本文
毎週水・木・金曜日に、野火止公民館の喫茶コーナーを利用して、精神障がいのある人たちと地域の人たちとの交流の場づくりを推進している「Cafe こもれび」を取材しました。
公民館へ一歩入ると、何とも言えないコーヒーのいい香りがして、その香りを辿ると公民館の一角とは思えない、「老舗」の雰囲気漂う落ち着いた空間が現れました。
取材を始めて早々に、笑顔の素敵なマスターから、入れたてコーヒーをいただきました。このコーヒーを一口飲むと、香ばしい豆の香りがふわっと口の中に広がり、苦さの中に甘さを感じる深い味わいでした。また、コーヒーと一緒に出されるパウンドケーキなどは、メンバーの方々が交代で作っているそうです。本日いただいた紅茶入りパウンドケーキは、甘すぎずコーヒーにぴったりの味でした。
この会は発足6年目、メンバーは現在26名で、都合のよい時間に、参加できるメンバーが集まって活動しています。
メンバーは、地域活動に参加したくて参加された方、友人に誘われたという方、社会参加の一つとして参加されている方など様々です。
メンバーの皆さん
売上ではなく、カンパという形で活動をしているため、資金のやりくりには苦労もあるそうですが、「日常の出来事やたわいない話をしにカフェに来てくれる人がいることがうれしい。また、野火止公民館の協力があるからこそ、楽しく活動できているので感謝している。」と代表の松前さん。取材に訪れた日も、常連さんたちがいらっしゃいました。
チラシ作りを担当しているメンバーの小川さんからは、「自分の作品の発表の場にもなっていてうれしい。」と、男性メンバーの真板さんからは、「ボランティアでも張り合いがあって楽しい。技術は必要ないので参加してみてほしい。」と、それぞれ日頃感じていることなどを伺うことができました。
今年2月に東北コミュニティセンターで開催されたセミナーの一コーナーでは、「Cafe こもれび」がセミナー参加者にコーヒーを振る舞い、コーヒーのおいしい入れ方を教えるなど、活躍の場を広げています。
興味をお持ちの方は、野火止公民館の喫茶コーナーにぜひ立ち寄ってみてください。
平成22年10月27日 記:ボランティア・地域活動支援室