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野火止用水陣屋堀築堤遺構
(新座市野火止一丁目地内)
新座市教育委員会 歴史民俗資料館
陣屋堀は江戸時代前期に開削された野火止用水の分水の1つで、高崎藩の陣屋に飲用水を供給するためのものでした。陣屋があったとされる場所は窪地で、水路の勾配を確保するために土を盛って堤を築き、高さを設けた上に水を通していました。この築堤が江戸時代の土木技術の高さを伝える重要な遺構であることから「野火止用水陣屋堀築堤遺構」として、市の史跡に指定しました。
指定を記念して、令和7年1月12日(日曜日)午後1時30分から野火止用水陣屋堀築堤遺構指定記念講演会が歴史民俗資料館で行われます。
講師は國學院大學名誉教授・根岸茂夫氏
定員50名、申込みは12月10日(火曜日)午前9時から歴史民俗資料館で電話又は直接受付
江戸時代前期に開削された野火止用水には、陣屋堀と呼ばれる分水があり、現在の水道道路に沿って旧川越街道方面に流れていました。陣屋堀は、高崎藩の陣屋があった野火止一丁目17番地内でさらに分岐し、廻し堀を通って元の陣屋堀に還流していました。陣屋付近は窪地となっており、水路の勾配を確保するために、途中から堤を築いて高さを設け、その上に水を通すという江戸時代の土木技術の高さを伝える重要な遺構であるため、令和6年8月29日付けで市の史跡に指定しました。
陣屋堀の指定化により、野火止用水や市内の文化財に興味関心を持つことができます。地域の歴史を知ることで市への愛着を持ってもらうことで郷土愛が醸成されることが期待できます。
陣屋堀築堤、地図 (別ウィンドウ・PDFファイル・2.85MB)
新座市立歴史民俗資料館
(電話 048-481-0177)