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心臓病について
狭心症・心筋梗塞・大動脈解離
狭心症・心筋梗塞は、心臓のまわりを通り心臓の筋肉(心筋)に栄養を届けている血管(冠動脈)が動脈硬化などの原因で狭くなったり、詰まったりして、心筋に栄養が行かなくなることで起こる病気です。大動脈解離は、身体の中の一番大きな血管(大動脈)が裂けてしまう病気です。前触れもなく、「突然」胸や背中に強い痛みが起こります。
◆症状
「突然」「激しい」症状が出たら我慢せずに早めに医療機関を受診しましょう。
・腕、肩、歯、あごの痛み
・胸が焼ける症状
・突然の胸の痛み
・胸が押さえつけられる、締め付けられるような感じ
心臓弁膜症
心臓にある弁に何らかの病的な障害が起き、本来の役割を果たせなくなった状態を「心臓弁膜症」といいます。大まかに次の2つのタイプがあります。
・狭窄症:弁が固くなり、その開閉が悪くなることで、血液の通り道が狭くなり、血液の流れが妨げられる状態です。
・閉鎖不全症:腱索(弁と心筋をつなぐ組織)の断裂や弁輪(弁の根本)の拡張などにより、弁の閉じ方が悪くなり、血液が逆流してしまう状態です。
◆症状
多くの症例はゆっくりと進行し、息切れ、胸の圧迫感や痛み、疲労感、ふらつき、めまい、失神および運動困難などが出現します。ただ、心臓は何とかこの危機を乗り越えるために、心臓を肥大させたり、拡張させたりして、心機能を何とか維持しようとするため、症状が出ないことが多く、実際症状が出てきた時は既に重症弁膜症に陥っていることが多いことも特徴です。
予防のために実践できる6カ条
1 血圧管理、基礎疾患はきちんと治療
2 塩分の適正量の摂取、1日6g未満
3 禁煙
4 お酒はほどほどに ビールなら500ml、日本酒なら1合程度
5 適度な運動
6 十分な休養・睡眠