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緑が生い茂る6月、市営墓園北側斜面林(愛称 市場坂キツネノカミソリの里)に生息するヒガンバナ科のキツネノカミソリをはじめとした、山野草の保護育成活動を行う「新座キツネノカミソリ保存会」を取材しました。この会の会長を務める千葉さんは、山や森といった自然の中を歩くことが好きで、墓園北側斜面林を見た時に、「東京都に近い場所でこんなに貴重な山野草が生息しているところはなかなかない。このすばらしい場所を守っていきたい」と思い、同じく山野草に関心を持つ市民10名ほどが集まって、平成元年に、現在の「新座キツネノカミソリ保存会」の先駆けである「新座山草同好会」を発足しました。今では87名がメンバーとして登録しています。
長年の努力が実を結び、毎年8月に開催される「キツネノカミソリ鑑賞会」には、斜面いっぱいにキツネノカミソリが咲き、市内はもちろん他県からも鑑賞のために、300人以上の方が市場坂キツネノカミソリの里に訪れるそうです。
活動の様子
メンバーの皆さん
この鑑賞会に向けて、会全体で行う年3回の草刈りをはじめ、見回りを兼ねた自主的な草刈りなども行っています。
「最近は、若い方もメンバーになりたいと来てくれることや、高齢で引退した、会発足当初のメンバーに声を掛けると、鑑賞会へ駆けつけてくれて、元気そうな顔を見せてくれることがうれしく、励みになっている。」と千葉さん。
会についての取材を終えた後も、「これは○○という植物で、自生して増えてきたんだよ。この木は葉が落ちたら枝を切ってあげたいんだ。」と生き生きと話してくれる千葉さんからは、市場坂キツネノカミソリの里への熱い気持ちとやさしい人柄が伝わってきました。
「新座キツネノカミソリ保存会」は、随時メンバーを募集しています。メンバーになるための資格や経験などは、特に必要ありませんので、興味をお持ちの方は、会長の千葉さん(電話番号:048-479-1437)までお問い合わせください。
平成22年6月22日 記:ボランティア・地域活動支援室