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令和7年7月23日(水曜日)午前9時30分~11時
畑中公民館 研修室
14名
金子教育長
小泉教育長職務代理者、宮瀧委員、森家委員、児玉委員
野口教育総務課主事
齋藤教育総務部長、井口教育総務部副部長兼生涯学習スポーツ課長、森山教育総務課長、工藤中央公民館長、山崎中央図書館長、川端歴史民俗資料館長
近藤学校教育部長、山崎学校教育部副部長兼教育支援課長、大内学務課長、坂根教育相談センター室長
生田目教育総務課副課長兼総務係長
本日は御多用のところ、御参加いただき感謝申し上げる。この懇談会は皆様の声を教育行政に反映するという観点に立って、それぞれの中学校区ごとに年3回開催している。本日は新座中学校区及び第三中学校区を中心に開催する。皆様の教育に関する御意見を伺い、学校教育や社会教育に反映していきたい。教育関係に関して忌憚のない意見、要望、提言を出していただきたい。
教育界は政治の世界同様、激動の時代を迎えている。
一つは、部活動の地域展開であり、部活動を学校の教師ではなく、地域のスポーツ団体が担っていくという方向に切り替わり、新しい形でスタートしようとしている。専門的な指導者に教わることでより子どもたちの能力を発揮できることや教員の働き方改革が目的と考えている。令和7年から始まり、令和13年には地域展開が完了するタイムスケジュールとなっている。
新座市においても、地域のスポーツクラブに複数の学校の生徒が集まる方向で進んでいる。地域展開が可能な部活動を毎年増やし、令和13年を目途にすべての部活動を地域展開する予定である。部活動の地域展開には、地域の受け皿が必要であり、公民館で活動している文化活動を始め、スポーツ活動も陸上競技場や市民総合体育館で活動している地域クラブに協力していただき、子どもたちの活動に支障のないように長い目で見ながら進めていきたいと考えている。
もう一つは、学校のあり方の変化である。今、様々な不祥事等が起こっており、教職員への適切な指導や学校施設の整備を行っていく必要がある。トイレ等を数年前から全面改良を行い、現在は洋式のドライ方式のトイレになっている。また、気温の変化に対応するために、体育館にはエアコンを導入、プールを民間に委託し、室内で授業を行えるようにしており、全国的にかなり進んでいると言える。現在は第二中学校の長寿命化改修工事を行っている。化粧直しのような大規模改修工事ではなく、建物を100年以上使っていく工事となるため、配管や躯体そのものに手を入れる工事となっている。経費が30億ほどかかる3年間の工事であり、今年が最後の年になる。第四小学校と池田小学校の長寿命化工事が7月から開始されており、1校あたり20億ほどかかる予定である。相当な額の予算を投入して、子どもたちの教育環境を整えている状況である。また、栄公民館も長寿命化工事を行っており、全面的な改修工事となるため、しばらく休館となるがよろしくお願いする。
ICT環境については非常に進展しており、2021年には日本一となった。AIも導入しており、新座市を視察先にする自治体も増えている。教職員のパソコンに校務システムを導入して、紙ベースではなく、デジタルベースでの校務が推進されている。
児童生徒に最初に配布したパソコンが5年経過するため、タブレットの入替えが行われる。中学校はchromebookを使用してきたが、故障が非常に多いこと等から、今回の入替えでiPadを導入する予定である。
そのほかに体育館の空調工事を今年は9校導入する予定である。工事期間中は学校の目的外使用ができなくなるが、ご了承いただきたい。
皆さんの意見を頂戴して、より良い教育環境を作っていきたいと考えているため、よろしくお願いする。
中学校区の学校運営協議会の現状と目標や目的を教えていただきたい。
学校運営協議会は学校の基本方針について協議して決めていただく機関であり、会社でいう取締役会となる。学校の基本方針の決定権を持っており、学校運営に深く関わっているという認識を持っていただいて、熟議して進めていけたらと考えている。今までは学校について、先生方で基本方針を決めてきた歴史があるが、地域とともに歩んでいくという認識で進めていき、教育委員会もその方向でサポートしていく予定である。
学校の課題は多岐に渡り、いじめの問題や教員の不祥事、施設設備の問題等があると思うが、学校運営協議会の方々が校長とともに学校を支えているという意識のもとで協力していただきたい。
新座中学校区の学校運営協議会の運営方針についての議論は始まってもいない。少なくとも、会長や副会長、校長先生とどのように進めていくかを議論していかないと話が進まないと思うため、教育委員会の方から学校運営協議会委員に指導していただければと思う。
承知した。学校運営協議会における大きな課題であると思っているため、教育委員会で指導、指示を行うことで支援していきたいと思っている。
学校内での教職員が盗撮を行うという問題が出てきているので、新座市では十分に注意していただきたい。
保護者には文書を配布したところである。子どもにとって身近で信頼できる先生が不祥事を起こすことは、決して許せない行為であるため、校長会等で目の行き届かない部屋がないか等の点検の指示や管理訪問として施設設備の不備がないかをチェックしている。
6月30日に新座中学校区の小学生と一緒に給食を食べて意見交換をする場があった。大きな地震が来て新座中学校が避難所になった場合、どのようにしますかと質問したところ、一人の生徒が、親が大変だから小さい子の面倒を見ると回答した。もう一人の生徒は、自分は力があるから、荷物を運ぶ等の力仕事をしますと私の質問に対し、的確に答えてくれて、立派だと感じた。
月曜から金曜までの昼間に動ける若い方が中学生しかいないということが現状であるが、現在の新座市内の中学生に対しての防災教育がどのようになっているか。コロナ前に志木市では各学年に20人程度防災委員を配置して、防災教育を行っていた。今後30年以内に来ると言われている首都直下地震に対応するために、中学生に防災教育をしてみてはどうか。
防災教育については毎年各学校で地震が発生した場合の引き取り訓練を行っており、通常であれば保護者の方が引き取りに来ていただいて、引き渡すという方法だったが、小学校と中学校が連携をして、保護者承諾の元で中学生が小学生の兄弟を小学校まで引き取りに来て一緒に帰るという方法で確実に安全に学校から家庭まで帰れるように連携している学校が増えてきた。課題等もあるため、実際に行ってみた成果や課題を市内で共有しながら、良い取り組みが広がっていくように進めていきたいと考えている。 現在は震度5弱以上の地震が発生した場合に、小学生は保護者への引き渡し、中学生は一斉下校することとしてご家庭には連絡しているが、随時見直して万が一の際に十分に備えられるように進めていきたいと考えている。
防災教育については、各学校でそれぞれ計画を作ってやっているが、学校内で終始している状況があるので、中学校や地域での連携について、校長会等で話していけたらと思っている。
新座市内のPTAの継続について各学校で問題になっている。PTA役員の充て職による負担が役員を引き受けにくい現状を作っているため、必要性の低い充て職を減らしてほしい。
昨年度、15種の充て職があったが、半分以上見直し、新座市PTA・保護者会連合会の会長については外させていただいたところである。今後も引き続き充て職はできるだけない方向で進めていきたいと思っている。
子どもや教育に関係のない委員会については充て職を外していき、なるべく負担のないように進めていきたいと思う。PTAは保護者の意見を代表する組織、学校を共に進めていく組織として必要だと考えている。共働きの家庭が圧倒的に多くなっているため、組織のあり方を変えていく必要はある。
昨年度まで大和田小学校の校長をしていたが、役員の負担はとても大きいため、今は完全ボランティア制で事業ごとにPTAがボランティアの方に募集をかけて事業を行っている。敷地内の草取りや学校農園の収穫等を手伝っていただき、教育活動の見学も含めて参加していただけるような場を作っている。他の学校でも校長を中心にPTAの方と連携を行い、改革をしやすい環境づくりを進めている。
学校も保護者の負担軽減を考えながら進めるようになってきている。まとめ役として執行部は必要であるが、必要に応じて募集をすることや事業内容を子どもたちと一緒に活動できるような内容にしていく方向で校長会としても考えているため、御意見を学校の中で出していただいて、改善を進めていければと考えている。
部活動の地域展開により、クラブチームに所属しない子どもが多くなると考えている。放課後、自由な子どもの居場所づくりは考えているか。
来年度から週休日の部活動を地域に展開していくことを目標として進めている。令和7年の7月から実証事業という形で剣道、バスケットボール、バドミントンについては、地域に展開して週休日の活動をスタートしている。本日までに3回実施をしたが、毎回150人ほどの生徒が参加しており、大きな混乱もなく楽しそうに活動していた。今後指導者を多様な種目で見つけていき、子どもたちのニーズに合わせた環境を構築していきたい。本市では新座市スポーツ協会が運営主体となって、地域クラブ活動を運営しているが、それだけでは子どもたちの多様なニーズにこたえられない可能性を想定して、すでに公民館等で活動しているサークルに協力いただき、中学生を一緒に受け入れていただくような形で地域クラブとは別に地域の活動として広げることができればいいと思う。現状では確定はしていないが、これまでに部活動として行えなかった種目である、BMXやボルダリング等の団体に声を掛けさせていただいている
文化面については、吹奏楽部や美術部、ダンス、料理、詩吟等の活動が新座市で行われており、ぜひ中学生も入れて楽しみたいとのことであった。時間や活動場所の問題があるため、子どもたちの多様なニーズに応えられる環境を作っていきたいと考えている。地域展開の情報については、決定し次第、市のホームページに情報公開しているため、定期的に見ていただければと思う。
クラブチームで行うことになると費用が掛かるのではないか。
費用については、基本的には保護者の負担という考え方で進めている。部活動に比べると費用が少し高くなると考えている。7月の実証事業は国の助成金を活用しているため、月額600円で活動できるが、来年度以降に本格的に地域展開することになった場合はもう少し費用が掛かると考えている。すでに活動しているサークルに協力いただいて、費用を抑えることや使用可能な学校施設を利用し、会場費を抑える工夫ができればと思っている。全てボランティアに頼ってしまうと持続可能な環境が構築されないので、指導者への指導料等については、ご理解をいただきつつ、良い環境を作っていきたい。
お金が払えないと活動ができないということに繋がってくると思うがどうか。
現在の部活動も部活動費や交通費等の必要経費を負担いただきながら進めているところである。できるだけ今の金額とは大きく違わないように設定することで現在とほとんど変わらない状況で活動場所を選択していただく予定である。また、部活動と違い、一つの部活動しかできないのではなく、月ごとに自由に種目を選択することも可能となっているため、費用面も含めて、自主的な判断のもとで活動していく環境を作っていきたいと思っている。
費用面については、今までと同じ程度でできるように進めていただきたい。
今までの部活動の先生に対する報酬はなかったため、地域展開によって指導者に報酬を払う必要が出てくる。国や県、市がどのくらい補助を行うのかという部分がまだ決まっていない。実証実験で国の予算を少しいただいているが、本格的に地域移行した場合、実証実験段階の予算では足りないため、国等が予算化しないのであれば保護者の負担になってしまうと考えている。明確な方針が決まれば、保護者の皆様にも伝えていく予定である。
平日の場合、学校が終わってからの移動になると思うが、部活時間の減少や安全面についてはどのように考えているか。
学校課外の活動になるため、基本的には帰宅後に習い事に行くようなイメージで地域クラブに行くことを想定している。開始時刻や終了時刻が遅くなってしまうという心配があると思うが、学校のカリキュラムを工夫し、安全面についても地域クラブの指導者と連携を行い工夫していきたい。
活動場所が学校ではなくなり、遠くなった場合、自転車で向かうことが想定される。危険性は生まれてくるが、地域クラブの活動が学習塾と同じようなレベルになると考えている。学習塾は保護者が塾の代金を払っているが、経済的な部分で好きなスポーツができないという状況は避ける必要があると考えているため、しっかりと検討して、予算化も含めてフォローしていく必要があると思う。現在、水泳の授業を民間委託しており、専門家が教えることで従来よりも泳げるようになる子どもが多い。水泳の授業は市で全て負担しているが、全ての部活動を国や県、市が負担するということは、状況として難しいように思う。
地域展開について、クラブチームに所属して、月額等の費用の話をクラブチームに従う形にしてしまうと大変になってしまう。専門的な指導による能力の向上は別としても、学校の校庭を使うことができれば費用を抑えることができるため、考えていただきたい。
部活動を地域に展開する際に地域に施設がそこまであるわけではないため、学校を開放していくということが基本的には必要になってくると考えている。
活動場所については、すでに学校施設を利用して土日に活動をしている団体との調整が必要になると思っている。できる限り、学校施設を活用して安全に活動することが一番良いと思っている。
令和13年には完全に地域移行をするというスケジュール感で進めていく方向のため、御意見等あれば教育委員会に寄せていただければと思う。
池田小の保護者から第三中学校は池田小学校、栄小学校、第四小学校、片山小学校の卒業生が行く形になっている。池田小学校と栄小学校の生徒数の割合が少なく、いざこざやいじめがあるのではないかという噂を聞いた。不登校の子がちらほらみられるため、第三中学校の現状を知りたい。
池田小学校の長寿命化改修工事の影響で夏休みがとても長くなっている。ココフレンドが休止しているため、学童も人数が増えてしまっている。近くの集会所でココフレンドを行い、夏休みの子どもの居場所を作ってほしい。
第三中学校は期末テストのみであるが、子どもが中間テストのある高校に上がったため、勉強のペースがつかめず困っている。テストの対策ができないため、塾に通わせる必要が出てくる。新座市だけ中間テストがないと他市の中学校との差が出てきてしまうと考えている。
部活動の移動手段について、市で循環バスを出せないか。移動が億劫になり、部活動にしないことに繋がるのではないか。
学校の長期工事は夏休みの期間中しか行えないが、近年、夏が非常に暑くなり、労働者の体調を考慮して休憩時間増加する必要がある。また、建設業界の働き方改革によって以前の条件では建設会社が入札してくれない環境となり、工期を延ばさないと入札が滞ってしまい、工事が行えない可能性があるため、御理解いただきたい。
ココフレンドについて、夏休みの期間中8時45分から4時30分までココフレンドを開設しているところではあるが、工事期間中は休止している。他の集会所での開設も、集会所の規模や借りられるのかという部分があるため、この夏休みに直ちにということは難しいと思っている。数日でも開催できるかについては持ち帰って検討していきたいと思う。
学習評価については、本来、テストのために知識を詰め込む学習ではなく、普段から計画的に学習をして、その成果をテストで測り、適切に評価されることが望ましいと考えている。定期テストの回数に寄らず、日ごろから計画的に勉強をするような習慣付けを含めて、指導を改めて見直していきたいと思っている。市内の中学校では、中間テストや期末テストの両方を行っている学校や中間テストをやめる学校があるが、教育支援課で確認しているところでは、普段の子どもたちの学習の様子を適切に記録して、適切な評価が行われていると思っている。子どもたちもテスト前に詰め込むような学習ではなく、主体的に計画を立てて意欲的に取り組んでいる様子が見受けられるため、良いところを生かしながら改善していければと思っている。
評価のあり方についても様々な考え方がある。従来は中間テストと期末テストを行い、評価をつけてきたが、これからは一つの単元ごとに評価をしていき、子どもごとの現時点での理解度を判断できるような体制をとっている。デジタルテストにより、採点や集計がより簡単になっているため、単元ごとのテストで全体の評価を行うことができるようになっている。そういった背景から中間テストと期末テストのあり方がこれから大きく変わっていくと思っている。最初に第二中学校が定期テストをやめると判断したときには教育委員会にも保護者からの不安の電話がかかってきたが、2年目からはほとんど問い合わせがなかった。子どもたちや保護者もこの体制を理解したと考えている。一つの大きな変化の中での現象と思うためもう少し様子を見ていただきたい。
部活動の地域移行について、理想は市内の北部、中央部、南部の3か所から選べるようにできればと考えている。しかし、参加する人数によっては活動場所が1か所になってしまい、長距離移動することも考えらえる。また、大きな荷物を持って移動であれば、安全面も含めての検討が必要である。そのため地域クラブの立ち上げが決定し、拠点の活動場所が決まった段階で移動手段については、実証事業の感想や課題を踏まえて移動手段について今後さらに検討していきたいと思っている。
市の循環バスについては、利用人数や国や県、市の予算化の状況を見ながら、検討していきたいと思っているため、今しばらくお待ちいただきたい。いずれにしても令和13年を目途に進めているため、様々な課題について、意見を頂戴しながら進めていきたいと思っている。
第三中学校に通う児童生徒の割合は、第四小学校が40%ほど、池田小学校と栄小学校の卒業生が25%ほど、片山小学校が10%ほどである。第三中学校入学後に7学級に分かれるため、小学校の時の集団は3か月ほどで解消される。トラブルについては、同じ小学校出身の子どもたち同士のことが多いという実態であるため、割合の少ない小学校出身の子どもたちが肩身の狭い思いをしているということはあまりないと考えていただければと思う。
いじめは決してあってはいけないため、しっかりと見ていきたいと思う。
中間テスト廃止後の意見について、保護者の中には意見を出すことを諦めた保護者もいると考えている。実際に第二中学校の保護者からは良くなったという声は聞いていない。保護者にC4th等でアンケートを取らなければ、実際の保護者の声を聞くことは難しいのではないか。学校の環境や授業に対してのアンケートは例年行われているが、定期テスト廃止や宿題が無くなったことに対してのアンケートを実施することでより意見を集約することができるのではないか。
新座中学校で去年、警察沙汰になることがあり、先生方が問題について敏感になっている。図書室に放課後や休み時間もあまり行かないでほしいというのは厳しすぎるのではないか。
いじめに対して、いじめ重大事態という対応を取ることになっている。その対応は弁護士を中心とした調査委員会を設置し、担任や周りの子どもたちから事情聴取をすることになる。子ども同士の喧嘩は昔から時々あったが、いじめとして1から対応せざるを得ない状況が出てきている。そういった状況から学校が疲弊しており、問題に対して非常に敏感になっている。
いじめの認知件数は増えており、令和2年度から令和6年度にかけて、小学校は約4倍、中学校は約2倍に増えている。いじめの発生件数が数通りに増えたという認識ではなく、いじめの認知の仕方が変わってきたことにより件数が増えていると考えられる。おそらく昔の社会通念上のいじめは、「みんなで」「一方的に」というイメージのものであったが、今はいじめ防止対策推進法によって、心や身体が傷ついたという訴えがあれば、いじめとして認知している。例えば、子ども同士の喧嘩で社会通念上はお互い様だったという状況であっても、一方から「傷ついた」と訴えがあれば、法律上「1」と認知することになっている。また、法律に則った対応ということで学校は、重大事態ではなくとも、しっかりと調査をして、事実確認をすることや再発防止に向けて対策をすることが求められている。このような背景から学校は、いじめの対策について、時間をかけているという状況である。また、保護者の関心も高いため、自分の子どもがいじめを受けているのではないかという相談も増えている。対応に時間を割いてでも、いじめは見逃さない、見逃してはいけないという姿勢が大切であるため、保護者や地域の方と連携し、学校は対策を進めている。
小学校低学年の子どもたちは時々けんかをすることがあるが、法律に則ってコンプライアンスの中で進めていく必要があり、心が傷ついたということであればいじめとして認定せざるを得ない状況がある。少し前までは指導で済んでいたことがいじめとしての認定に発展してしまい、場合によっては裁判まで想定する必要があり、調査の記録を全て取っておく必要がある。そのため学校がかなり疲弊しているという状況がこの法律によって生まれていると思う。教育相談センターが担当をしているが、数が多いため超過勤務がとても多く、全国的に同じ状況になっている。先生方が疲れ切っている状況ではあるがいじめのない環境づくりは今後もしっかりと進めていきたい。
学校にいけない児童がフリースクールに通いたいと思った時に場所が限られていて通うことが難しい。地域ごとに作る計画はあるか。
学校が疲弊しており、休職する先生が多いと聞いているため、そのあたりの対応を教えていただきたい。
新座市が運営しているフリースクールはないが、不登校の子どもたちが通う場所はいくつか用意している。市役所第四庁舎にあるふれあいルームや十文字学園と連携してとことこぷらすのへやを週に1度開催している。また、今年度から道場集会所でムササビルームを開設しており、登録すればだれでも通えるという環境を整えているところである。教室には入れないが学校には行けるという子どもを対象に校内の居場所づくりとして校内支援ルームの設置を進めている。中学校では第二中学校、第五中学校が設置されており、第四中学校、第三中学校でも準備を進めているところである。また相談室に通っている子どもも多く、相談室のない学校においてもそれぞれの学校の工夫で学習室を利用したりして、子どもの居場所づくりを進めているところである。
教職員の病気にかかる休暇、休職について、難しい生徒児童間のトラブルや保護者の対応にストレスを感じて教員が追い込まれていく状況を避けるために、対応時に管理職も入り組織的に対応していくこととしており、一人の教員を疲弊させない体制を作っている。前提として、病気による休暇、休職に入る教員の共通点として、1年目というキーワードがある。新採用1年目、大学卒業後1年目、異動後1年目、育児休業等から復帰して1年目といった、環境の変化後の適応が難しいといったところから病気になってしまうという傾向があるため、1年目の教員に対する支援をより密に行うように教育委員会としては指導助言しているところである。
日本は2008年の1億2808万人をピークに人口が減少しており、現在は1億2359万人で425万人減っている。埼玉県は700万県民といわれるため、その人口の半分以上が減少していることとなる。四国の人口は363万人であるため、この20年で四国4県の人口が減っている。国の試算では2050年に1億人を切り、2100年は3770万人と三分の一に減少する。
小中学校の改修工事がピークを迎えている。橋や水道の老朽化が進んでおり、維持管理が大変大きな課題となってきている。八潮市の道路陥没事故があったが、川が乱流しており、どんどん土が流れていってしまう場所であることは周知であった。また、ライフラインの整備で言うと2012年に中央自動車道笹子トンネルの天井崩落事故があった。2000年までは職員がハンマーでたたく打音検査を行っていたが、人員不足の影響から目視の検査に変わっていった。教育委員としては、小中学校の校舎を始め、教育環境の安全対策は責任を持って行っていく必要がある。
2年ほど前に問題になったが、東京の学校のグラウンドから釘等が見つかり、子どもがけがをしたという事故があった。盲点になっている部分もあるため、しっかりと安全対策をしていただきたい。
新座市では2002年に教室のエアコン整備が完了した。子どもたちが赤い顔をして頑張っているという話は美談ではなく、命に関わる問題であるため、新座市では環境整備についてよくやっていると思う。近隣市では住民投票により2015年にエアコンの導入が決まったところもある。
私の教え子が石巻市で教員をやっており、宮城県はご存知の通り津波で大きな被害を受けた。大川小学校では児童108人中74人が亡くなってしまった。校長先生が不在で指揮命令系統が十分でなかったため現場での判断がうまくできなかったこともあるが、不幸な事件を今後に生かしていく必要がある。
新座市の教育大綱では、はぐくもう、共に生きる力と豊かな心となっており、生きる力が今の時代課題となっている。地域の皆さんにいろんな心配があるということがよく分かった。私の専門としていることは社会教育であるが、本日頂いた御意見やご質問について、教委委員としてサポートしていきたい。
私は地域協働に興味があり、文科省の研修等に参加しているが、学校運営協議会のうまくいった事例が紹介されていた。学校運営協議会やPTAの方が主導して、校長先生とともに楽しいことを行う学校が徐々に表れてきている。
夕方に校庭でキャンプファイヤーやお祭りをした学校があり、学校運営協議会の協力があって開催されていた。保護者の方の積極的な関わりがあり、とても楽しそうであった。一歩ずつ地域がより楽しい学校を作っていくというフェーズに入ってきているので、地域の楽しさを見せることで新座市の教育環境としてとても良いものになるのではないかと思った。
第二中学校の定期テストが無くなったことについて、去年は多様な意見があり、今年はなかったことに驚いているが、保護者の方の中では徐々に環境適応をしている方も現れていると見えてきている。単元ごとになり、こまめに勉強するから良いと思う子どもや詰込みでもいいから勉強してほしいと思う親もいる。環境は変わっていくものであり、教育の評価のやり方が変わっていくため、長い目で見ていくとテスト以外も変わると思っている。環境に対応していくことが大切だと感じた。
たくさんの方々から子どもたちや新座の教育に対して温かい思いを聞いて、教育委員を拝命してよかったと思っている。防災教育の話を聞き、中学生が小学生を引き取る方法は、東日本大震災の時の教訓で変えたものである。当時、野寺小学校の校長であったが、その時の校長会で話題になり、親が帰宅困難で戻ってこられなかったことが東日本大震災の1番の課題であった。一番遅い方は11時過ぎに自宅に戻ったという話があり、中学生が小学生を引き取ることも可能ではないだろうかという話があってその流れが十数年引き継がれていると感じた。中学生の力を地域の方と一緒に育てていけるということがとても大切だと思った。
今よりもっと小規模であった時の栄小学校の教頭でもあったが、第三中学校に通わせるときに保護者の方から全く同じことを十数年前にも伺った。気持ちはとてもよく分かるが、子どもたちは1か月あれば慣れる。中学校の先生方は承知の上で何十年も引き受けて、中学校の歴史を築きあげているため、心配についてはとてもよく分かるが、子どもはたくましいと思う。
新座の先生方は頑張っている。学校も頑張っている。それを皆様が温かく見ていっていただいていると思うため、新座の子どもたちがやがて立派な市民として社会教育や生涯学習に関わっていくと思う。これからも見守っていただき、ご指摘を頂きながら育てていけたらと考えている。
本日はお忙しい中、また暑い中御参会いただき、教育全般にわたり様々な御提言を賜りましたことを感謝申し上げる。
本日は限られた時間であるため、十分に話せないところがあったかと思うが、頂いた御意見は今後の教育行政に活かしていきたい。