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平林寺境内林再生事業の概要

ページID:0174162 更新日:2026年4月25日更新 印刷ページ表示

雑木林の再生に取り組んでいます

 平林寺境内林は、本市唯一の国指定文化財として昭和43年5月28日に天然記念物に指定されました(昭和51年5月12日に睡足軒の森が追加指定)。今も首都近郊随一の規模で存在し、かつての武蔵野の雑木林の面影を残しています。しかしながら、指定から約50年以上が経過し、樹木の高木・老木化や林床植生の貧化、景観の変化が起こっていました。
 そこで、かつての武蔵野の雑木林の景観を取り戻し、この貴重な財産を次世代へ確実に継承するため、平成26年度から雑木林の再生に着手しました。落葉広葉樹林全体の伐採を一巡させ、かつての若く・明るい雑木林に戻すことを目標としています。途中、新型コロナウイルス感染症の流行や「ナラ枯れ」被害の拡大による枯損木の大発生もあり、計画の一部変更を余儀なくされましたが、各事業地における樹木は順調に成長しております。
 樹木の伐採などにより一時的な景観の変化も生じますが、文化財保護のため、皆様のご理解とご協力をお願いします。
 再生の進む雑木林 
 平成26年度伐採事業地(令和8年4月8日撮影)

再生事業の概要

 平成26年度から30年まで実施した再生事業の概要は下表のとおりです。各事業の経過については、右端の「詳細ページ」でご覧いただけます。

事業概要の一覧表
年度 事業場所 事業内容 事業地ごとの経過
平成26
(2014)
業平塚北側一帯
(約1.6ヘクタール)

平成26年12月から平成27年2月頃まで伐採し、年3回程度の草刈り・ツル切りを継続。
伐採による萌芽更新と傘伐による天然下種更新を図り、苗木の補植を組み合わせた手法による再生。

詳細ページ
平成27
(2015)
こもれび通り沿いの一画
(約1.4ヘクタール)

平成28年1月から3月頃まで伐採し、年3回程度の草刈り・ツル切りを継続。
伐採による萌芽更新と傘伐(*)による天然下種更新を図り、苗木の補植を組み合わせた手法による再生。
事業地の周囲に管理用道路の開設。

詳細ページ
平成28
(2016)
クマザサ帯平坦部南
(約0.9ヘクタール)

平成28年12月から平成29年1月頃まで伐採し、年3回程度の草刈り・ツル切りを継続。
伐採による萌芽更新と傘伐(*)による天然下種更新を図り、苗木の補植を組み合わせた手法による再生。
事業地の周囲に管理用道路の開設。

詳細ページ
平成29
(2017)
クマザサ帯平坦部北・民家隣接部の一画
(約0.8ヘクタール)

平成29年12月から平成30年2月頃まで伐採し、年3回程度の草刈り・ツル切りを継続。
伐採による萌芽更新と実生幼木の育成、苗木の補植を組み合わせた手法による再生。
事業地の周囲に管理用道路の開設。

詳細ページ

平成30
(2018)

クマザサ帯谷部
(約0.5ヘクタール)

平成30年12月から平成31年2月頃まで伐採し、年3回程度の草刈り・ツル切りを継続。
伐採による萌芽更新と実生幼木の育成、苗木の補植を組み合わせた手法による再生。
事業地の周囲に管理用道路の開設。

詳細ページ

 平林寺境内林‗再生事業範囲 (別ウィンドウ・PDFファイル・782KB)

平林寺境内林の現状と本来あるべき姿

 平林寺境内林は、約6割をコナラ・クヌギなどで構成する落葉広葉樹林が占めています。平林寺境内林を始めとする武蔵野の雑木林は、かつては農業の営みとともに農用林として維持管理され、落葉を集めて堆肥が作られていました。また、薪炭林として剪定・伐採が行われ、薪や炭として利用されていました。しかし、生活様式の変化により各地の雑木林は放置されるようになり、そのほとんどが宅地開発等で姿を消しました。残された雑木林も、樹木の高木化やササ類の繁茂などが進行しており、本来の姿を失っています。
 雑木林は定期的に伐採することで生まれ変わり、若く・明るい林を保つことができます。そこには特有の生態系が営まれ、生物多様性や武蔵野の雑木林としての景観も保たれていくのです。

昭和40年の平林寺境内林(平林禅寺パンフレットより) 昭和40年の平林寺境内林(平林禅寺パンフレットより)

ご注意とお願い

 ご見学は散策路から行い、事業地内には立ち入らないようにお願いいたします。また、散策可能な範囲は、所有者の指示に従ってください。

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国指定天然記念物「平林寺境内林」