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乳児ボツリヌス症に注意~原因食品ははちみつだけではありません~

ページID:0088676 更新日:2025年5月20日更新 印刷ページ表示

1歳未満の乳児にはちみつやはちみつを含む食品を与えないでください。

 平成29年に都内在住の5か月の乳児がボツリヌス菌に感染し、死亡した事例が報道されました。感染原因はボツリヌス菌が含まれたはちみつを食べたことによるものです。乳児ボツリヌス症の予防のため、1歳未満の乳児にはちみつ、はちみつ入りの飲料・お菓子等を与えることは避けてください。

 なお、1歳以上の方がはちみつを摂取しても、乳児ボツリヌス症が発症することはありません。

はちみつ以外にもボツリヌス菌が含まれていることがあります。

 過去には、はちみつだけでなく自家製野菜スープが原因と推定された事例や、井戸水が感染源と推定された事例も報告されています。冷蔵されていない要冷蔵食品、封の開いたレトルト食品、家庭で瓶詰にした発酵食品なども注意が必要です。

乳児ボツリヌス症とは

 1歳未満の乳児に特有の疾病で、乳児の腸内環境が未熟なために起こります。経口的に摂取されたボツリヌス菌の芽胞(※)が腸管内で発芽・増殖し、その際に産生される毒素により発症します。

症状は、便秘が数日続き、全身の筋力が低下する脱力状態になり、ほ乳力が低下し、泣き声が小さくなります。また、瞳孔が開く等が認められ、顔面は無表情となります。ほとんどの場合、適切な治療により治癒しますが、まれに亡くなることがあります。

※芽胞とは

 ボツリヌス菌などの特定の菌は、増殖に適さない環境下において、芽胞を形成します。芽胞は、加熱や乾燥に対し、高い抵抗性を持ちます。

 芽胞を死滅させるには、120℃4分以上またはこれと同等の加熱殺菌が必要です。100℃程度では、長時間加熱しても殺菌できません。

ボツリヌス菌の特徴

 ボツリヌス菌は、乾燥や熱に強い芽胞を形成する菌で土壌、海、川の泥砂中、動物の腸管など自然界に広く生息します。酸素の少ないところで増殖し、熱にきわめて強い毒素を産生します。ボツリヌス菌は3℃未満では増殖及び毒素を産生することができません。

 予防するには

 1歳未満の乳児にはボツリヌス菌芽胞に汚染される可能性がある食品(はちみつ、はちみつ入りの飲料・お菓子等)を与えないでください。また、土壌などにボツリヌス菌が分布していることから、食材は十分洗浄をして与えましょう。食材及び食品は冷蔵または冷凍下での保存などを行ってください。 調理器具は衛生的に取り扱いましょう。

関連リンク(外部リンク)

※乳児ボツリヌス症及びボツリヌス菌に関する詳細な情報は下記をご覧ください。

厚生労働省ホームページ(重要なお知らせ:ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから)

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000161461.html

国立健康危機管理研究機構(ボツリヌス症)

https://id-info.jihs.go.jp/diseases/ha/botulinum/010/index.html

食品安全委員会・ファクトシート(ボツリヌス症)

https://www.fsc.go.jp/factsheets/index.data/20210330botulism.pdf

東京都保健医療局ホームページ(ボツリヌス菌)

https://www.hokeniryo1.metro.tokyo.lg.jp/shokuhin/micro/boturinu.html

 

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