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第3次いきいき新座21プラン 基本施策5『健康管理の推進(適正な飲酒)』
1 お酒と上手につきあうために(適量飲酒)
百薬の長ともいわれるお酒ですが、適量を超えると自分に有害であるだけでなく、周りの人にも迷惑になります。お酒を楽しむためには、適度な飲酒量を知るとともに、休肝日を設けるなど節度ある適度な飲酒を心掛けることが大切です。

習慣を変える、未来に備える あなたが決める、お酒のたしなみ方(女性編)(厚生労働省)
習慣を変える、未来に備える あなたが決める、お酒のたしなみ方(男性編)(厚生労働省)
健康に配慮した飲酒に関するガイドラインについて(厚生労働省)
アルコールウオッチ:純アルコール量と分解時間をはかり飲酒を見守るツール(厚生労働省)
2 休肝日をつくりましょう
お酒を飲むと、胃や腸といった消化管の粘膜が荒れ、肝臓には中性脂肪が蓄積されます。荒れた消化器官や内臓が回復するためには、週2日の休息が必要です。この休息のことを休肝日といいます。
休肝日をとる際のポイントは、連続して週5日飲酒し2日連続して休むのではなく、2、3日飲酒し1日休む、という習慣をつくることです。
3 アルコールによる健康障害
過度な飲酒は肝障害、高血圧、糖尿病、心疾患、がんなどの様々な生活習慣病のリスクを高めます。飲酒は、肝臓だけでなく、心臓や脳など全身の臓器に影響を及ぼし、アルコール依存症や認知症、睡眠障害などの原因にもなり得ます。
肝臓病 「アルコール性肝炎」から「肝硬変」、「肝がん」へと進行する可能性があります。
循環器疾患 高血圧、狭心症、心筋梗塞、脳出血、脳梗塞の原因となることがあります。
がん 世界保健機関(WHO)は、飲酒は頭頸部(口腔・咽頭・喉頭)がん・食道がん・肝臓がん・大腸がん・女性の乳がんの原因となると認定しています。
すい臓病 すい臓に負担をかけ、膵炎の原因となることがあります。
メタボリックシンドローム 高血圧・脂質異常症・高血糖・内臓脂肪の蓄積・脂肪肝には、お酒の飲みすぎが関係している場合が多数見られます。
急性アルコール中毒 意識レベルが低下し、嘔吐、呼吸状態が悪化する等危険な状態に陥ります。「一気飲み」死に至るケースもあり危険です。
アルコール依存症 飲酒を続け、耐性・精神依存・身体依存が形成され、飲酒のコントロールができなくなる状態がアルコール依存症です。アルコール依存症になると、身体・仕事・家族関係などの様々な問題が起きます。
4 妊娠期・授乳期/未成年者(20歳未満)
女性とアルコール
男性に比べて女性は体が小さく、肝臓の大きさが小さいため、お酒を飲んだときの血中アルコール濃度が男性より高くなります。また、女性ホルモンにはアルコールの分解を抑える作用があるといわれています。女性にとっての適量は男性よりも少ないという認識をもちましょう。
妊娠中・授乳中は禁酒です
妊娠中や授乳中に飲酒すると、アルコールは胎児や乳児の脳や体の発育に影響を及ぼす恐れがあります。妊娠中は胎盤を通じて胎児に、授乳中は母乳を通じて赤ちゃんにアルコールが運ばれます。
妊娠中・授乳中ともに禁酒をしましょう。
未成年者(20歳未満)とアルコール
未成年者(20歳未満)がお酒を飲んではいけない理由
1 脳の神経細胞を破壊します
2 性腺が委縮します
3 アルコールを分解する酵素の働きが未発達です
4 アルコール依存症になりやすくなります
5 将来の可能性を奪ってしまうことがあります
こうしたことから、未成年者(20歳未満)の飲酒は法律(未成年者飲酒禁止法)で禁じられています。
5 健康診査を定期的に受診しましょう(肝機能検査結果の見方)
お酒を飲む人は定期的に肝機能等の検査を受け、その健康状態を確かめることが必要です。検(健)診等を受け、自分の健康を定期的にチェックするようにしましょう。

6 アルコールに関する相談について
保健センターは、アルコールに関する問題でお悩みの方のご相談や情報提供を行っています。
7 11月10日~11月16日は、「アルコール関連問題啓発週間」です
アルコール健康障害対策基本法では、国民の間に広くアルコール関連問題に関する関心と理解を深めるため、11月10日から16日までを「アルコール関連問題啓発週間」と定めています。
多量飲酒などの「不適切な飲酒」で起こるのは、急性アルコール中毒やアルコール依存症だけではなく、生活習慣病や肝障害、食道がん等の身体の問題、睡眠障害やうつ病等のこころの問題にもつながります。
また、未成年者(20歳未満)の飲酒は心や身体に害を与え、妊婦の飲酒は胎児に悪影響を及ぼします。
他にも、家庭内暴力やDV、飲酒運転による事故など、家族への深刻な影響や重大な社会問題を生じさせるおそれがあります。
この機会に、アルコール健康障害の予防について考えてみませんか?



















