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平成22年度第1回新座市立図書館協議会
平成22年6月29日(火曜日)
午前10時00分から正午まで
新座市立中央図書館2階会議室
竹内勘次委員長、鎌田喜子副委員長、清水靖夫委員、梅田充子委員、田中眞由美委員、原繁委員、吉越啓子委員、児玉裕子委員(8名)
田部井利江教育総務部長、樋口真智子館長、福祉の里高野光雄館長、生涯学習センター並木秀夫館長、浅田宏副館長、小堀塩子専門員兼奉仕係長、小泉鈴音主任(7名)
公開
(傍聴者0人)
欠席:小川裕岐子委員、皆川美恵子委員
資料の種類別所蔵状況について説明します。昨年度に比べて合計で2,725点の増加となり、これは約1%の増加率となります。
資料の種類別利用状況については、利用者数が昨年度に比べて全体で7,541名の増加となり、約3%の増加率です。資料の総貸出数が全体で29,134点の増加となり、約4%の増加率です。原因としては、社会情勢の不況等が関係しているのかもしれません。また「子ども読書推進計画」に伴い子ども読書に力を入れた成果だとも考えられます。
予約の数も全体で153,604件あり、昨年度より約12%の増加率となりました。内訳はカウンターでの予約受付が約8%増、OPACでの予約受付が約10%増、Web受付が約15%増となります。この結果をみてもインターネットの浸透がとても早く進んでいることがわかります。
資料のレコードが1点ということですが、これは何ですか。
→「新座音頭」です。
点字図書の利用状況はどうですか。
→利用はほとんどありません。ボランティアさんが勉強のために利用しているのがほとんどです。視覚障がい者へ様々な情報サービスを行う「サピエ」という視覚障がい者情報ネットワークがありますが、こちらで点字図書を取り寄せることもあります。
カセットテープは朗読テープですか。
→カセットテープは主に演歌です。朗読はCDで購入しています。
大活字本や朗読CDはどのような方が利用していますか。
→高齢者の方が多いようです。
先程、利用者数が増加していると聞きましたが年齢層は把握できますか。
→そこまでは把握できません。
最近話題のIPad(アイ・パッド)のように、電子図書が増えていますね。
いくら電子図書が普及しても、本の装丁の美しさや本の重みなどはとても大切だと思います。大変だとは思いますが図書館のほうでもよいものを選書していただけたらと思います。
平成22年度の図書館費は156,587千円となりますが、11月にシステム更新を行うため、そのシステム費用が含まれています。図書館資料整備の備品購入費、342千円は福祉の里図書館の「はじめて絵本」用の書架購入費となります。そして、使用料及び賃借料の事務機器借上料、13,852千円のうち、約8,000千円が先程述べたシステム更新費用となります。その他は例年並みとなっています。
次回からは対比しやすいように前年度の数字も掲載してください。
平成22年度の運営関係事業の説明をします。5月に「新座市子どもの読書応援サポーター・新座市立図書館ボランティア全体会議」を実施しました。こちらは新規の事業で、今後も継続していく予定です。また、本年度は「(仮称)第2次新座市子ども読書活動推進計画」の策定がありますので、図書館協議会を本日と8月、9月、1月に予定しています。11月には図書館システムの更新と蔵書点検を予定しています。
奉仕関係事業の主なものの説明をします。本年度は市制施行40周年ですので、「子ども読書フェスティバル」と「秋の読書週間フェスティバル」の2つの事業には市制施行40周年の冠をつけて実施します。また、本年度は国民読書年に当たりますので、すべての講座に国民読書年の冠をつけて実施します。6月から新座市民総合大学文学部子どもの読書応援学科が始まっています。9月には子どもの読書ボランティア養成講座、11月にはリサイクルブックフェアを実施します。
システム更新で休館になるようですが、全館(中央図書館、福祉の里図書館、ほっとぷらざ図書室、分館)が休館ということですか。利用も出来ないのですか。
→機器の入替えとデータの入替えがありますので最低でも2週間の休館が必要となります。ご了承ください。
1か月前位から周知をお願いします。
運営関係事業のなかに、四市図書館連絡会議とありますが、毎年ありましたか。
→例年担当者会議を含めて1、2回実施しています。
6月からの新座市民総合大学文学部子どもの読書応援学科の参加人数はわかりますか。
→受講生は40名です。定員40名のところ53名の応募がありました。
新座市民総合大学文学部子どもの読書応援学科の参加者の年齢層はわかりますか。
→市民総合大学の他の学部は60代の男性が多いですが、子どもの読書応援学科は女性が多いです。50代から60代の女性が多く、男性と20代女性が数名います。
先程の四市図書館連絡会議で、新座市で借りたものを朝霞市、志木市、和光市の図書館で返せるような話合いをしたりしないのですか。
→以前、四市合併の話があった時にそのような話合いは何度かありました。ただシステムの四市統一と四市での物流を考えるとかなりの費用がかかりますので、難題だと思います。
図書館に必読書コーナーは設置してありますか。中央図書館だけでなく福祉の里図書館やほっとぷらざ図書室にも設置してありますか。
→毎年夏休み前と冬休み前に「ブックリスト」として図書館のおすすめの本を発行し、全校に配布するとともに別置しています。
今の子は歴史の勉強では教えない昔話や神話を知りません。「源義経」はわかるが「牛若丸」を知りません。「浦島太郎」の話は知っていても「鉢かづき姫」の話を知りません。このような状況をなくすために、新しい教科書には神話や民話を取り上げるようになっています。また必読書が重要になってきていると思います。
教育的な本を必読書にすることは子どもが喜ばないと思うので、大人も子どもも読んで楽しいものを必読書に選んだほうがよいのかと思います。
大学生に「浦島太郎」と「金太郎」の話をしてくださいと言うと、「昔々、亀を助けた男が鬼退治に行きました。」のように話がごちゃまぜになっているということを聞いたことがあります。歳時記のようなよい図書はぜひ図書館で揃えてもらいたいです。
図書館が推薦する本を表示すると興味をもってもらえるのではないでしょうか。
→たくさん読んでもらえている本は図書館ホームページにベストリーダーとして掲載していますが、表示するともっと読んでもらえるかもしれませんね。
年配の方は、図書館ホームページを見ない方のほうが多いと思います。やはり図書館に来館して、表示を見れば「こんなのが人気なのか」と思い本を手に取る方が増えると思います。きっかけがあれば興味を持つものです。インターネット利用者より来館された方に刺激を与えてほしいです。
図書館の展示はいつも楽しく見ています。全ての館(中央図書館、福祉の里図書館、ほっとぷらざ図書室、分館)で充実できたらいいと思います。
国民読書年というのは今年だけなのですか。
→2008年6月に2010年を「国民読書年」とすることが国会で決議されていますので、今年だけだと思います。
この「国民読書年」は最近の活字離れから始まり、電子図書による印刷技術文化が衰退してしまうことの裏返しだと思います。子どもたちは大人が教育するのですから、紙のものを読ませることはとても大事なことです。今年に限らず市町村の図書館が進んで続けていくべきだと思います。
世界の文化というのは文字から始まっています。字を読む、調べる能力がなくなると人間は後退してしまうと思います。図書館でも活字離れを止めるよう努力していただきたい。
→なし
平成19年3月に平成19年度から平成22年度の4年度間を計画期間とする「新座市子ども読書活動推進計画」を策定し、この計画に沿って、家庭、地域及び学校が一体となった取組を進めてまいりましたが、当該計画が平成22年度をもって終了いたしますことから、当該計画の成果と課題を踏まえた「(仮称)第2次新座市子ども読書活動推進計画」を策定するに当たり、貴協議会の意見を求めます。
御審議していただく日程を事前に調整させていただきます。8月下旬素案の審議、9月下旬素案の審議、1月中旬最終審議、資料となる素案は7月下旬に送付させていただきます。