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第84回教育懇談会の概要

ページID:0142188 更新日:2025年2月10日更新 印刷ページ表示

日時

令和6年10月24日(水曜日)午前9時30分~11時

会場

畑中公民館 研修室

参加者

7名

懇談会座長

金子教育長

出席委員

鈴木教育長職務代理者、森家委員

司会進行

野口教育総務課主事

担当部課長

齋藤教育総務部長、金子教育総務部副部長兼生涯学習スポーツ課長、森山教育総務課長、工藤中央公民館長、山崎中央図書館長、川端歴史民俗資料館長

杉原学校教育部長、河村学校教育部副部長兼学務課長、山崎教育支援課長、小俣教育相談センター室長

事務局

戸川教育総務課副課長兼総務係長

1 教育委員会教育長あいさつ

 本日は御多用のところ、御参加いただき感謝申し上げる。この懇談会は皆様の声を教育行政に反映するという観点に立って、それぞれの中学校区ごとに年3回開催している。本日は新座中学校区及び第三中学校区を中心に開催する。皆様の教育に関する御意見を伺い、学校教育や社会教育に反映していきたい。教育関係に関して忌憚のない意見、要望、提言を出していただきたい。

2 新座市の教育についての説明(教育長)

 教育委員会には教育総務部と学校教育部がある。教育総務部では、学校の施設設備の管理や工事、様々な新しいシステムの導入等を担当している。また、スポーツ施設、図書館、公民館といった生涯学習に関わる仕事をしている。

 学校教育部では、学校運営や事業全般、学校給食や学校保健といった業務を進めている。また、全国的に課題となっている不登校やいじめに関する問題についても学校教育部が担当している。

 この二つの部門がそれぞれの分野で業務を分担し、新座市の教育環境を支えている。

 教育総務課では、学校の環境整備を進めている。第二中学校では3年かけて校舎長寿命化工事を行っている。外装の修繕ではなく、建物の躯体自体の耐用年数を延ばすように補強する工事が今年で2年目に入り、総額25億円ほどかけて実施中である。同様の工事を第四小学校と池田小学校で予定しており、間もなく着工する。新座市の学校は昭和40年代後半から、50年代中頃にかけて急速に増設された。最初は大和田小学校、片山小学校、西堀小学校の3校だけであったが、昭和50年代に入り、東京のベッドタウンとして急激に人口が増加し、学校が次々に開校した。その結果、同時期に老朽化が進み、約50年経過した現在では、校舎の各所で不具合が生じている。これらの校舎を大規模に改修し、長期間使用できるようにするための計画を進めているのが現状だ。この計画を進行中のため、皆様の理解と協力をお願いしたい。

 地球温暖化の影響で夏の気温が非常に高くなり、プールの水温やプールサイドの温度が上がり、プールを使用する期間が極めて短くなっている。昔は夏にプールを開放していたが、炎天下での登下校が心配のため、夏休みのプール開放が難しくなっている。現在は民間のプールを活用しているが、全ての学校が利用できるわけではないため、少しずつ増やしていきたいと考えている。教室や体育館も暑くなっているため、冷暖房を導入する必要がある。来年度には、全ての学校の体育館に冷暖房が完備される予定である。学校の改修や改築などの計画は進めているが、全ての学校を同時に行うことはできないため、年次計画を立てながら進行中である。生涯学習施設については、総合運動公園の陸上競技場の工事がほとんど終了し、グラウンドのシートも新しく張り替え、ラインを引き直している。芝生もしっかりと根付いており、予定通りにオープンできる見通しである。11月には日本陸上競技連盟の公認を受け、来年1月にオープンする予定だ。

 市内3大学との連携も進めているところである。にいざプラスカレッジを通じて市民が再び学び直す環境を作りたいと考え、力を入れて進めている。以前は新座市民総合大学と呼称していたが、現在はにいざプラスカレッジという名称に変えて進めている。立教大学、十文字学園女子大学、跡見学園女子大学で講座を行っているため、興味のある方はぜひ御参加いただきたい。また、公民館では様々な講義を展開しているが、利用者の年齢が非常に高齢化している状況である。PTAも含めて皆が利用できる施設にしていきたいと考え、新しい講座も進めている。高校生がスマホ教室の講師となり、高齢の方にスマホの使い方を教える講座も行っている。このように、若い人も活躍できる公民館になればよいと考えている。

 歴史民俗資料館は新座中学校の向かい側にあり、主に企画展示を展開している。常に同じものを展示するのではなく、時期に合わせてリニューアルしながら展示内容を変えているので、ぜひ見に来てほしい。様々な施設があるが、皆様の要望に沿いながら進めていきたいと考えている。また、東北コミュニティセンターの近くに開設予定の生涯学習施設についても、市民の皆様の意見を伺いながら建設する計画を進めているところであり、計画が固まり次第、実施設計に入り、建設を進める予定だ。

3 懇談会の概要

市民

  小・中学校の水泳の現状と今後について知りたい。

  また、コミュニティスクールを学校区で行うことについても教えていただきたい。

教育長

 プールには塩素を使うため、施設が早く老朽化し、プールに穴が開いてしまうことがあり、学校ごとにプールを設置していることは非常に費用が掛かることから、民間委託することになった。現在市内の5校が民間の水泳施設を利用している。バスで送迎し、子どもたちのレベルごとのグループに分け、指導を専門の指導員が担当し、先生は評価を行う。民間施設もキャパシティがあり、最大9校が民間委託可能である。将来的にスイミングスクールが増えれば、さらに多くの学校が民間委託可能である。理想としては、水泳施設を1か所作り、日中は子どもたちが利用し、他の時間帯は市民に開放出来たら良いと考えている。学習指導要領で、水泳は選択制ではなく必修となったため、水泳教育は必要である。

 新座市では、コミュニティスクールを導入する前から中学校区ごとのふれあい連絡協議会が存在している。今後は、各校に学校運営協議会を置きながら、中学校区単位の協議会を置き、合同で熟議を行うシステムにしていこうと思っている。来年度あたりからこの方向性で進めていきたいと考えている。

市民

 現状は民間委託化をしていき、最終的には市民プールを作って授業を行うことを考えているということか。

教育長

 財政的な問題もあるため、市民プールを作ると回答することはできないが、可能であればその方向が良いと考えている。

市民

 現状として必修科目の水泳の授業を受けられない子どもたちがいると考えられるが、その子どもたちに対してどのようなことを行っているのか。

教育長

 民間委託以外の学校は、今あるプールを利用しているため水泳の授業を受けられない子どもはいない。

 

市民

 コロナの収束に伴い全国的に不登校が急増している状況であり、昨年度10月には文部科学省が約30万人の不登校児童生徒数を発表したが、今年も前年度を大幅に上回るのではないかと思っている。新座市として不登校対策をどのように行っているのか。

教育相談センター室長

 社会的に問題になっているとおり、新座市でも不登校は増えている。低学年から増えている点も問題視されているので、市として様々な対策をしているところである。不登校児童生徒の各々のニーズに応じた支援の選択肢を増やす必要があると考えている。 例えば、学校には通えるものの教室には入れない子どもたちのためには、校内に支援ルームを設け、安心して過ごせる場所を提供することを推進している。 一方、学校自体に行けない子どもたちに対しては、市が設置している「ふれあいルーム」や、十文字学園女子大学に設置している「とことこぷらすのへや」で、大学の指導教員や学生ボランティアが自立支援を行っている。 また、これらの場所にも行けない子どもたちの場合、孤立を防ぐために市で雇用しているスクールソーシャルワーカーなどが家庭に積極的に訪問し、支援体制を整え、状況把握と対策を行っている。

教育長

 対策は取っているが抜本的な解決には至らないという状況である。

教育委員

 知人には、民間の支援を使っている方もいる。民間の支援も視野に入れつつ対応していくことが必要と考える。

市民

 保護者に対する支援はどのように行っているのか。

教育相談センター室長

 子どもだけでなく、保護者に対する支援も必要と考えている。年に二回、不登校児童生徒の保護者会を開催しており、保護者同士が同じ思いを共有する場を提供している。また、大学の先生を招いて専門的な知識を学ぶ機会も設けている。市長部局とも連携を図り、このような場に参加できない保護者に対しても、支援が途切れないような方法を模索している。

教育委員

 年々、不登校の児童生徒が増加傾向にある。最近は個を大切にし、本人の意向を最優先するという考え方が浸透していることと、様々な子どもたちに対応する場が整いつつある状況を踏まえて、学校に通うことが必ずしも第一ではないという社会的な風潮が広がっている。また、タブレットに夢中になり、昼夜逆転して動画を視聴する子どもの増加やSNSの普及も不登校の増加の一因と考えられる。子ども一人ひとりに合った対応を進めつつ、学校での集団生活を大切にしたいと考えているため、最初は小さなグループから始め、段階的に学校生活に戻れるような支援を行っている。

教育長

 教育委員会でも様々な対策を講じているが、不登校の増加が止まらない状況である。そのため、学校を充実した楽しいところにしていく必要があると思う。子どもたちが主体的に動いて活躍できるような学校にしていくために最善を尽くし、少しでも不登校を減らすとともに、不登校の子どもへのケアもしっかりと進めていきたい。

 

市民

 子ども同士で遊ぶ場が非常に少なく、公園ではボールの使用が禁止されているため、野球やサッカーができる環境がほとんどなく、子ども同士で遊ぶ環境が整っていない。また、子どもの運動能力が低下しており、学校では運動が苦手な子どもがチャレンジする場がないため、公民館等で子どもたちの遊びの場や講座を提供してほしい。

教育長

 確かに子どもの生活環境が昔とすっかり変わって、集団で何かを楽しむことが極めて少なくなっている。昔はかくれんぼや缶蹴り、大縄跳び等集団で遊ぶことが当たり前だったが、今の子どもは個になっていると感じる。

生涯学習スポーツ課長

 平日はココフレンドとして学校が終わった後に図書館で勉強したり学校校庭で遊んだり、体育館で遊ぶといった活動の場を提供しており、夏休み等には、先生を招いて音楽会等のイベントを実施している。秋から冬にかけては、月に2回程度、土曜日にぱわーあっぷクラブを開設し、各種スポーツや文化芸術を子どもたちが体験できるようにしている。更に、毎月第3土曜日の午前中は校庭を地域の皆様に開放し、自由に遊べる場を提供している。ぜひ一度体験していただきたい。

中央公民館長

 小学生や中学生を対象にした講座を検討、模索しているが、実態としては、放課後は習い事や学習塾に通っている子どもが多く、時間帯も放課後という時間で限られており、難しい部分がある。公民館を利用している方は中高年が多く、若年層が利用できていないという現状があるため、若い方が集まれるような講座を開催したいと考えている。今、公民館では放課後の時間に空いている部屋がある場合、自習室という形で開放している。小・中学生や高校生も活用できるように、御意見として頂戴したいと思う。

市民

 公民館で自習ができるという話は初めて聞いた。市民の方に共有はしているのか。

中央公民館長

 広報に以前載せており、現在はホームページに掲載している。

市民

 町内会を利用して周知してはどうか。ホームページを見る人は少ないため、実際に市民の方が使えるようにアピールしてほしい。

中央公民館長

 承知した。

 

市民

 先日、町内会でハロウィンイベントを行った。家族で参加する方が多く、親同士、子ども同士で非常に仲が良くなったため、町内会の結束が深まり、防災に繋がっていくのではないかと期待している。

教育長

 町内会によるハロウィンイベントは、地域のコミュニティとして本当に理想的な姿であると思う。野火止小学校では、コロナの影響で一時中断していたが、餅つき大会や百人一首大会等のイベントを地域住民やPTAが企画・開催している。このように、地域と学校の繋がりが更に広がることを期待している。新座市のコミュニティスクールは県内でも先進的であり、全校がコミュニティスクールに指定されている。コミュニティスクールとは、学校と地域が一体となって、学校を運営していくという考え方である。地域の課題は学校の課題ともなるため、より具体的な対策を検討できる。その中で活動内容を検討することが必要である。子どもたちに夢のある行事が様々な場所で展開できることが理想的である。

市民

 児童にパソコン・タブレットが一人一台配布され、昔とは違う授業風景となっている。その中で、タブレットが傷んできているという話を聞いたため、予算について聞きたい。

教育総務課長

 初期に導入した端末が令和6年度末で5年経過する見込みである。これらの端末は補助金を用いて一括で導入されたため、他の端末も同様に交換の時期を迎えている。現在、第2期の導入方法について検討しているところである。国も補助金制度を整備しており、各県を通じて市町村に分配される予定である。この補助金を活用して、タブレットやOSの種類を検討する会議が今年度から始まっている。会議の結果を踏まえ、導入を進める方針でおり、来年度も予算を要求する予定であるが、新座市の小・中学生の数が1万4000人を超えており、一度に全員分の端末を導入することは難しい。可能な限り早い時期に、第2期の導入を進められるように考えている。

教育長

 タブレットに関する補助については、国が継続して行うこととなっており、上限は1台当たり5万5000円である。それを超える費用は市の予算でまかなう必要がある。また、パソコンの傷害保険料を市と保護者で半分ずつ負担しているが、新座市は非常に故障が多く、予算が厳しい状況である。現在、学習に最も適していると言われているGoogleのChromeを使用しているが、朝霞市や志木市が使用しているipadへの変更を考えている。ipadは壊れにくく、故障が少ない特徴がある。

市民

 パソコンが故障していて授業に参加できないということはあるのか。

教育支援課長

 子どものタブレットが足りなくなった際には予備端末を渡すようにしているので、そのようなことはない。

 

 

市民

 療育の関係の仕事をしているが、体の発達が未熟なために学習に結びつかない子どもが多く見受けられる。作業療法士に診てもらうと、低緊張でボディーイメージができておらず、小学生でも2、3歳程度の運動から始めたほうが良いという子どもが多くいる。運動をしている子どもは、ある程度体が発達しているが、習い事をしていない子どもたちは、外の公園で遊ぶ機会が減少している。朝起きてすぐにゲームを優先する子どももおり、生活習慣においても体づくりがとても大切と考えている。高齢者向けの体力づくりは積極的に推進されているが、少子化の影響からか子ども向けの運動イベントが減少していると市報を見ていても感じる。子ども向けの運動に関するアドバイスの発信等を行っていただきたい。また、小学生の荷物がとても重いため、パソコンの軽量化等で負担を減らして持ち帰りやすいようにしてほしい。

生涯学習スポーツ課長

 社会教育の面で体力の向上にどこまで寄与できるかが難しい部分があるが、スポーツ協会が子どもたちの成長を目的に野球やサッカー、バスケット等、多岐に渡ってクラブ活動を行っているため、そちらを活用してスポーツに触れていくことも良いと思う。また、ぱわーあっぷクラブの参加をきっかけにスポーツに触れていってもらえれば幸いである。

教育支援課長

 子どもたちの体力は、全国的に低下しており、新座市も同じ状況である。また、新座市では数年前から投力と握力が課題になっている。学校では体育の授業や昼休みに子どもが遊びの中で体験できるような工夫をし、コロナ禍においては、家庭でも身近にできるような楽しい遊びを通した体力向上について扱っていた。今後も積極的に取り組んでいく。

教育長

 野球やソフトボールを習っている子は、日常的に投げることを練習しているが、他の子どもたちは投げる経験が少ない。経験不足が投力の低下に繋がっているため、なるべく公園でボールを使えるようにする必要があると思っている。

 

教育長

 夏休みのラジオ体操は町内会で続けているのか。

市民

 町内会では夏休みのラジオ体操は子どもも大人も参加できる環境を作っている。

教育長

 そのような環境づくりがとても大事だと思う。他の町内会でも進めていただけるとありがたい。

 

市民

 石神第一児童遊園では、石神小学校の児童と地域の住民、町内会等の関係者で会議を行い、遊んでよい時間帯や禁止事項等のルール作りを行った。みどりと公園課や学校と地域、子どもたちを巻き込んだ話し合いの場を設けて、自分たちで公園のルールを決めて、楽しく遊ぶ場を維持していくことを他の地域でも進めていくと良いと思う。また、町内会の花壇の手入れをしているときに子どもたちが手伝うと言ってくれてうれしかった。子どもたちは父親が草取りを行っている姿を見て、自分も手伝うと言ってくれた。普段大人が行っている行動を見て、子どもも真似をすると思うため、是非町内会の公園清掃や市民清掃の行事に家族で参加していただきたい。

教育長

 PTAや学校運営協議会等が中心となって、公園でのルール作りを進めていく運動を新座市全体で展開すれば、子どもにとって良い環境になると思う。

 

市民

 コロナの影響で様々な行事がなくなり、コロナ禍が収束したものの、教育懇談会をはじめ、様々な行事の参加率が低下している。

 働き方改革によって先生を優先しているため、放課後の時間を子どもたちに費やす時間が非常に少なくなっている。教員のプロ意識も低くなっており、水泳の授業で水着姿になりたくないという女性の先生がいると聞いたことがある。また、ソフトボール大会では、県大会の出場権がかかった試合の日に、予定を入れていたため、顧問の先生だけ来なかったこともある。一部の生徒は授業が嫌いでも部活動が好きなため、もう少し生徒に寄り添っていただきたい。昔は、夜まで予習復習を行う先生がたくさんおり、今は時代の変化により状況が変わっているものの、先生の熱心さに子どもは必ずついてくると思う。

 また、中学の部活動が令和8年から変わると聞いたが、どう変わるのか。

教育長

 スポーツ庁や文部科学省も令和8年度を目途に地域移行を進める声明を発表している。高校入試も令和8年度から変わり、現在の中学1年が受験する時期に影響が出る見込みである。部活動の地域移行は、教員の働き方改革の一環でもあり、これまで80時間を超える残業が当たり前とされ、残業手当も支給されていなかったため、部活動を学校外で行う体制を整える必要がある。教職員は今まで多くの業務を引き受けてきたが、時代の変化の影響で難しくなってきている。部活動の運営方針の見直しが進められており、学校の教員が部活動を全て担当する形はなくなる予定であるが、受け入れるクラブチームの数や部活動の種類による制約があるため、中学校の部活動が全て地域に移行できるわけではない。担当者の振り分けの問題もあり、クラブチームが不足している場合、教員が引き続き担当することになるが、これまでのようなボランティア活動ではなく、報酬を得て行う形となる。公務員である教員が外部の団体で指導を行うためには、許可を得て兼職として活動することになる。この大きい改革を約1年半で行う必要があり、非常に難しい問題であるが、他の自治体の取組を参考にしながら、計画的に進めていく。今後、ソフトボール連盟などに中学生の部活動をサポートしてもらう協力を依頼していく予定である。

 高校入試については今後どのように進めていくかのタイムスケジュールをYoutubeで保護者や地域の方に配信する準備をしているため、もうしばらく時間を頂きたい。

市民

 顧問は外部の人に有償で行ってもらうことになるのか。

教育長

 指導者にも生活があるため、無償での活動は難しい。現在の部費よりも多くの費用を払い、専門的な指導を受けることにとなり、学習塾のような形になる。学習塾でお金を払い勉強を教わるのと同様に、スポーツもお金を払って指導を受けることを国は目指している。学校単位の大会がなくなる方向に進んでいるが、その具体的な進め方は県からまだ発表されていない。中学校体育連盟は全国大会を組織しているが、この組織の今後の動向も不明だ。今年や来年は大会が続くが、令和8年以降はどうなるか分からない。

市民

 高校についても同じような方向に進んでいくのか。

教育長

 義務教育が対象となるので、高校は今までどおりの運用で変更はないと思う。

市民

 中学校では地域ごとに部活動を行うのに、高校では学校ごとに部活動を行うのはなぜか。大学は別としても、高校までは同じ方式にした方が良いと思う。小・中学校で行ってきたことが高校では活かされないため、一貫性がないと感じる。

教育長

 小・中学校だけでなく、公立高校の先生も残業手当がついていないため、調整されると思う。

 

市民

 今回の教育懇談会のように保護者や学校関係者、地域の方々が一体となって子どもに対して歩み寄っていければ良いと思う。不登校の問題もそのあたりに原因があると思うため、今後とも教育行政をよろしくお願いしたい。

 

4 教育委員の感想

教育委員

 新座中・第三中学区の地域の方々は、非常に温かく、子どもたちを見守ってくださっているという印象を受けた。気候変動やコロナ禍による変化に困っている方々が多いと思う。私の息子も非常に暑い中、通学に30分もアスファルトの道を歩いて帰ってくるので、毎日不安に思っている。海外の企業では、気候変動に対応する役職としてチーフヒーティングオペレーターといった管理職を設けている事例もあるため、教育現場でも同様の対応が必要かもしれないと感じた。学校や子どもに負担のない教育が実現されることで、不登校なども減少するのではないかと思う。

 

5 あいさつ

 本日は大変お忙しい中御参加いただき、感謝申し上げる。

 最近、若い子どもたちに関する問題が多発しており、地域の目が非常に重要で、問題抑制の大きなポイントであると改めて感じた。地域の力と子どもたちとの関わりがいかに重要かを再確認させていただいた。本日頂いた貴重な御意見は今後の教育行政に活かしていきたい。


教育懇談会