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平成21年度第1回新座市環境審議会

ページID:0002463 更新日:2009年12月1日更新 印刷ページ表示

会 議 録

会議の名称 平成21年度第1回新座市環境審議会

開催日時

午前・午後 1時30分から
平成21年12月1日(火曜日)
午前・午後 4時00分まで

開催場所

市役所第二庁舎 会議室3

出席委員

飯田芳男、鶴野紀子、田野實、飯田啓子、板坂時夫、小島工、宮崎正浩

事務局職員

市民環境部長 野口一彦
市民環境部副部長 並木 衛
環境対策課長 清水博文
環境対策課副課長 中川照男
環境対策課主任 飯塚信一
環境対策課主任 三枝 務
環境対策課主事 武村智子
環境対策課主事 並木浩光

会議内容

⑴「環境基本計画平成20 年度年次報告書」について
⑵「地球温暖化対策実行計画平成20 年度実施状況」について
⑶ その他

会議資料

・環境基本計画年次報告書平成20 年度版
・地球温暖化対策実行計画平成20 年度実施状況
公開・非公開の別 1 公開 2 一部公開 3 非公開
(傍聴者 0人)

その他の

必要事項

審 議 の 内 容 (審議経過、結論等)

事務局

定刻になりましたので、平成21 年度第1 回環境審議会を開催いたします。
今回の審議会は平成21 年度の第1 回目となりますので、平成21 年4 月に人事異動により事務局担当となった職員の自己紹介いたします。(市民環境部長、市民環境部副部長、環境対策課長 紹介)代表いたしまして、市民環境部長から御挨拶させていただきます。
市民環境部長 (あいさつ)

事務局

ありがとうございました。それでは、会議の議事進行について会長よろしくお願いします。

⑴ 環境基本計画平成20 年度年次報告書

会 長

それでは、次第に沿って進行させていただきます。「環境基本計画平成20 年度年次報告書」について事務局から説明をお願いします。

事務局

説明(目標の達成状況、事業の取組状況等について)
※例年と異なる点としては、「地球温暖化対策地域推進計画の取組」を年次報告書に組み入れたこと。

委 員

p82 の目標「都市計画区域における雑木林を106ha 以上残します。」の平成20年度実績が104.68ha となっている。
目標値を下回ったことに対して、市としてどう考えているのか。緑を守るために市としてどのようなことを行っているのか。
事務局 緑の保全に関しては、担当課であるみどりと公園課において、憩いの森の整備や開発行為時における5%以上の緑地整備を指導するなどの対策を進めています。

委 員

雑木林の104.68ha は、市有地・民有地両方含むのか。

事務局

市有地・民有地両方含みます。

委 員

緑被率の落ち込みについては問題である。市が最低限度として定めた目標を下回っている。平林寺があることで安心して対策を図ってこなかったのではないか。

事務局

市有地ではないのだから仕方ない部分もあります。市よりも開発業者の買取価格が高いという事情もあります。

委 員

 開発の際の5%以上の緑地整備は国の基準であるし、市として、もっと緑を保全するために対策はとれないのか。例えば、都市緑地法等に基づく保全緑地としての指定を行うなど。

事務局

保全緑地としての指定については、現時点において新座市内では平林寺及び平林寺近郊、妙音沢付近がされています。保全緑地としての指定を行うと、開発行為等の規制がされるため、民有地への指定を新たに行うことは、将来、市に買取
義務が発生することもあり、難しい状況です。

委 員

「100 年の森構想(※1)」という考え方も検討してはどうか。例えば、木を伐採する場合は、それを別の場所に移すなどのルールづくりも必要ではないか。場所の確保が難しければ、歩道等に植えるなど、いろいろな観点から緑被率を高めることが必要。

委 員

緑被率の減少を止めるためには、新しい施策が必要。山林を開発する場合は、それと同面積の緑地を別の場所につくることを義務化するなど。今は、このような会議の場で意見を出しても、その場の意見として終わってしまう。このような意見を集約し、地区計画等に反映できる組織体が必要。

事務局

緑の保全について検討する組織体として、緑化推進協議会があります。この協議会の所管課であるみどりと公園課に、本会議において委員の皆さんから出た意見についてお伝えします。

委 員

緑の保全を行うため、民有地を買い取りしていくには、莫大な金額がかかる。しかし、何らかの対策を行わないと緑地は減っていくばかりである。目標を掲げるだけ掲げて、達成できずというのではなく、目標を達成するために何らかの対策をとるべき。事務局 一般的に相続が発生した場合、農地と山林を所有している所有者は、山林を先に手放すことが多いです。これは、生産緑地法には納税猶予制度がありますが、山林にはそのような猶予制度がないことが1つの要因と考えられます。山林においても納税猶予制度を適用するよう、先日、出席した「農業サミット」を通じて国に要望を行っているところです。

委 員

p87 に「(仮称)新座市緑のトラスト基金設立の検討」と記載があるが、この「トラスト基金(※2)」というのは、市民の意識改革に繋がる良い制度であると思う。財政状況が厳しいと思うが、積極的に考えてほしい。市には、こまかな補助金制度がいくつもあるが、補助金として分散させずに「基金」として積み上げていくことも良いのではないか。

委 員

最近は、市民一人ひとりが、木を伐採することに対して抵抗がなくなってきていると思う。例えば、落ち葉対策のために伐採しているのをよく見かける。たとえ1 本の木であっても環境にとって大切なものであるという意識啓発を積極的に行ってほしい。

委 員

緑を残すために、緑を残したいと考えている人がその財源を負担するような仕組みづくりを検討してはどうか。森林環境税の制度導入など。また、ドイツのある町では、木を1 本切ると、別の場所に1 本植えるという条例を町単位で制定している。市においても、そのような策は検討可能であると思われる。

委 員

事務局は、会議録をとっているのか。とっているのであれば、次回の会議の際に、会議録を配布してほしい。

事務局

次回から会議録を配布します。

委 員

p28 に記載されている、ごみの資源化率が年々減少しているが原因は何か。

事務局

各家庭の新聞等を新聞販売店が回収をしているため、市の資源ごみの回収量が下がっているのではないかと思います。
委 員 それならば、表示方法を検討してほしい。この結果を見る限りでは、市の資源化率が悪くなっているように読める。

事務局

現行では、市の持っているデータで記述しています。今後、どのような表記がよいか検討していきます。

委 員

P14 に記載のあるエコライフデーのチェック項目が毎年変わっているようだが、これでは、項目毎の二酸化炭素発生量の経年変化が不明であり、単なる啓発となってしまうと思うが。また、p15 に市民意識調査結果の記載があるが、エコライフデーの参加者は元々、環境への意識が高い人が提出する率が高いため、それをもって、環境に対する市民意識とするのは、現実と一致しないと思われる。

事務局

エコライフデーのチェックシートについては、毎回いくつかの項目は残すようにしており、その項目で経年変化を見ることは可能です(なお、エコライフデーは、多くの市民に環境についての意識を高めてもらうことを目的に実施しているもの)。
なお、市民意識調査結果については、秘書広聴課で4~5 年に一度、行政全般について実施している調査で、6,000 人(回収数3,073 人)の無作為抽出方式によって行われているものであり、環境への意識の高い人の回答が高くなるなどと
いった偏重はないと考えます。

委 員

p57 に耐震化について記載があるが、市の耐震化率はどうなっているのか。

事務局

小中学校の耐震化率は100%となっており、他市に比べて進んでいると思います。

委 員

p63 にある「地区計画」については、どのように周知し、進めているのか。

事務局

「地区計画」は、基本的に区画整理整備事業を推進しているエリアに導入を進めている制度であり、区画整理エリア、暫定調整区域から市街化区域への編入エリアの地権者等に対する説明会等を実施しています。今後は、栄・池田の一部の地区や新座駅北口土地区画整理事業区域にも導入していく予定です。現在、住民発議のまちづくりを進めるため、まちづくり条例に基づく手続き条例についての検討を進めています。

委 員

p102 の目標「環境講座の参加人数を年間1,000 人以上にします」の達成状況が×となっているが、これはどうしてか。また、説明文を読むと、今まで環境講座を積極的に行ってこなかったかのような印象を受ける。

事務局

20 年度は、市と環境保全協力員との協働による出前講座開催数が減少したため、参加人数が減少しました(この講座は、町内会等の団体の希望を受けて出張講座を行っているもの)。今後は、多くの市民の皆さんが、興味をもっていただけるような環境講座を開催してまいりたいと思います。また、説明文の記載についても検討いたします。

⑶「地球温暖化対策実行計画平成20 年度実施状況」について

会 長

次に「地球温暖化対策実行計画平成20 年度実施状況」についての議事へ移ります。事務局から説明をお願いします。

事務局

説明(温室効果ガスの排出量、温室効果ガス排出量削減に向けた具体的取組及び指標についてなど)

委 員

様式6 号にある「2.00」などの数値は何を根拠としているのか。また、この数値はどういう意味か。

事務局

エコオフィス活動の一環として、各部署において毎日、個々の職員がチェックしている主観的数値の積上げです。なお、この数値は、エコオフィス活動における点数であり、よくできた場合は「2」、ある程度できた場合は「1」、できなかった場合は「0」となっています。

委 員

自販機が増えているが、市としてはそのままでよいのか。

事務局

環境配慮方針に必要最低限の台数にすることを定めていますが、実際の配置については、個々の施設の判断によります。防災用、障がい者用の設置とも考えられるが、3 年前に比較して2 倍に増えていることもあり、これ以上増やさない仕組みづくりを検討していく必要があると考えます。

委 員

電気使用量の削減については、適切な消灯ぐらいしか対策がなく、節電による対策では限界にきているのではないか。
費用面での問題もあるとは思うが、蛍光灯などの照明を高周波点灯式やLED(※3)などに替えたり、太陽光発電システムを導入するなどのハード面での対策が必要ではないか。

事務局

コストのかかることなので、市場の拡大により費用が下がることで対応できるものも今後出てくるとは思いますが、すぐには難しいものと思います。ただし、太陽光発電については、小中学校の校舎への導入を進めているところです。

⑶ その他

会 長

以上で定められた議事は終わりましたが、その他として、何かありますでしょうか。

事務局

平成22 年度をもって、「環境基本計画」「地球温暖化対策実行計画」が終了します。それに基づき、2 期目の計画を策定する必要があり、現在、環境対策課において素案を策定しているところです。素案が出来上がり次第、審議会を開催し、
御審議いただきたいと思いますのでよろしくお願いします。なお、次回の会議は来年4 月頃を予定しています。

委 員

主要な項目だけでもいいので、費用対効果の記述のある計画をお願いしたい。

委 員

環境基本計画年次報告書のp8 に環境審議会による点検・評価と記載されているが、現在の環境審議会では点検は行っているが、評価という点ではあまりできていなかったのではと思う。今後は、評価という観点も踏まえて審議会を行っていければと思う。

事務局

計画終了時において成果を取りまとめて、お示しします。その際に評価していただきたい。

委 員

まちづくり条例をぜひ策定してほしい。

委 員

第4 次基本構想進行計画が現在策定中であることから、この構想との整合性をとっていく必要がある。今回の会議の議事について第4 次基本構想進行計画の市民部会に報告したい。

委 員

地球温暖化対策実行計画の実施状況など、最終的な数値だけ見てもわかりづらいので、データの積上げた資料があった方がよいと思う。審議会は年に1回実施しているが、もっと話合える機会があればと思う。

委 員

計画の策定にあたっては、理系の人の考え方をもっと聞いていきたい。また、新座在住の委員の方から、市民の観点からの意見も聞ければと思う。

会 長

次回の環境審議会では、計画策定について、今後の提案をしていきましょう。

事務局

それでは、以上で平成21 年度第1 回環境審議会を終了させていただきます。本日は、大変ありがとうございました。

【注 釈】

※1…「100 年の森構想」について
長期的な視野に立ち、先人から受け継いできた森林を世代を超えて、守り育てることを目指すもの。100 年先を見据えて、計画的な森づくりを進めていくための構想。

※2…「トラスト基金」について
トラストとは 、一人ひとりが少ない負担で、自然や歴史的な環境を守ろうという運動が「ナショナル・トラスト運動」のことで、「トラスト基金」とは、トラスト運動を推進するための資金として、広く寄付を求めるもの。埼玉県においても、「さいたま緑のトラスト運動」を展開しており、県民の皆さんから広く寄附(トラスト基金)を募り、それを資金として土地や建物を取得
したり、また、寄贈や遺贈を受けたりして、埼玉の優れた自然や貴重な歴史的環境を、県民共有の財産として末永く保全していくことに取り組んでいる。なお、トラスト基金ではないが、新座市としてもみどりの保全に係る基金として「みどりのまちづくり基金」がある。

※3…「高周波点灯式やLED」について
・ 高周波点灯方式の照明器具は、一般にインバータ方式と呼ばれているもので、商用周波数の交流電源を整流してから高周波に変換し、ランプの始動や放電を安定させる回路を通じて点灯させるものである。蛍光ランプは高い周波数で点灯させると一般に効率が向上する。最近では、地球の資源と環境保全のため、エネルギー効率を考慮した細くて明るい高周波点灯専用形が、新しい光源として使用され、増加している。高周波点灯専用型(Hf型)蛍光灯は、従来の40〔W〕白色蛍光灯よりも高い発光効率を持ち、演色性も高く、また、高周波で点灯させるためちらつきが無い、などの特徴を持つ。安定器がインバータ方式となるため、照明器具の小形軽量化が可能であり、省資源や省施工にも貢献することもあって急速に普及してきており、多様化も進んできている。また、既設改修用として従来の蛍光灯器具と同形状のものも用意されている。

・ LED 照明はフィラメントや白熱電球に比べエネルギー効率が高い特性をもった次世代の照明。光の変換効率は、白熱電球約8%、ハロゲンは約10%、HIDで約25%に対して、LEDは90%以上といった高効率です。少ない電流で効率良く発光させる事ができ、その結果発生する熱も非常に少なく『長寿命』・『低消費電力』・『低発熱』であると言われている。しかし、現時点においては、一般的な蛍光灯に比べ、値段が高いという点が難点。


新座市環境審議会