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農業者の皆様へ 低温・降霜に伴う技術対策について

ページID:0065132 更新日:2018年3月30日更新 印刷ページ表示

低温・降霜に伴う技術対策について

 埼玉県農林振興センターから、以下のとおり低温・降霜に対する農作物等技術対策が提供されましたので、参考にしてください。

防霜対策が必要となる気象条件

1  晴天、無風状態では、日没から急に温度が下がり始め、最も気温が低下するのは、日の出直前である。

2 これまでの気象データによると、夕方6時の気温が8℃で、晴天、無風状態で1時間に1℃の速度で気温が低下すると、霜害の発生が心配され防霜対策を講ずる必要がある。  

麦類

 低温により幼穂や小穂の不稔が発生した場合、赤かび病の多発が懸念されることから、次の表を目安に麦種に応じた適期防除を確実に実施する。

赤かび病防除の目安

小       麦:出穂から7~10日後を目安に開花初めを確認し、直ちに薬剤を散布

二条大麦:穂揃期の10日後に薬剤散布

六条大麦:穂揃期に薬剤散布

野菜類

1 低温・霜害事前対策(保温の徹底)

(1)トンネル栽培のスイートコーン、ブロッコリー、えだまめ等の野菜では、トンネル除去直後、霜害に遭遇することが多いので、被覆資材の除去時期に注意する。
    軟弱な生育をしていると被害が一層大きくなるので、トンネルの換気量を徐々に多くし、低温に対する順化を図る。

(2)トンネル早熟栽培のなす等では、降霜の恐れがなくなるのを待ってトンネルを除去し、整枝・誘引を行う。
    なお、土壌水分が不足した場合には、苦土等の要素欠乏症を併発することがあるので、適正な土壌湿度を保つようにする。

(3)降霜が予測される場合、露地栽培では、通気性被覆資材等で被覆(出来ればトンネルで)を行う。

2 低温・霜害事後対策

(1)被害を受けた場合には、生育・回復状況を見ながら液肥の葉面散布等を行い、草勢の回復を図る。

(2)茎葉の損傷部からの病害の侵入を予防するため、速やかに殺菌剤を散布する。

なし

1 低温・霜害事前対策

霜害に備えて次の対策を講じる。簡易被覆栽培は開花期が露地栽培より1週間早いので特に注意する。

(1)多目的防災網を装備してある園では開花前に展張する。9ミリメートル目防災網の設置により棚面の気温は0.5℃程度上がる。降雪が予想される場合は、事前に多目的防災網を閉じておく。

(2)清耕栽培(土壌表面を耕耘し管理する栽培方法)よりも全面マルチ栽培(稲わらなどを土壌表面に敷く栽培方法)を行う園で被害を受けやすくなるため、これからマルチを予定している園では開花以降に実施する。

(3)燃焼法による対策は、市販されている資材(霜よけくんなど)の他に、豆炭や練炭なども効果的である。火点の配置は園の外周や低地、風上方向を重点にして10a当たり50か所程度配置する。その際、周囲に火が移らないよう十分に注意する。

   【参考】なしの生育期別危険限界温度

表1

つぼみ先端

ピンク色

つぼみが白色

開花直前

開花から

幼果期

-2.8℃

-2.2℃

-1.9℃

-1.7℃

2 低温・霜害事後対策

開花期に霜害を受けた場合は、開花の遅い花に受粉を徹底し、結実を確保する。

そのためには、花粉をあらかじめ多めに確保し貯蔵しておくことが必要である。貯蔵は、密閉できる容器を用い、紙で包んだ花粉(ふるった花粉、ふるわない花粉とも)とシリカゲル(容器の容量の5%程度)などの乾燥剤を入れ、家庭用冷蔵庫(5℃以下)で保存すると5日間は十分に使用できる。

農薬の最新情報について

◎農薬は最終有効年月までに、ラベルに記載されている適用作物、使用回数、希釈倍数・使用量、使用時期等を十分確認の上、使用してください。農薬の最新情報については、農産物安全課のホームページでご確認ください。

http://www.pref.saitama.lg.jp/a0907/nb/arfdnouyakutourokuhenkou.html