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口腔がんについて
口腔がんのセルフチェックをしましょう
1 口腔がんとは
口腔がんとは、口腔(口の中)にできる悪性腫瘍です。
舌、上下の歯肉(歯ぐき)、頬粘膜(頬の内側)、硬口蓋(上あご)、口腔底(舌と下側の歯ぐきの間)、口唇(くちびる)にできます。
口腔がんに罹患する人の数は年々増加しており、死亡率も上昇しています。5年生存率は約60%といわれているため、早期発見・早期治療が重要です。
出典:全国がん罹患モニタリング集計 2009-2011生存率報告(国立がん研究センター,2020)
出典:「口腔がんの病気について」国立がん研究センター
2 初期症状とは
初期の口腔がんでは、痛みのようなはっきりとした症状はあまり現れず、痛みが出てきた時には進行しているケースが多いです。そのため、以下のような変化を感じたら、歯科医院もしくは歯科口腔外科を受診するようにしましょう。
〇口内炎が2週間以上治らない
〇舌や口の中の粘膜の色が白く変化する
〇舌の赤みが強く、ただれている
〇舌の表面がざらざらする、しこりを感じる
〇歯ぐきの腫れや出血がある
〇歯のぐらつきがある
3 セルフチェックのやり方
◎明るい場所で、鏡を用意して確認してください。(入れ歯があれば、外してください。)
1.唇の内側と下あごの歯ぐきを見て、触ってください。
2.頭を後ろに傾けて、上あごの歯ぐきの間を見て、触ってください。
3.頬の内側の粘膜を見て、触ってください。
4.舌を前に出して、舌の両脇、付け根、裏側を見て、触ってください。
5.下あごから首にかけて触ってください。
色が周りと違う部分(赤くなっている、白くなっている)、腫れ、できもの、しこりなどがないかよく確認してください。
以下のリンクから、具体的な症例をご覧いただけます。セルフチェックの際にお役立てください。(損傷のある口腔内の写真が含まれますので、苦手な方はご遠慮ください。)
http://www.ncc.go.jp/jp/rcc/about/Oral_cancer/index.html(国立研究開発法人国立がん研究センター 希少がんセンター)