本文
長周期地震動による緊急地震速報の配信開始
長周期地震動による緊急地震速報の配信開始
緊急地震速報は、これまで震度予想のみによって発表されていましたが、令和5年2月1日から発表基準に長周期地震動階級の予想値が追加され、長周期地震動階級3以上を予想した場合も緊急地震速報が発表されます。
緊急地震速報の発表条件
震度5弱以上を予想した場合
+(または)長周期地震動階級3以上を予想した場合
長周期地震動とは
長周期地震動とは、大きな地震で生じる周期(揺れが1往復するのにかかる時間)がゆっくりとした大きな揺れのことです。長周期地震動により、高層ビルは大きく長時間揺れ続けることがあります。また、遠くまで伝わりやすい性質があり、地震が発生した場所から数百キロメートル離れたところでも大きく揺れることがあります。長周期地震動階級3~4の揺れでは、家具や什器が倒れたり、落ちたりする危険に加え、大きく移動したりする危険があります。
長周期地震動について、基礎知識や説明動画等が下記リンク先の気象庁ホームページに掲載されてます。
長周期地震動について(気象庁ホームページ・別ウインドウ)
長周期地震動階級とは
長周期地震動階級とは、固有周期(揺れが1往復するのにかかる時間)が 1 ~ 2 秒から 7 ~ 8 秒程度の揺れが生じる高層ビル内における地震時の人の行動の困難さの程度や、家具や什器の移動・転倒などの被害の程度から 4 つの段階に区分した揺れの大きさの指標です。階級3では立っていることが困難になり、階級4でははわないと動くことが困難な状況が想定されます。
緊急地震速報が発表された時は
緊急地震速報が発表された場合には、基本的にはその場で安全なところにとどまり、姿勢を低くして、頭を守り、丈夫な机の下等安全な場所に避難するなど、身の安全を確保しましょう。くれぐれも慌てて階段を降りたり、屋外に避難することは控えてください。階段から転落したり、屋外では落下物に当たってけがをする危険があります。
長周期地震動への備え
家具等の転倒や移動、落下の防止対策は、長周期地震動対策としても非常に重要です。普段からいざという時に備えて、家具などの転倒防止や窓ガラスへの飛散防止フィルムの設置、大きく移動する危険性のあるキャスター付家具類の固定など、日頃から備えておきましょう。
加えて、巨大地震が発生した場合には、超高層建築物の内外で災害が同時発生することが想定されます。このため、「誰も助けに来られない」ことを前提として、各自でマンション等の「自主防災組織」などの災害対応組織をあらかじめ確認しておくとともに、地震発生時の対応や自身の役割を確認しておきましょう。