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第2次健康づくり行動計画『休養・こころ』分野
~おだやかに 時にはゆったり リラックス~
※第2次いきいき新座21プラン(第2次新座市健康づくり行動計画・「休養・こころ」分野)
目次
1 休養とこころについて
2 睡眠とこころの健康
3 こころの不調について
4 ひとりで悩まず相談してください
5 まわりの人にできること~ゲートキーパーになろう~
1 休養とこころについて
休養とは、疲労を解消し、活力を取り戻す「休」の要素と主体的に社会活動に参加し、明日に向けて英気を養う「養」の要素があります。そこで、2つを上手に組み合わせて、心やからだの疲れがたまる前に、ふだんから自身のからだの状態を把握して良質な睡眠を取るなど、自分に合った疲労の解消方法を持つことが大切です。
2 睡眠とこころの健康
私たちは人生の3分の1を眠って過ごします。
睡眠不足は、疲労感をもたらし、情緒を不安定にし、適切な判断力を鈍らせるなど、生活の質に大きく影響します。「良質な睡眠は子どもの心身の成長に重要であり、生活習慣病を予防し、高齢者の生活の質を高める」として、睡眠教育の重要性が高まっています。
睡眠健康推進機構が日本睡眠学会との協力によって制定したもので、9月3日を「秋の睡眠の日」、3月18日を「春の睡眠の日」とし、前後1週間を睡眠健康週間としています。
健やかな睡眠があってこそ十分な休養をとることができます。厚生労働省の「睡眠12箇条」を参考にして、普段の睡眠習慣を見直してみましょう。
◆~睡眠12箇条~健康づくりのための睡眠指針2014◆
1.良い睡眠で、からだもこころも健康に。
2.適度な運動、しっかり朝食、ねむりとめざめのメリハリを。
3.良い睡眠は、生活習慣病予防になります。
4.睡眠による休養感は、こころの健康に重要です。
5.年齢や季節に応じて、ひるまの眠気で困らない程度の睡眠を。
6.良い睡眠のためには、環境づくりも重要です。
7.若年世代は夜更かし避けて、体内時計のリズムを保つ。
8.勤労世代の疲労回復・能率アップに、毎日十分な睡眠を。
9.熟年世代は朝晩メリハリ、ひるまに適度な運動で良い睡眠。
10.眠くなってから寝床に入り、起きる時間は遅らせない。
11.いつもとは違う睡眠には、要注意。
12.眠れない、その苦しみをかかえずに、専門家に相談を。
【参考文献】
健やかな睡眠と休養について(厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト「e-ヘルスネット」)(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます) ←こちらをクリック
厚生労働省:「健康づくりのための睡眠指針2014」(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)←こちらをクリック
3 こころの不調について
様々なストレスや要因で、こころに不調をきたしてしまったらどの様な状態になるのでしょうか。ここでは一例を紹介しますが、このような不調がある場合は、早めに相談や受診をすることで重症化を防ぐことができます。
うつ病
気分が落ち込む、何をしても楽しくない、おっくう、悲観的になる、体がだるい、食欲不振、不眠、身だしなみを気にしなくなる、仕事や家事がうまく回らない、集中力がなくなる、外出しないなどの症状が2週間以上続く時は、うつ病が疑われます。
アルコール依存症
アルコール依存症は、仕事や家庭、自分の健康などより、はるかに飲酒を優先させてしまい、それを自分でコントロールできない状態が続く病気です。
過去1年間に、次の6項目のうち3項目以上が繰り返し起きた場合、または、同時に1か月以上続いた場合は、アルコール依存症と診断されます。
(1)飲酒への強い欲望や脅迫感がある(2)飲酒する時間や場所、量などをコントロールできない(3)飲酒しないと離脱症状が起こる。アルコールが切れる時に見られる症状(手のふるえ、寝汗、不眠、イライラ感など)(4)飲酒量がどんどん増えている。(5)飲酒以外の娯楽を無視し、飲酒や酔いからの回復に時間がかかる。(6)飲酒にまつわるトラブルがたびたび起こるのに、それでも飲酒する。 出典:WHO「Icd-10アルコール依存症の診断基準」
統合失調症
脳の一部の機能がバランスを崩して起こる病気です。
幻覚、妄想、喜怒哀楽の表現が乏しくなる、発想が乏しくなる、抽象的な表現を理解するのが難しくなる、積極的な行動ができない、自分の世界に閉じこもり他者と交流を持たない等の症状がある時には、統合失調症が疑われます。
4 ひとりで悩まず相談してください
心の相談ができる場所として、精神科・心療内科などの医療機関、保健センターや保健所があります。ぜひ、ご相談ください。
こころのケアと相談窓口←こちらをクリック
まもろうよ こころ「厚生労働省」(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます) ←こちらをクリック
5 まわりの人にできること~ゲートキーパーになろう~
ゲートキーパーとは、悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る人のことです。悩みを抱えた人は、「人に悩みを言えない」、「どこに相談に行ったらよいかわからない」、「どのように解決したらよいかわからない」などの状況に陥ることがあります。周囲が悩みを抱えた人を支援するために、まわりの人がゲートキーパーとして活動することが必要です。
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