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令和7年1月29日(水曜日)午前9時30分~11時
大和田公民館 研修室
6名
金子教育長
鈴木教育長職務代理者、宮瀧委員、森家委員
野口教育総務課主事
齋藤教育総務部長、金子教育総務部副部長兼生涯学習スポーツ課長、森山教育総務課長、工藤中央公民館長、山崎中央図書館長、川端歴史民俗資料館長
杉原学校教育部長、河村学校教育部副部長兼学務課長、山崎教育支援課長、小俣教育相談センター室長
戸川教育総務課副課長兼総務係長
本日は御多用のところ、御参加いただき感謝申し上げる。この懇談会は皆様の声を教育行政に反映するという観点に立って、それぞれの中学校区ごとに年3回開催している。本日は第二中学校区及び第四中学校区を中心に開催する。皆様の教育に関する御意見を伺い、学校教育や社会教育に反映していきたい。教育関係に関して忌憚のない意見、要望、提言を出していただきたい。
教育委員会には、教育総務部と学校教育部がある。教育総務部では、学校の施設設備の管理、工事や生涯学習として公民館等外部の教育施設の管理運営を行っている。学校教育部では、教育相談や子どもの指導、学籍等の業務を行っている。
現在、教育環境の整備については、第二中学校の長寿命化工事を進めているところである。これまで様々な学校で行ってきた大規模改修工事とは全く質の異なった工事であり、施設そのものを長く使えるように長寿命化を行う工事である。大規模改修工事は表面の塗装等が主であったが、長寿命化工事では電気の配線や照明、排水管、水道管、受水槽等を新しくするため、費用が大規模改修工事の3倍から4倍程度となる。第二中学校においては予算が26億程度であったが、物価高騰の影響で28億程度になる予定である。工事期間は3年であり、来年度で終了予定である。来年度は第四小学校と池田小学校でも同様の工事を行い、他の工事として体育館にエアコンを導入する工事を新座市内の9校に行う。この工事で新座市内全小中学校の体育館にエアコン設備が導入されることなる。夏の暑いときや冬の寒いときも快適に利用できるようになる。大和田小学校の校舎は新しくなったが、体育館が古く狭いため、入学式や卒業式に支障をきたしている。快適に利用できる広く新しい体育館に建て替えるために、来年度から実施設計に入る予定である。また、教室のエアコンを早期に導入したため、初期に導入した学校では14年ほど経過しており、最初に導入した学校の効率が悪くなっているため、入れ替えをおこなった。
学校の校務システムにも予算を掛けており、先生方の持っているパソコンや授業で使う教室用のパソコンのシステムを全面的に入れ替えている。ゼロトラストネットワークを導入しており、全ての情報をUSBやパソコン上に残さず、クラウド上に全て収納することができるシステムであり安全性が非常に高いシステムになっている。5年で18億ほど費用が掛かる。生成AIの導入も図っており、これらも活用しようと考えている。校務を進める上においてはデジタル化がさらに進んでいくことと思う。少しずつ教育環境を整備しているところである。
生涯学習スポーツ課では、ぱわーあっぷクラブや子どもの放課後居場所づくり事業を今後も進めていく。常時留守になる子どもは、放課後児童保育室で預かってもらうことになっているが、授業のある日で親がたまたま留守になる等のそれ以外の子どもはココフレンドを充実していくところである。また、大学との連携を進めており、市民大学や大学自体が公開講座を進めている。歴史民俗資料館や公民館、図書館も学習の場として活用いただければと思う。
公民館は、栄公民館を新しくリニューアルするということで設計を進めているところである。福祉の里の前にある公民館であるが、全面的にリニューアルをするということになっている。
学校教育部の教育支援課では、子どもたちの学力向上に向けて様々な授業改革を進めているところである。新座の子どもたちも年々学力が向上しており、伸びの率においては県の平均を上回っている。ただ、新座の学校は学校間格差がかなりある。現状を踏まえて、今後の学力の上昇を進めているところである。
不登校の子どもが全国で34万人を超えるような状況であり、新座も同じような状況が出てきている。学校に行けなくなってしまった子どもたちをどのようにフォローしていくかを現在模索している。十文字学園女子大学の協力を仰ぎ、適応指導教室を開講し、学校にいけない子どもが学校の代わりとして通うことが可能になった。また、学校には登校できるが、教室には足が向かない子どもがいるため、フォローする教室を作ろうと各学校と協議している。子どもたちが健全に成長していけるような教育環境を作っていきたいと思っており、市民の方々がいつでも学べるような生涯学習の環境整備をしていきたいと考えているため、皆さんの意見を頂戴して、より良い教育環境を作っていきたいと考えているため、よろしくお願いする。
先日、部活動が令和8年度から地域に移行するという説明会に参加した。説明会以前も噂として聞いており、部活動がこれまで通りではなくなり、どのような形になっていくかが不安である。保護者の間では、バスでどこかに行かないといけない等の憶測が飛び交っている。学校から帰宅後にどこかに行く形であると大変であり、時間やお金、手間がかかるため、学校に指導者を呼ぶ形がシンプルで行いやすいと考えている。子どもとしては部活動をとても楽しみにしており、親としては将来的な体力をつける時期と考えているため、子どもたちに負担がなく、シンプルな方法で続けやすい方法にしてほしい。
食に携わる仕事をしているため、子どもの食にとても興味がある。市議会の中継の中で、昨年度から有機米を取り入れていると聞いた。去年の11月には新座市で行われた食に関する上映会に参加して、その中で子どもの食を1日1回有機に変えるだけでデトックス効果があり、免疫力が上がり、風邪をひきにくくするという効果出ていると教えていただいた。物価が上がっており、家庭では有機米の用意が難しいため、学校給食で有機米が増えていけば良いと考えている。また、食育として子どもと一緒に畑の見学を行う機会があればと思う。
部活動の地域移行については国の方針であり、令和8年度までに地域移行をするという指示が出ていたが、12月10日に文科省の中間報告が示され、令和13年度までに行う形になり、ソフトランディングしていく方向が示された。新座市では複数校の方が効率的な部活は地域に移行する予定である。総合運動公園のグラウンドは日本陸上競技連盟の公認となったため、積極的に活用していきたい。運用自体は土日だけになってしまうと思うが、指導者にも生活があるため、整備を進めていきたいと思う。
私は部活動を2極化する必要があると考えている。将来のアスリートを育てる専門的な部活動と和やかな体力づくりを行う部活動の2つで、学校では後者を行うべきと考えているが、今は両者が混ざっている。全国大会や県大会等の大会に力を入れ始めたため、大会で勝つために朝夕や土日も練習する部活動になっていった。
新座市の部活動地域移行については、現在決まっているところまでは新座市のホームページに記載されている。新座市 地域展開等で検索していただければすぐに出てくる。令和8年度に向けて、来年度末は種目を絞って先行実施を行う予定である。
実施方法は部活動ごとに拠点校を決めて、そこに集まって行う予定である。拠点校までの移動方法については先行実施を見て、考えていく。指導者についても各学校に派遣できるように数を確保できれば良いと考えているが、指導に係る金額の増加が懸念される。できるだけ子どもたちの希望する種目に安全に参加できるようにしていきたいと思う。随時ホームページを更新するので確認していただきたい。
新座市のホームページに動画が掲載されているが、国の方針が示される前の動画であるため留意していただきたい。非常に大きな過渡期を迎えており、全国大会や県大会に出場することが称賛される勝利至上主義的な考え方が、中学生のスポーツに本当に合っているのかと再度考える必要があり、国としても地域移行をすることとなったと考えられる。専門的な指導員が必要な数はいないため、環境の整備等を行って状況を見ながら地域移行を行っていきたい。
有機米について、有機食材を給食に導入することは賛成ではあるが、値段が1.8倍ほどかかる。加えて、主食の値上がりが著しく、米の値段が1.7倍ほどとなり、給食費を圧迫している。限られた給食費の中で常時取り入れていくことは難しいため、地元の農家になるべく低農薬で野菜を育ててもらっていて地産地消を行っている。
知り合いが酪農をしており、そこで出た有機肥料で育てた無農薬のお米を今年の秋に給食に提供してもらった。有機で育てた米は農薬を使用した米に比べて、黒い部分が混じるようになる。決して異物ではないが異物混入と感じる方もおり、導入が難しい部分もあるため、希望を取って来年度導入したいと考えている。有機米として認められるには3年間農薬を使っていない土地で育てる必要があり、土壌検査にも費用が掛かるため、農家の人にとってはとてもコストに合うものではない。検査を受けていない有機米は特別栽培米として学校に提供しているが、内容的には有機米と同じであるため、今後も検討していきたい。
部活動の全国大会や県大会はなくなっていくのか。
各大会の参加方法について、拠点校ごとやクラブチームごとの参加になるのか。
令和7年度から種目を絞って先行実施を行うとのことであったが、種目や費用を具体的に教えていただきたい。
大会については、自治体単位では決められるものではなく、中学校体育連盟が決めている。現在は、地域クラブから出場できる大会とそうでない大会があるが、今後は地域クラブの増加に伴い、地域クラブでの参加がしやすくなるような方向に進んでいくと思っており、その規定に合わせて出場するようになると思う。中学校体育連盟以外の大会にも出場は考えている。平日は学校で部活動を行い、休日は地域クラブで行う場合、学校単位と地域クラブ単位での両方で大会に出場することも想定される。中学校体育連盟の方針を受けながら合わせていきたいと思う。大会に勝つことを目的とする子どもたちと楽しく体を動かしたい子どもたちの両方の希望にできるだけ沿う形で、地域クラブを選べるような形になるといいと思っている。
費用の詳細は調整中であり、詳細が決まり次第できるだけ早くお知らせしたいと思う。実際のスタートは来年度の当初からであると混乱が生じるため、来年度は通常通り部活動に所属することを想定している。体験会を春から夏にかけて実施し、地域クラブの様子を理解していただいて、夏や9月ごろから地域展開に参加できるような形で計画している。希望する子どもの数や実施できる種目が決まり次第、費用についても決定してくると思う。少なくとも先行実施の来年度の期間については、家庭の負担ができるだけ発生しないように国の助成金等を活用していきたいと考えている。
過渡的な状況の中で、国の方針も変わってきており、現状と合わないところが出てきている。中学生や高校生のうちは体を動かして基礎体力をしっかりつくることは大事なことで、学校の中で運動クラブを展開するということはいいことであると思う。部活動が少し過激になりすぎて、しっかりと部活動を行いたい人は土日に地域クラブに所属して行ってもらい、学校では和やかにスポーツを行う環境ができればいいと考えている。中学校の授業時数がとても多いため、余裕がなく、夜遅くまで練習する形になってしまうため、もう少しゆとりを作って、学校の時間内で部活動を行えればいいと思う。学習指導要領の改正によって授業時数を減らして、放課後の時間にスポーツの時間を設けて活動できればよいと思うが、新座市だけでは決められないため、今後の動向を見ながら進めていけたらと思う。
国の方針で令和8年度まででは難しいということで令和13年度までとなったとのことであったが、新座市としてはどのように展開していく予定か。
地域によって通学距離に差が生まれるため、持ち帰るものをなるべく少なくするように学校に指導している。必要なものを持ち帰り、さらにおいていけるようなものがないか学校に検討するように伝えていきたいと考えている。学校をまたいでの通学については、安全性を考え、必ず保護者の付き添いをお願いしている。けがのため一時的にバス等で通学を行う場合には、学校に相談していただければと思っている。自転車の通学は第六中学校の一部地域で行っており、他の学校でも検討しているが、自転車通学の大きなデメリットとして加害者になりうる点があるため、危険性を考慮して検討していきたいと思う。
必要でないものは置いていけるように指示していきたいと思う。
定期テストを廃止した学校は、定期テストに替わりうる方法で評価をつけなければいけなく、客観性のあるエビデンスを積み上げて成績をつける必要があり、子どもが自分の成績に疑問を持った時に先生は説明責任を果たす必要がある。定期テストの場合は客観的に点数が出るため、評価をつけやすいが、定期テストの代わりに単元ごとの小さなテストを行っていると思う。
定期テストを廃止しているが、毎時間の授業時の評価を丁寧に行っていることをこちらで把握している。年に1回や2回のテストの点数のみで評価されるのではなく、学習の途中に個別最適なフォローができていると思う。一方で順位や偏差値がこれまでとは違い、明確に出ていないが、各種学習状況調査の結果で個別の詳細なデータが出るため、そこで自分の得意不得意を確認していただきたい。不安なところについては随時学校の教員に相談していただいて、フォローができればと思う。進路相談や進学相談をより丁寧に行う必要があると考えているため、教育委員会と学校等で連携をして不安のないように進めていきたいと思う。
第二中学校は学力が群を抜いており、県平均や全国平均を上回っている。そのため、新座の中学校をけん引していると言ってもいいため、校長の方針で新しい試みを進めていると思う。子どもたちのタブレットを使った小テストはデジタル上のためすぐに集計できる。授業についていけない子どもが誰かがすぐにわかるため、フォローしやすい環境になっていると考えられる。成果と課題をしっかり把握して、良ければ進めていきたいと考えている。
荷物について、ロッカーに荷物を置けないため、持ち帰っていると子どもが言っていた。
他の学校でロッカーの上に教科書を入れるケースがある学校があったため、学校と相談して進めていきたいと思う。
小学校から上がってきてすぐの子どもには、単元テストの重要性がわからないのではないかと感じている。単元テストの重要性を子どもと保護者に伝えていってほしい。
先生によって、授業のやり方や子どもに対しての接し方、保護者に対しての接し方の違いが大きいため、先生方の研修を行っていただきたい。
不登校児童に対する取り組みは各学校によるものなのか。教育相談や個別の相談窓口があるが利用しづらいのではないか。
定期テストをなくした理由と単元テストの重要性は学校から保護者や子どもに伝えていきたいと考えている。
初めて教員になる方の研修はなく、大学卒業後、直接職場に入ってくるというのが現状である。研修の期間は4月になるまであるわけではない。4月以降は毎月2回程度初任者研修が1年間ある。ベテランの先生の授業を見て学ぶ等校内研修も取り組んでいるが、十分ではないと考えている。担任になる前の1週間くらいは合宿等で研修を行うことや初めからクラスを持たせるのではなく、副担任のような形で1年間しっかり勉強をさせてから担任にすべきという考えもあるが、人手不足やお金もないため難しい。
法律によって定められている研修、埼玉県独自の研修、市で行っている研修と教育支援課でも毎年1回学校訪問を行っており、授業づくりや子どもたちの接し方を研修しているところである。子どもたちが安心して学校生活を送れるように今後も進めていくため、気になったことは学校や教育委員会に連絡していただけばと思っている。
大学の教員を行っているが、今年の教員採用試験は例年よりも多くの生徒が合格した。その中で従来は教員になるのが心配な子どもも合格している。研修も大事だが、一番大事なのは同僚や先輩の先生方が温かくコミュニケーションを取ることが大切であると考えている。
配置された教職員については1人前になれるように教育委員会としてもいろいろな研修を組みながらご迷惑をかけないように進めていきたいと考えている。
不登校の児童生徒数は新座市においても大変増えている。学校に無理やり連れていくということは見られなくなってきており、現在は不登校児童生徒ごとに何ができるかを見極めていくことが大事だと思っている。学校には行けるが、教室には入れない子どもに対しては、保健室や相談室、校内支援ルームを活用していただくという方法もある。オンラインの授業や自分のペースで自主的に学習を進めていくといったその子に合った状況で学びを進めていくことを大事にしていきたい。本人と保護者と学校との連携が不可欠と考えるため、相談しやすい雰囲気を作っていくという部分で学校に指示を出していきたいと思う。不登校になっている子どもを持つ親に向けて年に2回保護者の会を行っている。市としても支援を続けて、少しでも不安を解消していきたい。
不登校の問題は、学校の雰囲気を変えないといけないと思っている。学校に来て当たり前という認識ではなく、充足感や満足感があり、学校に来て何か得るものがあるような環境にしていきたい。先生方の意識も変えていく必要があると思っている。ある学校では、1日校長先生という制度があり、生徒が校長先生となり、朝会で話をする。先生が指名して校長になるのではなく、応募制の公開抽選会で校長先生を決めている。当たった子は感動で泣いてしまうほど、子どもたちにとってはわくわくする制度である。そういった好奇心をそそる仕組みを作っていけば、子どもが楽しく学校に来るのではないかと考えている。子どもたちの充足感や満足感を大切にしていきたい。
運動会を前の形に戻してほしい。コロナ前はお昼にお弁当を食べて、1日かけての運動会であり、全学年と保護者も一体となって楽しめる行事であった。コロナ後の運動会は縮小されて、全体での行事ではなく、発表会のような行事となり、わくわく感が減少した。
コロナ禍でも運動会を開催しようと学校が取り組んだ結果、縮小となった。教員の働き方や負担等があって、今の状況が負担なく行える状況である。行事ごとに保護者のアンケートを取っている学校もあるので、御意見を周知しながらより良い行事を模索していきたいと考えている。
授業でプログラミングを行った時に得意な人が先生として、授業を教えることを行ったと子どもから聞いた。人に教えることがいかに難しいかがよく分かりとてもためになる授業であった。得意なことを伸ばしていけるため、そういった授業を行っていただけるとありがたい。また、子どものうちに先生を経験することで、先生になりたがる子どもも増えるのではないかと思う。
子どもたち同士で教えあうことや学びあうことがロイロノートの導入によって、行いやすくなっている。また、同じ学級だけでなく学年を超えて教えていってほしいと指導している。下級生はローマ字を習わないためキーボードの入力ではなく、文字を書いて入力している。上級生がローマ字入力を教えることや九九の暗記の手伝いを行うことで教員の負担削減にもつながる。学年にこだわらず異年齢で学ぶということを強調して行っていくべきと考えている。子どもたちにとっても大きな励みになるため、進めていきたい。総合的な学習の時間は違う年齢での学習でも問題ないと考えている。
学校の授業が変わってきていて、子どもたちを主役にしようと繰り返し指導している。子どもたちに知識を伝達していたが、あえて困る状況を作ることで子どもたちの気づきの中で、知識が定着するような授業を行っているため、学校公開等で見ていただければと思う。
年に1回教育行政視察を行っており、新座市でコミュニティスクールを早期に導入したのは、京都市に視察に行った結果である。2年前には広島県福山市の常石ともに学園の視察を行った。公立の小学校であるが学級がなく、異年齢で学習に取り組んでいる。学年ごとの学習もあるが、多くの時間を異年齢で学習している。そのような学校が増えてきており、軽井沢の風越学園も同様の学習方法を取り入れている。また、大日向小学校ではイエナプラン、名古屋市立山吹小学校では、4時間目が空いており、子どもが好きなことを行う時間となっている。漢字が苦手な子は漢字の勉強、算数や図工を行っている子どももいた。子どもの選択肢を与えながら、意欲的に学ぶことを進める学校が増えてきている。先進的な学校に視察を行っているため、新座市にも組み込んでいけたらと思っている。
第二中学校の女子の制服が可愛くなく、近くの第四中学校のようにかわいい制服だと気分よく学校に通えると思う。ブラウスも第二中学校は指定のブラウスで値段が高く、第四中学校は自由である。もう少し自由度が欲しく、制服等が選べる方が子どもたちのモチベーション上昇につながると思う。
第二中学校は夏の服装をポロシャツにしている等、自由にする意志はあると思う。担任もチーム担任制にしており、柔軟な学校であるため、伺った意見を伝えていきたいと思う。
小学生等の小さい子どもに食育は重要だと思っており、学校として農業の見学を取り入れてほしい。また、地元の農家に協力してもらい、給食の時間に食べている野菜の説明等を取り入れてほしい。
学校以外の方々が学校に来てレクチャーしてくれれば、すごくリアリティがあると思う。そういう方向で進めていきたいと校長先生に伝える。
教育委員会の所管している施設の所属長が出席しているので各施設の取組を紹介する。
れきしてらすという愛称をつけて令和5年4月に保健センターの複合施設として、新座中学校の目の前に開館をしました。新座市の縄文時代から現在に至るまでの歴史を知っていただくことができます。新しい施設ということで、実物の資料の展示だけでなく、デジタルサイネージとして、タッチパネル式でお子さんも気軽に情報にアクセスしていただける形になっているので時間があれば足を運んでいただきたい。
中央図書館には20万冊本があり、学習室もあるのでたくさんの子どもが夏休み等に活用していただいている。ぜひ利用していただきたい。電子図書館があり、図書館に来なくてもパソコン上で電子書籍が読めるシステムも導入しているため、来館が難しい場合でも気軽に利用していただけると思う。
公民館も空いている教室を自習室として開放している。高学年の小学生や中学生、受験シーズンでは高校生が利用している。公民館で卓球を行っているサークルがあり、その中の子どもたちが全国大会に出場した。部活動の地域移行の話の前から活動しているサークルもあるので、近くの公民館に足を運んでいただいて、見ていただければと思う。
陸上競技場が12月にオープンし、日本陸連公認の陸上競技場となり、ここで出た記録は公式記録になる。近くに公認の陸上競技場はないため、他市の中学生や高校生が来ると思われる。
日本は2008年の1億2808万人をピークに人口が減少しており、現在は1億2359万人で425万人減っている。埼玉県は700万県民といわれるため、その人口の半分以上が減少していることとなる。四国の人口は363万人であるため、この20年で四国4県の人口が減っている。国の試算では2050年に1億人を切り、2100年は3770万人と三分の一に減少する。
その中で保守点検が中心になる時代になってきた。電車の車窓から外を見ると手入れの行き届いていない草木が多くみられ、昔は住民の方々が雑草等を抜いていたが、今は手が回らないのだと思う。2012年に中央自動車道笹子トンネルの天井崩落事故によって3台が下敷きになり9名が亡くなった。2000年までは職員がハンマーでたたく打音検査を行っていたが、2000年からは目視の検査に変わっていった。私たちを取り巻く生活環境がどんどん老朽化して事故が増えていく時代になった。
教育委員3期目でちょうど10年目であるが、校長先生や教育委員会のいろんな場所で、子どもたちの安全対策については憶病になってくださいと伝えており、東日本大震災の大川小学校の話や従来では考えられないような酷暑日による熱中症、突然橋やバルコニーが落ちたという建物の老朽化の話もある。最近では2023年に杉並区でグラウンドから釘が出ていて児童が足を十数針縫うという事故があった。江戸川区では2万8000本の釘が見つかった。杉並区ではガラスの破片も含めて1万5000件見つかった
学校の環境整備はとても大事な時期に差し掛かっている。新座市は平成23年度と24年度で小中学校エアコン整備をいち早く行った。子どもたちが赤い顔をして頑張っているという話は美談でもなんでもなく、家庭にはエアコンがあるため、子どもたちを取り巻く環境を整備して、新座市の子どもたちが本当に学校に行って良かったと思えるようにしていきたい。
不登校について、大学の教員という視点から見ると、小中学校にいる子どもたちは世の中が小学校や中学校しかないため大変だと思うが、通信制の高校や全寮制の高校や大学卒業資格検定等でいろんな入り口で大学に学生が入ってきておりまして、一般の学生と見分けがつかない。履歴書を見るとわかってしまうが、本当にのびのびと学生生活を過ごして、卒業している。一時は大変だと思うが、時間がたてば新しい環境でリスタートできるため、将来を悲観しないように家庭で励ますことで、つらかった思い出は徐々に忘れていき、楽しい思い出が残っていくと思うので、サポートしていければ良いと考えている。
私は第二中、第四中学区育ちであり、大和田ファミリープールによく通っていたが、なくなってしまってさみしい。志木駅前に住んでいるが東北コミュニティセンターに図書館機能があるものの、志木駅にほっとプラザがなくなってしまったという気持ちが強い。部活のことや通学にかなりの距離を歩くこと、単元テストがなく、偏差値がわからず困っているという声はママ友でよく聞くところであり、色々新しい取り組みの反面、乗り越える必要のあるものが生じてくると感じている。10月に教育委員になり、保護者として見ていた部分と違う部分が見えてきて、新座市の教育についてきちんと整備されている印象を感じる。全国の教育委員と話す機会があったが、新座市の教育は非常にうまく回っているように見える。マネジメントは仕組みと人を整えていくことが原則であるが、人の部分は地域で育てていかないといけない。今日来た方々は地域で活躍している方々であると思うが、その地域での活動が、学校教育のソフト部分を成長させるとことにとても有意義なことであると思うので、今後とも皆さんと一緒に地域の声を学校に届けるということを行っていければと思う。
本日はお忙しい中、また早い時間から御参会いただき、教育にかかる身近な問題の御提言を賜りましたことを感謝申し上げる。その中で、本日は教師の資質についての指摘を頂き、考えさせられた。保護者や地域の方々に信頼されるような言動を行える教師として、人間力を高める努力が必要だなと感じる次第である。子どもが大人の真似をできるような人間環境づくりを実際示していくことが大事だと考えている。
本日は限られた時間であるため、十分に話せないところがあったかと思うが、頂いた御意見は今後の教育行政に活かしていきたい。