本文
令和 6年 1月30日(火曜日)
市役所本庁舎5階 第2委員会室
新座市長 並木 傑
委員
小野 由美子、伊藤 智砂子、鈴木 芳宗、助川 昇、赤坂 信、宮崎 正浩、石井 修、井口 輝雄、西牧 善信、平片 五十二、長谷川 博正、廣澤 真吾
まちづくり未来部参事兼みどりと公園課長 服部 大輔
みどりと公園課副課長 櫻井 正博
みどりと公園課専門員兼みどりの係長 葛西 正光
主任 木村 俊介 主任 渡邉 宏
1 開会
2 あいさつ
市長から挨拶があった。
次いで会長から挨拶があった。
事務局) ここで、市長は所用のため退席させていただく。
それでは、会長に議事の進行をお願いする。
3 議事
⑴ 新座市みどりの基本計画アクションプラン 第1期 全体の概要説明
事務局) それでは、事前に郵送した「新座市みどりの基本計画アクションプラン 第1期(素案)(R6月1日)」に基づいて説明する。そのほかの資料として、「新座市みどりの基本計画」のP.41以降に記載されている「第4章計画の基本方針と目標」の内容と関連があるので、参照していただきたい。
本アクションプランの概要として、策定の趣旨について説明する。「新座市みどりの基本計画」において掲げた「住環境と自然環境の調和したまち新座」の実現のため、実効性のあるものとするために本アクションプランを策定するものである。
アクションプランの計画期間は、令和6年度から令和9年度を第一期(4か年)として、残りの令和10年度から令和24年度までを5か年ごと3期に区切り、合計4期の計画期間とする。これは本市の最上位計画である第5次新座市総合計画前期基本計画の計画期間と合わせたものである。
アクションプランの策定後の進行管理は、毎年度進捗状況や成果を確認し、「新座市緑化推進協議会」の皆様の協力のもと、評価・改善方法等について検討していく。検討の時期については、次年度予算の検討時期に間に合うよう、毎年8月中までには会議を実施したいと考えている。なお、来年度(令和6年度)の会議については、アクションプラン計画期間外ではあるが、令和5年度中の各事業の進捗状況等について検討していきたいと考えている。
「第2章アクションプランにおける各種事業」として、「(1)事業・制度として既に実施中等のもの」、「(2)事業化・制度化・完成等を目指し進行中のもの」、「(3)新たな事業・制度など、今後検討すべきもの」の3つに分類して掲載している。なお、掲載されている順番については、「新座市みどりの基本計画」の「第5章みどりのまちづくり施策」と合わせる形で記載している。
会 長) アクションプランはみどりの基本計画をより具体化した内容と捉えてよいか。
事務局) みどりの基本計画の5章に掲載されているものをより具体的に掲載したものである。
委 員) アクションプランの表記方法として、目標、基本方針、アクションプランというような順番で整理した方が分かりやすいと思う。
委 員) 雑木林に対してどう対応するかといったように対象物件毎に示すのはどうか。
委 員) 別表を使うのはどうか。
事務局) 方針(施策)をメインにして、現在の整備状況を記載するように整理するなど、改めて取りまとめ方について検討する。
⑵ 市民への意見募集及び市議会議員への意見照会に係る報告
事務局) 「資料1 新座市みどりの基本計画アクションプラン 第1期(素案)に係る意見募集結果」をもとに説明していく。
当該意見募集は市議会議員及び市民に対し意見を募集したが、市民向けについては市ホームページやみどりと公園課及び総務課の窓口、各公民館・コミュニティセンターにて素案を設置して意見を募った。意見募集の結果としては、2名の市民の方から合計8件の意見があり、「意見どおりではないが、素案の一部を修正したもの」が1件、「素案の修正は行わないが、今後の参考・検討課題とするもの」が6件、「素案を修正しないもの/意見を採用しないもの」が1件であった。
ア 「意見どおりではないが、素案の一部を修正したもの」(資料1の通し番号1の意見)
生産緑地の活用方法についての意見があった。今後、生産緑地の新規指定(単独農地の指定)の導入や防災機能を持つ緑地等の保全策及び制度の活用について検討が必要であると考えていることを回答した。また、指摘のあったこの項目については、「新座市みどりの基本計画 64ページ (6)都市の安全性の確保 (1)防災機能を持つみどりの保全」に関連しているが、「市街化区域にあるみどりの保全」という表現のみでは関連が分かりづらいため、事業名等の表現を「防災機能を持つみどり」に修正した。
イ 「素案を修正しないもの/意見を採用しないもの」(資料1の通し番号2の意見)
生産緑地や特定生産緑地の指定による、みどりのオープンスペースの確保について意見があった。こちらの意見に対しては、まず、生産緑地制度は都市農地の計画的な保全を図る制度であることを説明させていただいた。そして、平成28年に都市農地の位置付けが都市に「あるべきもの」へと転換したことを受け、「緑地」の定義に農地が含まれることが法律上明記されたことを説明さていただいた。その上で、生産緑地の面積要件が300平方メートル以上であるため、一定規模のオープンスペースが確保できること、一時的に耕作されていない休耕地であっても「農地等」に含まれるとされていることを説明させていただいた。
ウ 「素案の修正は行わないが、今後の参考・検討課題とするもの」(資料1の通し番号3から8の意見)
(ア) 公園の整備やリニューアルについて意見をいただいた。
➔ 公園の整備・リニューアルを順次進めていくこと、また、整備・リニューアルを進めるに当たっての参考とさせていただくことを回答した。
(イ) 新座市グリーンサポーター及び新座市みどりの保全巡視員について意見をいただいた。意見の概要は以下のとおり。
・ 活動地域が限定的である
・ 知識を持っている方の力が活かされていない
・ より主体的に地域の特性に合った保全活動ができるよう支援体制を見直してほしい
・ 保全活動の質的レベルアップが図れる支援体制整備
➔ 新座市グリーンサポーター及び新座市保全巡視員の基本的な情報、また、現在の活動内容や頻度を説明させていただいたうえで、活動の更なる充実化を進めること、今後の雑木林での維持管理活動や支援体制を検討するに当たっての参考とさせていただくことを回答した。
(ウ) 市民参加による保全活動の実施・支援について意見をいただいた。意見の概要は以下のとおり。
・ 緑地の保全活動は市民によるものが望ましい
・ 業者による下草刈りでは保全はできない
➔ 市民一人ひとりが「みどりは市民の共有財産」という意識を持ち、市民・行政・企業など様々な主体が連携してみどりを守り育てていくことが目指すべき理想と考えていること、また、今後の市民参加による保全活動を検討するに当たっての参考とさせていただくことを回答した。
(エ) 市民ボランティア活動の推進と支援体制づくりについて意見をいただいた。意見の概要は以下のとおり。
・ ボランティア団体に加入していなくても、気軽に参加できる「サポーター」のような位置付けの市民を増やすことを検討してほしい。
・ 一般参加の清掃活動について、運営方法等を工夫して増やしてほしい
・ 活動の中に環境保全に関するレクチャーを加えるなど、参加意欲を高める内容があるとよいと思う
➔ 妙音沢緑地で実施している「妙音沢緑地クリーンアップ作戦(緑地内の大掃除)」の直近の開催状況等を説明させていただき、
また、今後の市民ボランティア活動や支援方法等を検討するに当たっての参考とさせていただくことを回答した。
(オ) 管理に伴い生じた剪定枝や伐採木の二次利用方法について意見をいただいた。意見の概要は以下のとおり。
・ 剪定枝等のペレット化やペレットストーブの利用を促進する取り組みを検討して欲しい
・ 炭として市内飲食店で利用してもらう事もできるのではないか
➔ 現在、新座市グリーンサポーター活動で実施しているチッパー(枯枝粉砕機)を活用したウッドチップ作りを説明させていただき、また、今後の剪定枝や伐採木の二次利用方法を検討するに当たっての参考とさせていただくことを回答した。
(カ) 新座市緑化推進協議会から「保全すべき緑地」として答申を受けた緑地の保全」について意見をいただいた。意見の概要は以下のとおり。
・ どの地域が候補となっているのか、また、公開され ているか
・ 候補地の選定はどのように行っているのか
・ 野火止緑道を保全すべき緑地としていただきたい
➔ 新座市緑化推進協議会から「保全すべき緑地」として答申を受けた緑地については「新座市みどりの基本計画」に掲載されており、市のホームページにて公開していること、当時の資料から緑地の選定に当たって考慮された項目等を説明させていただき、今後の緑地保全業務の参考とさせていただくことを回答した。
会 長) 質問はあるか
委 員) 保全すべき緑地について開発に係る規制はかかっているか。
事務局) この答申を受けて規制をしたということはない。
委 員) 北野三丁目憩いの森が半分ほどマンションになっている。
事務局) 市と土地所有者との協定により、憩いの森として開放していたが、諸般の事情により憩いの森の一部について協定が解除されたものである。
会 長) 生産緑地は災害時に避難場所として機能も持ち合わせているものであるから、市は当該土地の所有者に災害時に協力できるか確認すべきである。
委 員) 山林なども納税猶予といった相続税対策がされれば、みどりを保全しやすくなると思う。
⑶ 前回会議(令和5年8月1日)以降の主な修正箇所について
事務局) 「資料2主な修正箇所一覧(前回会議(令和5年8月1日以降))」に基づいて説明する。
N0.1については所管している歴史民俗資料館からの意見があり、文言を修正及び追加した。近年発生している「ナラ枯れ」被害の拡大により、事業の前提条件が崩れてきていることから、当初の計画の見直しの必要性が高まっていることが背景にあるとのことであった。
会 長) 文化財関係を所管している課はどこか
事務局) 歴史民俗資料館になる。
No.2については先ほども説明したが、この項目は、「新座市みどりの基本計画 64ページ (6)都市の安全性の確保 (1)防災機能を持つみどりの保全」に関連しており、当初の「市街化区域にあるみどりの保全」という表現のみでは関連が分かりづらいため、事業名等の表現を変更した。
No.3については事業を所管している「シティプロモーション課」から、当該地を管理している防衛局からの実施の許可が下りず、令和6年度以降事業自体を廃止にするとの報告があったため、削除した。なお、竹林の維持管理活動については来年度以降も継続予定とのことである。
No.4については事業名等の変更」及び「事業等の概要の文言の変更」を行った。「事業名等の変更」については、No.2の修正箇所と同じ内容となる。「事業等の概要の文言の変更」については、素案の7ページが「新たな事業・制度など、今後検討すべきもの」として掲載している箇所であるため、既に実施している「生産緑地地区及び特定生産緑地の指定」ではなく今後新たに検討予定の「生産緑地地区の新規指定の導入について」の内容へ文言を変更した。
No.5についてはタケノコ掘り体験に係ることなので、No.3と同様に内容を修正した。
会 長) みどりの防災機能のことを考えると緑地内の水の所在も確認しておく必要があるだろう。事務局からの説明について質問はあるか。
委 員) (質問なし)
⑷ 第2章 アクションプランにおける各種事業 2-2 事業化・制度化・完成等を目指し進行中のもの
事務局)新座市みどりの基本計画アクションプラン第1期(素案)(R6月1日)に基づいて説明する。6ページに掲載されている事業等については、完成等を目指し、段階的に進行している事業等になっており、5つの事業が掲載されている。
No.1「堀ノ内二丁目保全緑地の整備」については、令和元年度に寄付された土地であり、今年度は伐採工事を予定しており、令和8年度の開放を目指している。
No.2「「新座市栄一丁目緑地基本計画」に基づく整備」については、新座高校に隣接している三角地に憩いの場を整備しようとするものである。平成26年度に整備計画を作成したが未着手であったため、実施計画を改めて行った上で整備していく予定である。
No.3「住区基幹公園などの整備」については、(仮称)大和田三丁目公園等の公園の整備について記載している。来年度以降の予定について新座駅北口土地区画整理事業地内の街区公園の内容は記載されていないが、こちらは区画整理事業の進捗状況に大きく影響されることから、進捗があれば来年度以降の会議時に報告させていただく。
No.4「住区基幹公園などの整備」については、(仮称)三軒屋公園等複合施設の整備について記載している。「三軒屋公園」及び「東北コミュニティセンター」の更新に併せて、同敷地を活用し、(仮称)三軒屋公園等複合施設を整備する予定である。
No.5「公園の計画的なリニューアル」については、公園のリニューアル計画の策定について記載している。近年、市内の既存の公園について、施設の劣化や樹木の枯死による問題が顕著化してきているため、公園施設等の現状調査や利用実態等の基礎調査を行い、調査をもとに公園再整備の計画の策定を進めるものである。
なお、ここまで、現在進行中の各事業等について説明したが、これらの予定については現時点での予定であるため、今後の市の財政状況、予算状況等により変更されることがあることをご承知おきいただきたい。また、変更があった際には次回以降の会議で報告させてもらう。
会 長) 1,300平方メートル以上の寄付というのはNo.1のことか。
事務局) そのとおりである。
会 長) N0.3の公園は新規の公園のことか。
事務局) そのとおりである。
委 員) 今年の正月に発生した能登半島地震で避難先の用地が確保されていないという状況となっているが、新座市で公園等の避難用地の確保や防災の準備についてみどりと公園課としてはどのように考えているのか。
事務局) 震災時はみどりと公園課は住宅復旧班の所属となり、総合運動公園用地に仮設住宅を用意するということで対応していく予定である。緑地等も被災時の一時的な避難場所として機能するためにも、生産緑地の新規での追加指定を行うなどをして、オープンスペースを確保していく必要があると考えている。
会 長) 公園を繋げる避難路(グリーンネックレス)を整備することで、様々な緑地の防災機能が発揮されることから、こういったものをみどりと公園課から発案すると良いと思う。
委 員) 総合運動公園の中で災害時には住居の確保も必要だが、トイレ等に係る水場の確保は大事になってくる。
委 員) No.5「公園の計画的なリニューアル」については、公園内の高木を低くするという内容も含まれているか。
事務局) 主に公園の遊具のことであるが、公園内での高木や枯木対応も含めて対応していくものと考えている。
委 員) 民有地のナラ枯れの状況を確認することは難しいとは思うが、何か市全体の被害情報の把握する方法は考えられていないか。
事務局) 民有地についてのナラ枯れの把握の必要性は理解しているが、現状では市有地でのナラ枯れ対応までしか考えていない。
会 長) みどりは生き物であり、ただそこにあるだけは邪魔なものと認識されることになりかねないので、市民向けにみどりに関するレクチャーをするなどして、緑地に対する理解を深めることが重要になってくると思われる。
委 員) (仮称)大和田三丁目公園等の新しい公園が整備されるが、公園内に日陰をつくるためにも植樹することが必要と考えるが、予定はあるか。また、落ち葉についてはたい肥になると思うが、その活用についてはどうか。
事務局) (仮称)大和田三丁目公園については整備検討協議会があり、木陰の必要性については意見が出ていることから、ベンチ周辺等に木陰ができるよう配慮した設計になっている。たい肥の利活用については野火止フォレストパークにたい肥マスを作る予定である。過去には総合運動公園内にたい肥マスを作ったことがある。
委 員) 栄一丁目保全緑地の油面坂(あぶらめざか)では道路に落ち葉があると雨天時などは車が滑るという苦情がある。極力、自分達で対応しようと思っているが、うまく協力を得られないこともあるため、協力を得られないか。
事務局) 会議後に調整する。
委 員) 市としては頂いた意見は対応できることは対応して、その活動をPRしていくことで、市民を巻き込みながら活動が活性化していくのではないか。
防災については、危機管理室にて防災計画を改定しているところであるが、ここで意見があがった避難場所へのアプローチ等についても検討項目である。
委 員) 私は現在、グリーンサポーター、まち美化部会、野火止用水美化・ピカ隊の三つの団体に所属しているが、元気なうちは活動を続けていきたい。市民も協力してみどりを守り育てていければと考えている。
4 その他
事務局) 今後のスケジュールは本会議での意見を踏まえて修正等を進めていく。最終的な完成は3月を予定しているが、本会議後に意見があった際は2月16日(金曜日)までに連絡願う。
5 閉会