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医療費は、高齢化や医療の高度化などにより増加傾向にあります。
医療費が増えると、国保の財政を圧迫し、国民健康保険税を引き上げざるを得ない状況になりますので、次のことを心がけてください。
同じ症状や病気で複数の病院を受診することはやめましょう。医療費が二重にかかるだけでなく、重複する検査や投薬により体に悪い影響を与える可能性があります。
受けている治療に不安があるときは、そのことを医師に伝え話し合いましょう。
時間外や休日の受診は割増料金がかかり、医療費の増加につながります。また、軽い症状で時間外や休日に救急外来を受診することで救急外来が混み合い、緊急医療が必要な重症患者の治療に支障をきたします。受診するときには平日の診療時間内に受診することを、もう一度考えましょう。
病気になったときや日頃の健康に不安を感じたときに相談できる「かかりつけ医」を持ちましょう。体の不調を感じたときは,早めに「かかりつけ医」に相談する習慣をつけましょう。
薬の飲み方やお薬手帳等について → お薬の豆知識
薬は用量・用法を守って服用しましょう。守らずに服用すると、体に悪影響を与える可能性があります。また,薬の飲み合わせによっては,副作用が生じることがあります。処方されている薬を医師や薬剤師に伝え,薬の重複や飲み合わせを確認してもらいましょう。
ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、新薬(先発医薬品)の特許期間が過ぎたあとに、新薬と同じ有効成分で製造した薬のことです。新薬に比べて開発費が低く抑えられるため,安価に製造できます。特に高血圧や糖尿病などで継続的に薬を服用している方は、薬代を減らす効果が期待できます。ジェネリック医薬品の利用を,医師や薬剤師に相談してみましょう。
厚生労働省のジェネリック医薬品に関するサイト
【ジェネリック医薬品Q&A】
リフィル処方箋とは、繰り返し使用できる処方箋という意味です。アメリカ、フランスなどでは既に導入されている制度で、日本でも2022年4月に導入されました。
慢性疾患など症状が安定している人に対して、医師が認めた期間・回数に限り、再診を受けずに同じ薬を薬局で受け取ることができます。
リフィル処方箋を希望する方は、かかりつけ医に相談してみましょう。
再診を受けずに薬を受け取れるので、通院にかかる時間や体の負担のほか、医療費や交通費などの経済的負担も軽減できます。
また、感染症流行期でも診療所や病院に行かずに薬を受け取れるため、通院による感染のリスクを減らせます。
投薬量に限度がある医薬品や湿布薬は、リフィル処方箋の対象外となります。
もし、処方箋を紛失してしまった場合は、自費での再発行か再受診が必要となります。
リフィル処方箋を受け取っていても、体調の変化や症状が気になる場合は、薬剤師か医師に相談しましょう。
セルフメディケーションとは、自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすることです。
例えば、適度な運動をする、バランスのとれた食事を心がける、十分な睡眠や休息を心がける、体調管理(体温・体重・血圧等の測定)を継続する、健診を受ける、軽度な身体の不調時に市販薬(OTC医薬品)を活用する等が挙げられます。
市販薬(OTC医薬品)を服用するときは、飲み合わせによる副作用の心配があれば、薬剤師に相談しましょう。
また、服用しても体調が改善しない場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
医療費控除の特例として、健康増進等の取組を行う方が、対象となる市販薬(OTC医薬品)を購入した際に、その購入費用について世帯での年間購入額が1万2,000円以上の場合は、所得控除を受けることができます。
詳しくはこちら → セルフメディケーション税制について