかけることも大切であり、そのような働きかけをしないと子どもたちは動きにくいであろう。
委員 「ホタルの夕べ」に先日子どもと参加した。テントの片づけを手伝い、子どもたちは清々しい気持ちのようだった。中学生を動かすことは難しいが、地域のイベント準備や片づけ等の手伝いをさせることもよいと考える。
委員 地域のイベントに子どもたちを参加させても、子どもたちをゲスト扱いしてしまいがちである。地域がどこまで学校に踏み込んでよいのか躊躇してしまう。学校や町内会によって温度差があるように感じる。
会長 地域と学校のすり合わせが大切である。
子どもたちを取り巻く犯罪の状況を知り、必要な方策を考えることが大切である。
委員 教育活動の中に地域を入れることはなかなか難しい。ボランティア活動の計画をたてる際、子どもたちにやってほしいことを地域側から学校に伝えることで、地域の願いを取り入れた教育活動ができるのではないかと考える。
また、クリーンキャンペーンについては、地域や企業にも協力いただいているため、中学生の活動と限定してしまうことは活動を縮めてしまうのではないかと危惧する。
委員 クリーンキャンペーンについて情報提供だが、三中学区では第三中学校区ふれあい地域連絡協議会が主体となり、小学校も巻き込んで一緒に活動をしている。中学校と限定する必要はない。
委員 青少年にボランティアを通じて地域と接点を作ることは良いことだが、ボランティアは自主的な活動であり、学校単位で実施すると、子どもたちはやらされているという感覚を抱きやすい。より自主的で継続的に活動できるボランティアを考える必要がある。
例えば、ボランティア手帳を作成し、実際に活動する度に手帳にシールを貼っていく。子どもたちは活動したことが一つの証として残ることで、励みにもなり今後の活動の動機付けにもなる。
委員 “自尊感情”は青少年問題協議会のキーワードであると考える。方策案2及び3については、犯罪に対してストレートな方策だが、方策案1については範囲が大きくぼやけてしまう。
資料P5の「水谷修先生(夜回り先生)の質問会(講習会)の開催」について提案させていただいた。子どもたちの自尊心を高めることを実践しているのが水谷先生と考える。教職員にこのような講習を受けてほしいと考える。
委員 これまでの過去の具体的方策を検討してきた中で、青少年のボランティア活動は考えられてきたようだ。
方策案2について、インターネット利用についての講習会開催や啓発リーフレットの作成をすることで、改めて親子で考える機会を設けることは良い。P9の保護者対象のアンケートからも、約65%の保護者が有害サイトやネットいじめの問題などのインターネットの危険性について、もっと説明を受けたり学んだりしたいと思っているという報告から、親子で一緒に学ぶ場の提供も大切である。
委員 薬物乱用についての講演を行っている。その中で、親子で対話をし、一緒に食事を摂るよう話をしている。
ゴミ出しの案はよいと考える。しかし地域によっては、高齢者宅の近くに子どもがいないという問題もある。
委員 講習会は比較的開催しやすいが、地域との関わり合いをつくっていくことは時間を要するものである。
子どもにとって、親や担任教師以外の大人との関わり合いが必要である。地域イベントの中で、中学生と一緒に作業をしたり、中学生に任せる仕事を与えることも効果的と考える。
委員 講習会で保護者に参加していただくことはなかなか難しい。先日、非行防止ボランティアによる寸劇を、新座っ子ぱわーあっぷくらぶにおいて実施し、子どもたちと保護者に一緒に見ていただいた。また、虐待防止のアンケートも実施し、保護者にはもう一度見直してもらう機会となった。
保護者を対象にした講習会等を実施するならば、入学説明会や保護者の集まる場を利用するのがよい。
委員 ボランティア参加について、学校が主体で実施することはなかなか難しいと考える。
携帯電話の利用について、契約者である保護者への啓発が必要と考える。新座市ルールを作ってみてはどうか。
委員 3つの方策案を見ると、対象がそれぞれ中学生、子どもと保護者、教員となっており、さらに犯罪を予防する積極的な指導と、起こってしまったことに対する対応としての消極的指導とがある。対象と指導方法をある程度まとめたほうがよいのではないか。ただし統一する必要はない。
会長 新座版の携帯電話の使用ルールを作成することについてはいかがか。マナーの範囲であれば問題ないだろうが、効果はどうか。
委員 使用ルールのような目安を作ることは問題ない。
新座市で目安を作って携帯電話の問題に取組むことはよいことと考える。
会長 様々な犯罪があり焦点をしぼることは難しい。
方策案1では未然防止対策、方策案2については起こっている事態に対しての緊急提言、方策案3については携帯電話マナー・ルールの向上等、盛りだくさんの方策でよいと考える。
方策案の1~3に関わらず方向が見えてきたので、次回10月の会議において事務局で取りまとめ、改めて方策案を提案させていただくということでよろしいか。次回の会議ではある程度の方向付けをする会議にしたい。
委員 地域の活動に子どもたちの参加があるとよい。
会長 事務局の具体的方策3案に関わらず、方向が見えてきた。今回、委員の皆さんから頂戴した意見を事務局でまとめ、方策案を改めて提案させていただき、次回の会議で協議していただくということでよろしいか。1月にはまとめて市長へ提言する予定である。
次回、ある程度の方向付けをする会議としたい。
(事務局説明)
10月下旬開催予定している。今回会議の意見をまとめて具体的な方策案を提出させていただき、次回の会議で決定できるよう協議いただくよう御協力をお願いしたい。