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第28話 「『新座日本語の会』を取材しました」

ページID:0000291 更新日:2012年11月1日更新 印刷ページ表示

 新座日本語の会は、在日外国出身者向けの日本語教室を主な活動としている団体で、今年で結成20年となる歴史ある団体です。平成2年に開催された「日本語教授法講座」の受講生によって、発足しました。
 「この20年間で、千人近くの学習者が巣立ち、国の数は45か国にも及ぶ。そうした色々な国の人たちとの出会いがある事が、この活動のやりがい。母国に帰国してからも、近況を記した手紙などが届くとうれしい。」と活動のやりがいを語ってくれた代表の松本さん。
 取材をした韓国出身の生徒さんは、「今朝、地震があって怖かった。何も準備していなかったので不安になった。」と話していました。それに対して先生が、「地震が起きたらまずドアを開けて逃げ道を作るのよ。防災用品も少しずつ準備しておくといいわね。でも1年も日本にいれば地震にも慣れるわよ。」と笑顔で答える様子は、やさしさに溢れていて印象的でした。

活動の様子その1活動の様子その2
                     活動の様子

 学習者に教える際は、言葉だけでなく、日本の習慣や文化についても伝え、日本語の使い方を理解してもらうそうです。それに対して先生も、学習者の母国の習慣や料理、踊りなどを教わり、楽しく学んでいるとのことです。
 また、会では月1回、メンバー間で研究会を開き、伝えたいこと、学んでほしいことをまとめた、会オリジナルテキスト「入門」「初歩」の作成も行っています。
 「学習者の中には、私達が初めて接する日本人になることもある。最初は不安げだった生徒さんが、だんだん笑顔になるのがうれしい。」と幹事さん。教室内から時折聞こえる笑い声や笑顔から、メンバーと学習者との信頼関係が感じられました。
 毎週水曜日の午前と日曜日の夕方に東北コミュニティセンターで活動を行っています。学習者の参加費は無料で、メンバーは主に会場費として月百円の会費を払っています。
 新座日本語の会は、随時メンバーを募集しています。現在のメンバーは主婦、定年退職者、会社員など様々です。メンバーになるための資格や経験などは、特に必要ありませんので、興味をお持ちの方はコミュニティ推進課ボランティア・地域活動支援室までお問い合わせください。

平成22年2月25日 記:ボランティア・地域活動支援室