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第77回教育懇談会の概要

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年7月25日更新

日時

令和元年7月24日(水曜日) 午後1時30分から午後3時まで

会場

中央公民館 講義室

参加者

14名

懇談会座長

金子教育長

出席委員

金子教育長、鈴木教育長職務代理者、小泉委員、脇田委員、宮瀧委員

司会進行

城間教育総務課主任

担当部課長

渡辺教育総務部長、金子教育総務部副部長兼生涯学習スポーツ課長、鳥之海教育総務課長、新井中央公民館長、上原中央図書館長

梅田学校教育部長、大井学校教育部副部長兼教育支援課長、鶴田学務課長、丹代教育相談センター室長

事務局

森山教育総務課副課長兼管理係長、戸川教育総務課総務係長

1 教育委員会教育長あいさつ

 本日は、大変御多忙の中、御参会いただき感謝申し上げる。日照不足による食材費の高騰等があったが、1学期の給食も最後まで無事に行うことができた。限られた時間ではあるが、忌憚のない意見、要望、提言を出していただきたい。

2 新座市の教育についての説明(教育長)

 小学校は来年度から、中学校は再来年度から、高校はその翌年度から3年計画で学習指導要領が改訂され、順次新しい教育課程による教育改革が進むことになる。それに伴い、様々な改革が必要となるが、その一つとして、道徳の教科が特別な教科となり、これまで市で購入していた副読本にかわり、教科書が配布されることになる。

 また、英語についても、外国語活動として小学校3年生から導入されることになり、これまで使用していた、文科省配布の「レッツトライ」という副読本にかわり、教科書が配布されることとなる。新座市においても、小学校の英会話教育をどう進めていくか懸案事項である。平成16年度から埼玉県の3市(戸田市・狭山市・新座市)で、特別な許可をいただき、英会話教育を進めてきた。新座市では、小学校1年生から英会話教育を始めてきたところである。これにより、小学校からでも英語教育が可能であるということが分かり、全国に展開することとなった。今後、小学校3~6年生については英会話が授業時間に組み込まれるが、小学校1~2年生については、授業時間に組み込まれないため、今後どう時間を確保するかについて苦慮しているところである。これまでの取組を無にしないよう、1~2年生についても、英語の時間の確保を進めていきたいと考えている。学習指導要領の大きな変更点として、これまでのように教員が知識伝授を中心に行う授業のあり方から、子どもが主体的な学び、授業から発展して図書館やインターネットで調べる力等を育てることが改定のねらいである。教員からの一方的な知識伝授だけでなく、子ども同士又は教員と子どもが主体的、対話的に深い学びを実現しようとするもので、インターネットや図書館等、世の中の仕組みを上手く利用し、自身の力を確かなものにしていける積極的な子どもを育てることを目指すものである。20~30年後の社会で通用する、積極的・主体的な力が大切であるということを根底に置いた改革である。授業のあり方も今後変化し、グループで考えを出し合い、考えを深めたり、既存の知識を使って数式を解いたり等、知識伝授中心の授業から新しい教育の方向に舵が取られた。このような方向性を中学校・高等学校にも広げていこうというものである。10年後、20年後に、大きな変化が想定される社会で生きていく子どもたちを育てていかなくてはいけないという危機感がある中で、教育が変化していくこととなる。それに則り、新しい教科書を第6採択地区協議会で、志木市と協議し選考しているところだが、概ね決定した状況である。

 施設設備については、平成23年度に全校エアコンを整備したが、7年経過し、メンテナンスに移行している。効率のよい初期の状態に戻すには、全校で3千万円程必要になるが、予算化し順次清掃作業を進めているところである。今年度中に全校の普通教室において、来年度は特別教室において清掃を行う予定である。その他、大阪府高槻市で、地震によりブロック塀が倒れ1名の児童が亡くなる事故が発生したが、そのような事故が起きないよう、点検をし改築作業を進めているところである。総額で2億2千万円程予算化し順次工事を進めている。用壁という、土砂が流れないように土留めになっているブロック塀があるが、現在の建築基準法に違反する構造なため、全てコンクリートに差し替えている。また、屋上防水や給食室の増改築等を進めているが、財政が厳しいため、大規模改修の予定がなかなか立たない状況である。本日は、新座中学校と第三中学校区の保護者にお集まりいただいているが、第三中学校については改修が終わっていないため、なるべく早く改修したいと考えている。また、第三中学校区の小学校3校(栄小学校・四小学校・池田小学校)についても、計画的に進めていきたいと考えている。教育委員会としては、財政部とよく協議して、予算を獲得し、子どもたちの教育環境整備に力をそそいでいきたい。

 皆様からの御要望がありましたらこの場でお聞きして、予算化の方向で進めていきたいと考えているので、本日は忌憚のない御意見を出していただきたい。

3 懇談会の概要

市民

 給食関係で、平成30年12月27日に急遽開催された学校給食連絡協議会に、PTA会長が召集され、給食費の値上げについての話が出た。10月に消費増税が予定されていること、5%から8%への消費増税の際に給食費の値上げを見送ったこと、牛乳や野菜の物価上昇、栄養価と食の安全性の維持等を考えると、現在の給食費の価格では限界とのことで、1食あたり50円増額すると会議で決まったと記憶している。各学校でほうれん草をもやしに変更する等、創意工夫をしているが限界とのことで、校長会や教頭会においても値上げの要望が出ていると聞いた。入学した年度によって、給食の質が異なるのは望ましくなく、必要なものは値上げしてでも提供するべきと考えている。どのような経緯で値上げを見送ったか、軽減税率で直接コストへの影響はないとはいえ、輸送費等を考えるとコストが上がることが想定されるが、10月以降どう対応するのか、給食の質を落とさないための方策は考えているのか、次年度の値上げは検討しているのか聞きたい。また、給食室の設備について、第三中学校には窯が5つしかないが、800食作るにはもう1つ釜が欲しいと聞いた。設備の改修を含めて伺いたい。

教育長

 現在、光熱費、施設設備及び調理業務については市で負担しており、1校につき、年間2千万円前後かかっている。保護者には食材費のみ負担いただいている状況である。

学校教育部長

 学校給食連絡協議会に出席いただき感謝申し上げる。教育委員会も値上げを検討し、学校から悲鳴を聞いているのも事実である。値上げに向けて、保護者の皆様からのご意見をいただき、強い後押しをいただいていたところだが、保護者に負担いただいている材料費については、何割かについては就学援助という形で給食費を代わりに市で負担していることもあり、最終的には市長部局と調整をしたところである。その段階で、消費増税になる中、更に市民に負担を強いるのはいかがなものかという話も出た。本市の給食費の価格は県内においては、決して高くも安くもない状況である。11年前に給食費を値上げさせていただき、その後は、消費税が上がっても据え置いている状況であり、県内でほぼ同じレベルの金額となっている。このようなことを含めて、引き続き検討をさせていただくと案内し、今年度も検討しているところである。工夫については、限られた予算で行うため、チラシにも記載したが、出来る限りその時期で安価で量が摂れるものやカロリー計算をして変更できるものは変更し、しのいでいるところである。釜については、1釜設置するにもスペースが必要となる。食数によって調理員の人数が決まるので、調理員の動線等を考慮し、最大限釜を入れていると考えられる。改修については、4校が民間委託を実施していないので、委託に向けて新座小の調理室を設計中である。順次進めているので、御理解いただきたい。

教育長

 中学校においては、スチームコンベクションを設置し、焼き物が可能になり、メニューの幅が広がった。給食費の値上げは大変影響が大きいため、内部努力をしていこうということとなった。学校教育部長からも説明があったとおり、県内において本市の給食費の価格は中間的な位置にある。努力を続け、今年度も給食費の妥当な金額について、皆様の意見をお聞きし、検討を続けていく。デフレの影響により、物価上昇の影響はそれほどなかったが、今後税率が上がりインフレ傾向となり、物価が上昇した際は、値上げをせざるをえないかもしれない。今後も協議会を組織して、皆様や栄養士、学校の意見を聞きながら決めていければと考えている。

市民

 県内においては中間的な金額とのことだが、新座市は自校式のため、朝霞市等のセンター方式に比べるとコストが多少高いのはやむを得ないということを前提に、学校給食連絡協議会が開催されたと受け止めている。学校からも悲鳴が上がっているのは確かなので、可能であれば来年度予算に盛り込むよう働きかけをお願いしたい。

教育長

 意向を反映できるように、今後も検討を続けていく。

市民

 ⑴ 教育改革に伴い、教科書がますます重くなることが想定される。昨年の教育懇談会において、小学校でも置き勉を検討し  て欲しいという話があり、校長会で提案し各校の実情を把握した上で検討するとの回答だったと聞いたが、その後どうなったか。

 ⑵ 池田小学校にはまだココフレンドが入っていないが、来年度実施は決定か。また、保護者への案内はいつ頃か。

 ⑶ 池田小学校は、学童が校外にあるが、来年度移転は決定か。また、校庭の山桜を撤去した跡に、学童の建設を予定しているのか、学童の規模が分かれば教えてほしい。

 ⑷ 以前池田小学校のプールの授業において、校庭で児童が水着で体操をしているのを見かけた。高学年もいたように見受けられ、近隣に住宅もあるため、タオルを巻く等対策するよう指導して欲しい。もし、複数学年合同のため体操場所が確保できないことが理由であれば、プールの改修の際に、体操するスペースを考えて欲しい。

教育長

 学童は教育委員会の管轄ではないが、建設を進めているところであり、プールの奥の校庭隅に建設する予定となっており、山桜を伐採する予定はない。一番影響の少ない場所に建設する予定である。学童の規模については、狭隘化しているため、現在より規模が大きくなると考えられる。

学校教育部副部長兼教育支援課長

 昨年度の教育懇談会や議会においても同様の質問が上がった。小学生が6kg位のランドセルを背負っているとのデータもあったため、校長会等で、負担軽減の観点から健康について配慮するよう、教育長から直に働きかけているところである。ただし、教育委員会が具体的にこれを置いて帰ってよい等の指示はできないため、学校裁量となっている。学校によっては、授業時数が少ない教科(社会、理科、家庭科、道徳等)の教科書等を、班ごとのケースに収めているところもある。中学校については、ロッカー内の鞄の横に教科書を置いたり、各自の判断で宿題で使用するものは持って帰る等、学校ごとに配慮をしている。一方で、家庭学習をさせたい等、保護者の意向に沿わないこともあると想定されるので、学年学級ごとの実態に応じた対応になっているものと思われる。体育着や歯ブラシセット等は衛生面を考えて持ち帰る等、柔軟かつ適正に対応しているところである。市政要望があった場合には、教育委員会としては、学校ごと適性に対応するよう、その都度学校に働きかけている。

教育長

 教育委員会が朝学校に赴き、児童のランドセルを計り、統計を取ったことがあるが、結構な重さだった。長距離を歩いて通学すると健康上、骨の発育に影響が出ると思われるので、極力必要なもののみ持ち帰り、不要なものは持って帰らないよう、校長会で指示をしている。ただし、置く場所が限られていることや、家庭学習も大事なので、毎日使用しない図工、習字セットや資料類等については学校に置けるよう指示している。

教育総務部副部長兼生涯学習スポーツ課長

 小学校17校中13校においてココフレンドを開設しているが、残りの4校(片山小学校・野火止小学校・池田小学校・陣屋小学校)については、来年度中に立ち上げたいと考えている。これまで開設できていなかった理由の一つは、余裕教室がなく活動場所がなかったことである。また、池田小学校については学校と学童との距離がある関係で、責任分担の話があったが、今後学童が敷地内になることから解消されたため、開設を進めていきたい。財政上の問題もあり、4校全てで実施できるか、今後つめていくところだが、スケジュール的には、実際の活動開始は来年5月末頃スタートを考えている。余裕教室がないところも、学校の協力をいただき、特別教室等を含めてやりくりしながら実施していきたい。教育委員会としては来年度4校全てで実施したいと考えている。来年2月から3月頃準備委員会の開催を予定しており、学校や地域の皆様の御理解をいただきながら進めていきたい。学校のエアコン、椅子や机等の整備のため、来年度予算を確保し、5月頃開始と考えているところである。また、現在夏休み実施を全校で実施できていないので、可能であれば全校で実施できればと考えている。

教育長

 プールの準備運動については、通常プールサイドで行っているものと思われるため、教育委員会で学校に確認し指導する。

市民

 ⑴ 今年度から栄養士から栄養教諭の先生に変わった。一生懸命指導してくれており、ほっとしている。学校保健会において、保護者への食育として、朝ご飯の重要性の話をしてくださる等、栄養教諭の熱い思いが伝わってきた。最近は、レトルトを使用することも多いと思われるが、本当に必要なものを子どもに伝えられる保護者を増やしていくためにも、そのような栄養教諭を増やして欲しい。

 ⑵ 不登校の子どもが多く、登校できない期間は充電期間として、学校で見守ってくれることはありがたいが、復帰した際に、勉強が遅れてしまい高校進学が厳しくなり、勉強をもっとしておきたいというのが子どもの思いである。また、登校はしているが、勉強について行けず、教室に入りづらくなったという話も聞く。

 ⑶ 医学が発達した分、発達障害との診断を受けた子どもが増えている状況である。そのような子どもたちのバックアップしてもらえる体制があるとよい。さわやか相談室で勉強できる環境を整えていると聞くが、教室の進捗状況が分からないため、連携が取れるようになったらよいと考えている。働き方改革で教員は多忙なため、違う形で予算を取り加配をしたり、教育相談室等との連携でもよいので、学校に復帰した時に子どもが傷つかないよう、予算計上をお願いしたい。

教育長

 県費の栄養職員は、児童生徒数に応じて配置数が決まり、新座市では全校栄養職員を配置しているが、不足する部分については市の予算で配置している状況である。栄養士と栄養教諭の違いは、1人で授業が可能かどうかである。教育委員会としても、全校に栄養教諭を配置すべきと考えているが、県の予算も厳しいため全校には配置されていない状況である。栄養士も栄養教諭の資格を取得することができるため、促しているところである。

教育相談センター室長

 不登校児童生徒が増えている状況であり、平成30年度は、小学校68人、中学校142人と、非常に多くの児童生徒が不登校の状態にいる。不登校を問題行動としてではなく、子どもがエネルギーを補う時間として捉え、見守ることが学校としても大事であると考えており、家庭においても焦らず見守っていただきたい。不登校の理由を確認したところ、学習も大きな理由となってきている。人間関係や遊び傾向、無気力、不安傾向等の中で、不安と無気力が大きな課題となっている。不安の一つとして学力の低下がある。学習について行けない場合には、さわやか相談室での学習や、学校の努力として担任が顔を出したり、生徒指導だけでなく教育相談も職員の中に位置づけて情報共有し、各教科の教諭が課題を持ってくる等取組を進めているところである。

 また、学校に来られない児童生徒については、適応指導教室で学習の機会を確保する取組を進めている。ふれあいルームでの学習ができない場合は、家庭で学習できる「パルステップ」を勧めている。パソコンやタブレットが必要だが、環境を整えた上でIDを取得して相談室のスタッフが進度を確認しながら進めているところである。ただし、学習の機会を保障しようとしても、通学している児童生徒と差が出てしまうことは否めない。教育委員会としても不登校を大きな問題として捉え、年度当初の校長会や教頭会で30%減らすことを目標として、取り組んでいるところである。数のカウントを変えるだけでなく、学校全体の雰囲気を変えたり、教員の姿勢を変えたり等につながっていくことである。学校現場もカウンセリングの必要性を重視しており、新座市では、埼玉県が実施するカウンセリングの研修会への参加希望が多く、他市の枠を使って新座市の職員が受講している状況である。現場の前向きな姿勢が見られるので、今後も見守っていただきたい。

教育長

 現在は、全校に特別支援学級がない状況である。学区外に通っている児童生徒もいるが、全校に設置できるよう進めているところである。パルステップについては、インターネット環境が必要だが、Wi-Fiがあればどこでも可能であり、進路にあった学習が出来る環境を整えているところである。東京大学と提携して無償で実施しているが、2年目になるため、来年は有料になる可能性がある。IDを取得すれば学習できるので、今後更に拡大していきたいと考えている。教育委員会として、不登校の児童生徒とどのようにか関わるかは大きな問題である。学校に30%削減の数値目標を伝えるだけではなく、夏休み中の7月と8月に保護者向けの懇談会を2回開催する。直接保護者と教育委員会でお話を伺い解決策を探りたいと考えている。いじめや家庭問題等様々な要因があると思われるが、多くの保護者に参加いただけるとのことなので、実状を伺い解決に向けて考えていきたい。

委員

 栄養教諭が配置されて、具体的に良かった点を聞かせてほしい。

市民

 子どもに対する栄養指導を直接行っているだけでなく、PTAの理事会で、保護者向けに朝ご飯についての講演を行っていただく予定となっている。また、給食だよりに中学校ならではのスポーツをする際の水分補給の方法等について掲載していただいており、大学で学んだ内容を生かしていると感じる。

委員

 栄養教諭がいない学校にも情報提供できるとよいと思う。今後の参考にする。

学校教育部長

 県費の栄養職員の配置については、市内に550人以上の学校が何校あるか、それ以外の学校が何校あるかによって、市への栄養職員の配置人数が決まる。このため、小人数の学校でも栄養教諭が配置されていたり、大人数の学校でも市費の栄養士が配置されているということもある。また、調理業務委託に関しては、1人栄養士を配置するということで制度を進めてきているという絡みもある。平成25年から、食育や食物アレルギーが重要になってきており、2校で1人配置だった学校にも、市費で栄養職員を配置しているところである。県費栄養職員14名のうち8名が栄養教諭となっている。年間70時間を目安に授業を実施しなくてはならないので、積極的に子どもたちに関わり授業に参加している。通常の栄養職員については、そのような時間がないこともあるのでその点はご留意いただきたい。栄養職員は、積極的に集まり情報交換もしているため、こちらからも積極的に声をかけていきたい。

市民

 大阪市で携帯電話を学校に持参してよいとの話があったが、新座市はどうか。

学校教育部副部長兼教育支援課長

 平成31年1月に文部科学省の通知があったことを受け、大阪市で携帯電話持参を認めたところだが、学校現場としては、携帯電話の所有者は保護者であり、プライバシーの関係で学校では管理ができないため、様々な体制整備が必要と考えている。子どもの使用方法は様々なものが想定されるので、教育支援課としては、そこまでの整備ができていないと考えている。携帯電話を持参した児童が、授業の写真を携帯電話で撮影し、インターネットに載せてしまったというケースもあった。学校で、非常時のみの使用とする等の取り決めができればよいが、現在は体制整備が難しいと考えている。

教育長

 携帯電話を持たせることについては、どう考えているか。

市民

 中学校の部活動は時期によって帰宅時間が異なることもあり、通常より帰りが遅くなった際に心配になる。片山小学校において、子どもが学校から出た時に保護者に通知が届くシステムが導入されたとのことだが、改めて費用がかかるのであれば、携帯電話を持たせればよいのではないかと考えている。

教育長

 片山小学校で、子どもが学校から出た時に保護者に通知が届くシステムが導入され、設置は無料だが、登録は保護者負担となり、追加料金を支払うと居場所が分かるシステムとなっている。登録するかは保護者の自由となっており、学校として積極的に進めていってもよいと考えている。携帯電話は紛失等の事故が起こったり、写真をインターネットに掲載してしまったり等様々な問題が生じると想定されるため、子どもたちの自覚が出てこないと難しい。新座市の小中学校では携帯電話の所持率が高い。フィルタリングをすると有害サイトを閲覧できないようになるため推奨する。携帯電話は、情報入手においては強力なツールなので、メリットデメリットを見て考える必要がある。社会が変化していくため、10年以上経過しないと結論は出ないのではないかと考えている。携帯電話の紛失等が学校の責任となることも考えられるため、消極的にならざるを得ないのが現状である。今しばらく様子を見たい。

市民

 夏休みに統計グラフを作るために児童が、小学校2年生を対象に、学校で好きな教科と嫌いな教科は何かというアンケートをしたが、好きな教科の1位が図工、2位が体育であり、国語はいなかった。嫌いな教科の中で、英語が挙がっており、理由として、聞き取りができないという児童や、発言が恥ずかしいといった児童もいた。来年度、小学校3年生から英語の授業が始まるので頑張ってほしい。

委員

 英語は大切な教科であるため、やりがいがあり、楽しい授業を作らなくてはいけないと感じる。

学校教育部副部長兼教育支援課長

 小学校低学年は基礎を固めることが重要となり、書き取りや計算等多くの宿題が出ているのではないかと思う。そのような観点から自由に行える図工や体育が好きな児童が多い結果になったのではないかと思われる。ただし、子どもの気持ちに迎合し過ぎて、基礎が身につかないことも問題となる。苦手な子どもが多いけれども、教員が漢字や算数の基礎について、こつこつと指導しているとプラスに捉えることもできる。宿題等については、3年後、5年後自分の力になると励ましていただければと思う。英会話についても、今後情報収集をしていきたい。

市民

 学習指導要領の改訂により、教員が一方的に知識を伝授する授業から、子どもが主体的、対話的に、深い学びができる授業に変化するとのことだが、教員の難易度が上がるものと思われる。若い教員も多いため、教員のスキルが追いつくのか疑問に思っている。どのような対策を考えているか聞きたい。

学校教育部長

 学習指導要領の改訂は大きな改革であるが、改訂後も、ただ子どもたちが動いていればよいというのではなく、一人ひとりが真に目的を持ち行動し、意見を出し合うというものでないと意味がない。本市では、毎年全校に訪問し、授業改善の柱は何かについて、話し合いの機会を持っている。また、中学校を中心に、授業力向上セミナーを年1回、国語と数学を隔年で実施し、子どもたちに必要な学習方法は何か、必要な視点は何かについて確認し合っている。アクティブラーニングは方策であって目的ではないので、本当に子どもたちに身につけさせたい力は何か、その力を身につけさせるためにより効果的な手立ては何かについて考え、進めているところである。今後も最善策を探っていきたい。

教育長

 学習指導要領の改訂により、算数や数学について、ただ公式を授けるのではなく、持っている知識を駆使して問題を解くような試行錯誤を仕組む等、子どもたちの探求心を高めていく授業が展開されたり、年表をどんな時代背景があったのか等を感じながら認識していったり等、授業が変化していくものと思われる。

委員

 主体的、対話的、深い学びを子どもたちに一朝一夕に身につけさせるのは難しく、時間がかかることだが、家庭と学校で盛り立てていくことが必要である。子どもたちがきっかけをもった際に後押しをする等、時間がかかる道のりだと思う。近年、学業の得意不得意にかかわらず受身の学生が多いと感じる。勉強が苦手な学生の底上げという話はよく上がるが、やる気のある優秀な学生についても自身で何をすればよいか分からないという状況がある。一手間かけて、学校や家庭で背中を押していく必要がある。

教育長

 10年前、中学生の引率でフィンランドを訪問した際、学校は大変自由だが、授業中に子どもは大変集中していた。教員がパソコンの内容を映し出し、疑問や考えを述べるという授業であり、ほとんど全ての児童が手を上げていた。日本の授業では見られない光景だった。今後、積極的に学びに向かう子どもをどう教育していくかは、日本の大きな課題であり、この教育改革は大変重要である。そのためには、子どもを的確に評価し、良いところを認めていくことが大切である。日本の子どもは褒められないため、自己肯定感が低いことが、積極的になれない要因になっている。叱ることが教育という風潮があると思うが、子どもたちを認める仕組みをつくらないと主体的な子どもは育たないと考える。

市民

 英語教育が盛んに行われているとのことだが、日本語の語彙が少ないと、英語の学習もできないと思われる。近年子どもの語彙が減っていたり、パソコンの使用等により漢字が書けなかったり等の話を聞くので、国語にも力を入れてほしい。

教育長

 日本語の表現力の幅は広いため、その豊かさをしっかり学ばせていきたいと考える。

委員

 大学の学生も語彙が少ないという話をよく聞く。英文を作るには、単語を覚えるだけでなく、日本語の知識が必要である。語彙を増やすためには読書が有効なため、子どもたちの読書を勧める等、学校で語彙を増やすようお願いしたい。 

4 教育委員の感想

委員

 長時間にわたり、協力いただき感謝申し上げる。毎回教育懇談会では皆様の生の声を聞くことができ、大変重要な場と考えている。時間の関係等もあり発言できなかったことがあれば、改めて教育委員会に伝えていただきたい。夏休みになるが、子どもと過ごす時間は限られているので、ぜひ貴重な時間を使い、思い出が残る夏休みにしてほしい。

委員

 好きな教科についての話が出たが、ぜひ先生方には楽しい授業を行っていただきたい。また、本日は不登校や発達障害についての話が出た。これまで施設関係の話がが多かったため、本来あってはならない問題ではあるが、大変嬉しく思う。また、新聞の声の欄に、小中学生の投稿がよく掲載されている。子どもがはっきりと意見を述べており感心する。その反面、自分の気持ちを表現できない子どもの方が多いと思う。夏休みを使い、子どもの心の声に耳を傾けて過ごしていただきたい。

委員

 子どもが成長すると、一緒に過ごす機会が減っていく。思い出づくり等と言わなくても、どこかに出掛けたことを子どもは覚えていると思うので、子どもと過ごす時間を大切にしてほしい。また、お盆でお墓参り等をする際は、ぜひ御先祖や家のルーツ等について話し合う時間としてほしい。本日は大変勉強になった。

5 委員あいさつ

 本日は大変お忙しい中御参会いただき感謝申し上げる。来年はオリンピック開催ということで、様々な社会実験をしているようだが、時代の変化を感じる。本日は大変参考になる意見を沢山いただくことができた。本市の課題でもある、不登校児童生徒にどう対応していくかについて、「子どもが復帰した時に傷つかないようにする。」という言葉に納得し、身が引き締まる思いがした。頑張った子どもに辛い思いをさせないように、今後しっかり取り組んでいく必要があると考える。学習指導要領の改訂となるに当たり、指導する教員のスキルの問題は、非常に重要な問題である。教員が、新しい教育に何が必要かを認識し、実践していかなければ、これまでの経験だけでは対応ができない。教員の研修等、新しい教育が成功するよう導いていかないといけない。その他にも大変貴重なご意見をたくさんいただいたので、教育行政に反映させていければと思う。